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世界で学ぶ!
2018.10.04

【留学どうだった?】「人との出会いが価値観を広げたスウェーデン留学」高橋泰斗さん

明大生が、体験を紹介する「世界で学ぶ!」。今回は政治経済学部の高橋さんが、スウェーデンでの留学体験を紹介してくれます!
留学体験を紹介してくれた方高橋泰斗さん(政治経済学部4年)

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2年次に政治経済学部の留サポーター制度や短期留学プログラムを利用し、アメリカのボストンにあるノースイースタン大学の学生と交流を深めました。人種、化、宗教など多様性あふれる彼らとの交流を通して、異なる環境に身を置きたいと思うようになり、長期留学を決意するに至りました。

留学先 スウェーデン
大学名 ルンド大学
留学プログラム名 学部間協定留学
留学期間 2017年8月〜2018年6月
出願時期 2016年10月

留学準備について

留学を決めた時期はいつごろですか?

ノースイースタン大学への短期留学を終えた、2016年の夏ごろです。その前から、ぼんやりと長期留学について考えてはいましたが、短期留学を経て意思が固まりました。

留学するために行った準備や勉強を教えてください。

政治経済学部からのルンド大学への出願は、TOEICのスコアによる出願も可能なので、2016年の9月ごろから800点を目指して、学習に取り組みました。具体的な勉強方としては、本番の試験に慣れるため、公式問題集を当日の試験と同じ時間帯、制限時間で解くことを徹底していました。また、政治経済学部の「ACEプログラム(英語実践力特別強化プログラム)」や、留学生サポーター制度などに積極的に参加して、TOEICの点数取得後もアウトプットの部分であるスピーキング、ライティングの強化を図りました。

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使用していたTOEICの公式問題集

した語学試験があれば教えてください。

  • 大学入学時(2015年4月):TOEIC 330点
  • 協定留学出願時(2016年10月):TOEIC 830点
  • 帰国後(2018年8月):IELTS overall 6.5

留学先の国・大学・プログラムを選んだ理由を教えてください。

私の場合、留学先の基準として、国にはこだわりませんでした。その代わりに私が重視したのは、大学のランキングと国際性です。明治大学卒業後、海外の修士課程への進学も視野に入れていたため、世界中から集まる優秀な学生、先生とさまざまな議論を交わし、ネットワークを構築したいと考えていました。ルンド大学は常に世界大学ランキングでもトップ100位以内にランクインする北欧屈指の名門校であり、世界70カ国以上から優秀な学生が集います。ルンド大学は私のニーズにぴったりでした。

留学することが決定した時期と、選考方法を教えてください。

2016年の10月中旬に、協定校留学候補者に選抜され、翌年の5月中旬に、正式に先方の大学から入学許可が下りました。選考では、事前に提出した志望動機書の内容に基づき、2名の先生による15分程度の英語面接が行われました。

準備の段階でしておけばよかったこと、留学に持っていけばよかったと思うグッズはありますか?

留学先では膨大な量のエッセイを書くことになると思うので、TOEFLやIELTSを勉強する段階から、ライティングセクションに力を入れることをお勧めします。持っていけばよかったものとしては、留学先には日本の医薬品を持っていくことを強く勧めます。私は留学中に左膝の靭帯を損傷してしまいましたが、スウェーデンには湿布が売られておらず、当初十分な処置が行えませんでした。

留学生活について

留学先で学んだ学問について教えてください。

  • 明治大学で学んでいる分野:政治学
  • 留学先で学んだ分野:サスティナビリティー

一見、政治学と関係のないように思われますが、サスティナビリティーはさまざまな学問分野を横断しており、政治学とも非常に関わりが強いものです。近年、北欧諸国を中心に議論が活発な分野であり、ルンド大学は世界でも有数なサスティナビリティーの研究機関でもあります。スウェーデン、そしてルンド大学でしかできない学びを経験できたと思っています。

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グループプロジェクトのメンバーと

留学先で起こしたアクション、挑戦したこと、意識したことを教えてください。

理論と実践から学ぶ

上述の通り、留学中はサスティナビリティーに関するを多く履修していました。講義だけではなく、環境大国スウェーデンの廃棄物発電所や、マルメ市にある、自動車の乗り入れが制限されたゼロ・カー・エリアにて、フィールドワークを行うなど、常に理論と実践の往還を意識した学習を行いました。

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フィールドワークで訪れたマルメ市にある廃棄物発電所(SYSAV)

への参加

週1回、ランゲージカフェというソーシャルイベントに参加していました。その名の通り言語を練習する場ですが、それだけにとどまらず、それぞれの国の政治、社会、文化などについて語らい、ここで多くの人脈を得ました。また、日本と対照的に、スウェーデンは移民・難民の受け入れに寛容な国であり、昨今の世界情勢から、中東諸国などの多くの難民を受け入れています。そのため、難民の人々と話す機会も少なからずあり、彼らの祖国の悲惨な状況を生の声で聞き、胸が痛みました。日本ではなかなかこういった機会は得られないと思います。

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ランゲージカフェの仲間たちと

メッセージ

留学を通して感じたこと、自分の成長した部分はありますか?

留学で得られるものは非常に多いと思いますが、一番は人との出会いだと思います。約1年の留学生活の中で、欧米の一流大学で学ぶ人、一度弁護士として働いた後、再び大学で学んでいる人、難民としてスウェーデンに来て再起を目指す人など、日本ではなかなか出会うことのできないすてきな人たちと出会い、さまざまな価値観を学びました。今、私は大学卒業後の進路を決めなくてはいけない時期ですが、彼らから学んだいろいろな価値観が、進路を選択する上で、一つの指標になっています。

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隣国デンマークの首都コペンハーゲンにあるUN Cityにて。サイコロは国連が定めるSDGs(持続可能な開発目標)

後輩へのメッセージをお願いします。

もしあなたが、就職活動が心配で、留学しようか悩んでいるのであれば、迷わず留学を選択すべきだと思います。留学で得られるさまざまな経験が、最良の進路選択に結びつくと考えるからです。明治大学の数ある素晴らしい留学制度をフルに活用して、世界に飛び出しましょう。

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