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2017.05.01

【留学どうだった?】アメリカ・カリフォルニア大学デービス校|明治大学

理工学生留学国際交流
02_4 住んでいたアパート

こちらの記事は、「明治の“いま”がこの1冊に!」 季刊 広報誌『明治』第74号「世界へ飛び出せ!明大生-協定校留学日記-」からの転載になります。

「世界へ飛び出せ!明大生―協定校留学日記―」
今回はアメリカ・カリフォルニア大学デービス校に留学した、2017年理工学部卒業の安斎郁美さんにお話を伺いました。

留学体験を紹介してくれた方2017年理工学部卒業 安斎郁美さん

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留学先  アメリカ
大学名  カリフォルニア大学デービス校
留学プログラム名  協定校留学
留学期間  2015年9月~2016年3月
ゼミ 小野治ゼミナール(在学当時)
02_3 キャンパスの風景

私は2015年9月から2016年3月までアメリカ、カリフォルニア大学デービス校に協定留学をしていました。1905年に設立された州立大学で、カリフォルニア大学群のうちの一校です。中でもデービス校は5300エーカーという広大なキャンパスを持ち、約3万5000人の学生が通っています。また、デービス校は104もの専攻があり、獣医学、農学では全米第1位を誇ります。ウォールストリートジャーナルが2016年に発表した大学ランキングでは、公立大学で世界第6位、全体では世界第43位にランクインするなど、とても競争率の高い人気校です。

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デービス市はカリフォルニアの州都であるサクラメントから車で30分ほど離れた学生都市です。街並みは緑豊かで可愛らしく、住んでいる人はほとんどが大学関係者と学生であることから、学生にとって生活しやすい環境が整っています。デービスの生活でとても特徴的なのは、主な交通手段が自転車であることです。市内には学生や教職員が無料で利用できるバスが運行していますが、あまりにもキャンパスが広いため、通学や教室間移動には自転車を利用します。初めは自転車だらけのキャンパスに驚きましたが、広大で自然溢れるキャンパス内でのサイクリングはとても楽しく、自転車のためにある街といっても過言ではないと感じました。

02_5 自転車通学の様子

私がカリフォルニア大学デービス校へ留学しようと思った理由は2つあります。1つめはリベラルな大学での大学生活を体験したかったから、そして、2つめは英語や自分の専門科目だけでなく、日本では勉強できないようなことを学んでみたかったからです。デービス校で、実際にプレゼンに特化した授業を言語学と演劇学の両方の専攻科目から履修したり、学部にはないマクロ経済学の授業を履修したりしました。

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留学に行く前は、大学で初めて習う理工学部の専門科目についていくのが精いっぱいだったことと、学部の授業以外で実用的に英語を練習できる機会がなかったので、留学に必要な要件を満たすのは簡単ではありませんでした。しかし、将来は海外で働いてみたいという大学進学以前から抱いていた想いと、限られた大学生活をできるだけ有意義なものにしたいという気持ちで、明治大学での授業にもモチベーションを上げて取り組みました。

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 留学生活は全て楽しいことだけではなく、想像していた以上に海外の学生に圧倒されることばかりでした。彼らは遊びも勉強もすべて全力でこなし、日本の学生よりも高い向上心を持っています。また、慣れない専門用語だらけの課題が日々山のようにあったので、徹夜で復習したり、教授のオフィスアワーに質問に行ったりと、振り返れば必死で過ごした毎日でした。しかしながら、苦しかった思い出よりも自分がやり遂げた達成感の方が大きく、不安だった語学力も日々の生活の中で自然と成長できたと感じています。そしてルームメイトをはじめ、さまざまな国の出身の友人と出会い、共に学生生活を送ることで、たくさんの価値観や文化に触れることができたのは本当に貴重な経験でした。

 

02_7 クラスの様子

大学の授業のない日には、週末を利用してサンフランシスコやナパバレーを訪れたり、長期休みにはアメリカの西海岸を縦断したりしました。さらにボストンで開催されるキャリアフォーラムに参加したことは、大学卒業後の進路について真剣に考えるきっかけになりました。また、サンクスギビングデーや誕生日にはホームパーティーを開いて友人同士で集うことができるのもアメリカ留学の大きな醍醐味なのではないかと思います。

協定留学の良いところは自分の留学スタイルをカスタマイズできるところです。今でも写真を見返すと、留学先に戻りたい気持ちに必ずかられてしまうほど、有意義で楽しい経験でした。これから留学を考えている皆さんは、ぜひ自分の可能性を切り開いて新しい国でさまざまなチャレンジをしてみてください。異国の生活で培われる精神力と素敵な出会いは、きっとかけがえのない財産になるはずです。

最後になりますが、留学でお世話になった全ての方々に心より感謝申し上げます。

※ページの内容や掲載者のプロフィールなどは、記事公開当時のものです

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