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明大生にフォーカス
2018.01.29

「創立者のふるさと活動隊」宮城浩蔵先生のルーツを求め、山形県天童市へ|明治大学

明治大学「創立者のふるさと活動隊」では、明治大学の3人の創立者と、そのふるさとである鳥取県鳥取市・山形県天童市・福井県鯖江市について学ぶことで、大学のルーツを知る活動を行っています。今回は、創立者の1人である宮城浩蔵先生の出身地である、天童市に行った小林さんに、「創立者のふるさと活動隊」での経験について紹介してもらいます。
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宮城先生の銅像。グループのメンバー5人と竹本副学長で写真を撮りました

創立者のふるさと活動隊

活動内容を教えてください。

明治大学創立者の1人である、宮城浩蔵先生の出身地の山形県天童市に実際に赴き、創立者とその故郷について学びました。今回のテーマは、「食の都、天童市のふるさと納税と果樹産業を学ぶ」でした。

活動に参加しようと思ったきっかけはありますか?

夏休みは時間がたくさんあり、何か人と違ったことをやりたいと思ったからです。また、このプログラムは、大学側の費用補助があり、手ごろな値段で地方に行けるのも魅力の一つでした。また、私は特に果物を食べることが大好きなので、「果物の王国」といわれる天童市の果物を食べてみたかったことも理由です。

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現地で取れたブドウのパフェがおいしかったです!

現地に行く前にはどのような準備をしましたか?

出発の1カ月ほど前の8月18日に、参加メンバーの顔合わせがありました。行動計画の作成や、ふるさと納税に詳しい政治経済学部の奥山雅之先生の講義を受けました。出発直前の9月5日には、キャンパスにある明治大学で、3人の創立者や、明治大学の沿革について学びました。

現地ではどのような活動をしましたか?

天童市役所で、天童市のふるさと納税について説明を受けました。また、ふるさと納税の返礼品を提供している事業所の視察として、将棋駒の製造店舗や、JAてんどう、株式会社天童木工へ行きました。ほかにも、現地の事業者との懇親会や、果樹園での就労体験も行いました。

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実際に将棋の駒に字を書いているところ

天童市にどのような印象を抱きましたか?

天童市内にある旧東村山郡役所資料館で、宮城浩蔵先生の紹介や、敷地内の銅像を見ました。宮城浩蔵先生の認知度については、学業や部活動で活躍した天童市の中に「宮城浩蔵賞」を授与するなど、徐々に名前が知られてきていました。しかし正直なところ、まだ認知度は低い印象を受けました。宮城浩蔵先生は、現在の東京大学に進学し、そのあと海外をするなど、地元で過ごしていた時間が少なかったため、認知度が低いのではないかと思います。「ふるさと活動隊」を通して、地元の人に、宮城浩蔵先生のことをもっと知ってもらいたいです。

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資料館で説明を受けているところ

自分の成長が感じられたエピソードを教えてください。

果樹園での作業体験を通じて、スーパーなどで売っている果物への見方が大きく変わりました。桃の収穫をした際に感じたのは、スーパーなどに並ぶ果物は、非常に貴重なものだということです。農家の方から「大きさが小さかったり、少しでも傷があるものは、木の下に捨ててください。お客さんが家に持って帰ったときに、傷があったら嫌ですよね」と言われ、木にはたくさん桃がなっているのに、販売用のかごに入るのはほんの少しでした。小さい傷ならそこだけ切って食べることができるのに、もったいないなと何度も思いました。自分たちの手に届くものは、大きな木になっているもののほんの一部だと知りました。

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桃の収穫を行っています

また、収穫だけではなく、果物を作るための準備や片付けも手伝わせてもらいました。その際に感じたことは、1つの果物を作るのに、大変な手間がかかっているということです。木の上の方にある桃だけでなく、下の方にある桃にも太陽の光が均等に当たるように、桃の木の下には銀色の反射シートが引かれているのですが、私たちは、それをすべて取るという作業を行いました。地面にくぎを刺してシートを留めてあり、それを取るには、腰を曲げたり、次のところに移動したりの繰り返しで、18歳の私でも腰が痛くなってとても疲れました。1個の果物を作るのにも、こんなにも手間がかかっていることに驚きました。果樹園での就労体験を通して、果樹産業の難しさや大変さについて、身をもって知ることができました。

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JAてんどうで果物について説明を受けました

活動を終えて、今後取り組んでいきたいことはありますか?

実際に自分で現地に行って体験したことで、初めて学ぶことがとても多かったです。今回は、宮城浩蔵先生の出身地を訪れ、素晴らしい経験をさせてもらったので、来年や再来年は、岸本辰雄初代校長の出身地である鳥取県と、矢代操先生の出身地である福井県鯖江市に行き、全地域訪れたいと思っています。

読者へのメッセージをお願いします。

このプログラムでは、農作業の手伝いや市役所の方との交流など、普段の生活では絶対に体験できないことをさせてもらいました。将来、地方で働きたい人や、地方創生に興味がある人はもちろん、私のようにまだ特にやりたいことが決まっていない人も、自分の視野を大きく広める良い機会だと思うので、ぜひ参加してみてください!

鳥取県での活動を紹介してくれた方小林直樹さん(学部1年)
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将棋駒を製造している中島清吉商店の前で撮影。(本人一番右)
※ページの内容や掲載者のプロフィールなどは、記事公開当時のものです
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