2017.06.06

【文学部】映画「美しい星」を通して三島由紀夫について考える


gakubu01_2 (写真左から)伊藤准教授、吉田大八監督、キャストのリリー・フランキーさん

5月24日(水)、文学部文芸メディア専攻「小説研究A・B」(伊藤准教授)の授業の一環で、三島由紀夫の小説を原作とした映画『美しい星』(5月26日公開)を題材とした特別授業が行われました。 当日はゲストに吉田大八監督、キャストのリリー・フランキーさんと亀梨和也さんがサプライズで参加し、映画の紹介や、学生を交えての質疑応答などを行い、教室は驚きの声と大きな拍手に包まれました。

映画『美しい星』について

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(映画のあらすじ)

その手で“美しい星・地球”を救えると信じた、
とある平凡な“宇宙人一家”の悲喜劇

“当たらない”お天気キャスターの父・重一郎、野心溢れるフリーターの息子・一雄、美人すぎて周囲から浮いている女子大生の娘、暁子、心の空虚をもて余す主婦の母・伊余子。
そんな大杉一家が、ある日突然、火星人、水星人、金星人、地球人として覚醒。“美しい星・地球”を救う使命を託される。ひとたび目覚めたら彼らは生き生きと奮闘を重ねるが、
やがて世界を巻き込む騒動を引き起こし、それぞれに傷ついていく。なぜ、彼らは目覚めたのか。本当に、目覚めたのか―。
そんな一家の前に一人の男が現れ、地球に救う価値などあるのかと問いかける。

映画『美しい星』公式サイトより引用

授業に参加した学生の感想

加納めぐみさん (文学部4年)

映画『美しい星』はとても熱量の高い作品だと感じました。登場人物それぞれが自分の信念を全うするためにもがく姿に圧倒されましたし、テンポの良いストーリー進行にどんどん引き込まれていきました。鑑賞後に原作も読みましたが、舞台となる時代や場所、登場人物の設定に相違があり、異なる世界を楽しむことができました。

「異なる世界」とは言ったものの、原作のエッセンスは映画にも多く詰め込まれています。原作は核兵器が地球の脅威とされているため、「スイッチ」というアイテムは原作の「核兵器」をオマージュした表現と捉えることができるでしょう。特別授業で監督が「作品のグルーヴを重視した」と仰っていましたが、原作の要素が映画にも反映され、作品をより一層魅力的なものにしていると感じました。

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今回の講義では監督とキャストのお二人から作品にかける熱意や苦労などをお聞かせいただきましたが、お三方ともとても丁寧に、また学生の目線に立って話してくださったことがとても印象に残っています。私も監督に「長いキャリアの中で、なぜ今のタイミングで映画化に踏み切ったのか」という質問をさせていただきましたが、その際にこちらの目を見て、うなずきながら話を聞いてくださったことがとても嬉しく思いました。

「映画化に至るまでのハードルは高く、今までにも挑戦したことはあったが、初めてその扉が開いたのが今だった」という回答をいただき、何度も挑戦することの大切さを学びました。この講義で聞いたエピソードや想い、また原作との相違点を意識しつつ、再度映画『美しい星』を観てみたいと思います。

文学部文芸メディア専攻「小説研究A・B」について

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古典から現代に至るまでの文学から「同性愛」というテーマを抜き出し、同性愛/同性愛者観がどのようにして成立してきたのかを考える授業。春学期は日本近代のセクシュアリティに大きな影響を与えた西洋の文学を現代まで辿り、秋学期は日本文学における現代に至るまでのそれを辿る過程で、三島由紀夫も取り扱う予定。(担当:伊藤准教授)



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