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スペシャル・インタビュー
2017.06.27

株式会社宝島社 『sweet』『オトナミューズ』編集長 渡辺佳代子さんにインタビュー【第2回】―学生時代について―

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株式会社宝島社 編集長 渡辺佳代子さんに【第1回】は、こちら(2017年6月26日公開)

渡辺さんの大学時代

柿沼さん(以下:柿沼) 渡辺さんが、明治大学を選んだ理由を教えてください。

渡辺さん(以下:渡辺) 自分の学力に合っていて、知名度があって、女子が少ない大学という条件で選びました。だからしたのは明治だけでした(笑)。

柿沼 どんな時代を過ごされていましたか?

渡辺 出版業界に行きたいという思いは早くからあって、そのためには本や音楽、映画など、カルチャー全般にものすごく詳しくないと就職できないと思い込んでいました。今考えるとそこがポイントじゃないだろって話ですが、映画はたくさん見てましたね。当時、分厚い映画のカタログ本を買って、見終わった映画は蛍光ペンで1本ずつ消していっていました。映画館で見るだけではなく、当時はテレビの地上波でも毎日のようにいい映画がたくさん放送されていたし、レンタルビデオなども合わせると最低でも1日1本は見ていたと思います。

柿沼 年間300本以上ですか、すごいですね。ほかに何か将来への準備をしていましたか?

渡辺 出版業界を意識してはいましたが、どうやったら入れるかわからなくて手がかりを探していたところ、ちょうどその時期にマスコミ研究室を知って、これを逃す手はないと思い、すぐに参加しました。

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柿沼 私の友人にも所属している人がいます。外部の講師も来てくれるそうですね?

渡辺 そう、マスコミの第一線で活躍する講師の方が、いろいろ丁寧に教えてくれたのでありがたかったですね。

柿沼 そして、卒業後は出版業界に進まれたわけですね。

渡辺 でも、就職活動は苦労しました。バブル崩壊後の氷河期だったこともありますが、グループ面接がとても苦手でした。ほかの学生が、懸命に自己アピールしているのを見ると急速に気持ちが冷めてしまうんです。それでも比較的大手の出版社から内定を得たつもりでいたら、それがダメになって、慌てて小さな出版社の編集部に潜り込み、いろいろあって宝島社に転職して今に至ります。

柿沼 編集長として、心掛けていることはありますか?

渡辺 売れる!と思って雑誌を作ることです。その思い込みは誌面にも表れるんです。特に、先ほどもお話した通り、編集者は人にイメージを伝えることが仕事ですから、技術より感情が大切。こうしたい、という強い思いは、周りも動かすし、結果にもつながると思っています。

株式会社宝島者 渡辺佳代子さんにインタビュー 第3回はこちら(2017年6月28日公開)

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