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スペシャル・インタビュー
2017.08.04

株式会社エアスパイス 代表取締役 カレースター 水野仁輔さんにインタビュー【第3回】ー学生生活とおすすめのカレー店についてー

学生卒業生インタビューエンタメ

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株式会社エアスパイス代表取締役 カレースター 水野仁輔さんにインタビュー【第2回】は、こちら(2017年8月3日公開)

学生生活について

山下 なぜ明治大学に入ったのか教えてください。

水野 いろいろ受けて受かった大学の中で一番魅力的だったからです。今、明治大学はものすごく人気だという話をとても聞くので、卒業生としては誇らしいです。明治大学出身ですっていうと「すごく人気らしいよ、みんな行きたいらしいよ」と言われるので、そうなんだ……!と思って。

山下 学生生活はどんな風に送っていましたか?

水野 自分に与えられた4年間の自由な時間という気持ちが強かったので、とにかく自分がはまったものに打ち込みました。具体的に言うと3つあって、1つ目は旅です。バックパックで、一人であちこちに行きました。昔でいう西ヨーロッパはほとんど全部回ったんじゃないかと思います。あとは、アジアやニューヨークにも行きました。

2つ目は、パリに行ったのがきっかけで、写真にはまりました。当時はモノクロフィルムのカメラを持ち歩いて、ヨーロッパの写真を撮っていました。その時は写真に興味はなくて、ただ単純に旅が好きだからヨーロッパに行ったのですが、向こうでパシャパシャ撮っていく内に、写真を撮るのが段々楽しくなってきて、フィルム何十本分も撮って帰ってきました。

当時大学2年生前後で、写真を撮った後、自分の手元に残ったたくさんのモノクロのフィルムをどうしたらいいんだろうと悩んでいたら、和泉キャンパスの掲示板に写真部員募集のチラシが貼ってあって、写真部っていうのがあるんだ!と知りました。ここでなら、僕がヨーロッパで取ってきた写真を何とかしてくれるかもしれないと入部したら、そのままはまってしまいました。一時期は御茶ノ水キャンパスに通うようになってからも、和泉キャンパスの写真部の部室の暗室にこもって、現像やプリントをし続ける日々を過ごしました。

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山下 写真の現像がご自身でできるんですね。

水野 そういうことをやっていた時期もありました。3つ目は、サークル活動に没頭していました。読売新聞が主催している、高円宮杯全日本中学校英語弁論大会という中学生の英語弁論大会があるのですが、その運営をするサークルに所属していました。

山下 とても充実していますね。

水野 本当にやりたいことに打ち込んだ大学生活だったなと思います。

山下 ゼミではどんな活動をしていたんですか?

水野 広告論のゼミ(大友純ゼミ)に所属していました。広告は日頃から触れていて、なじみがあるため選んだところ、そう思った人が多かったようで、その年の最高倍率のゼミでした。

山下 昔から人気だったんですね。

水野 運良く入ることができました。広告とは何かというような内容を大友先生から教わるのは、すごく面白くて、刺激的だったのを今でも覚えています。卒業したあとに、大友先生が立ち上げた、「カレー探訪講座」という明治大学のカルチャー講座の講師を頼まれて、10年近く講師をした際は、学生時代の恩返しとして一生懸命やりました。

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山下 すごいですね。

水野 大学卒業後はそのまま広告代理店に入ったので、ゼミの影響はすごく大きかったと思います。

山下 明治大学の学食のカレーは食べたことはありますか?

水野 和泉キャンパスではとてもよく食べていました。

山下 トリプルカレーなどですか?

水野 トリプルという名前だったかは覚えていませんが、信じられないくらい大盛りのカレーは当時からありましたね。和泉キャンパスでは学食のカレーと、「はんばあぐはうす ぐずぐず」という今でもあるお店のカレーと、「カレーショップ C&C」のカレーをローテーションでよく食べていました。駿河台キャンパスでは、毎日のように街中に出て行って、カレーを食べていました。

カレーについて

山下 一番おすすめの神保町のカレー屋さんはどこですか?

水野 難しいですが、僕が一番好きなのは「スマトラカレー共栄堂」です。大学時代は「キッチン南海」というお店も好きでしたが、「キッチン南海」は行列がすごいです。最近は並ぶ元気がないので、今日は神保町だなと思うと、一番最初に浮かぶのはやっぱり「スマトラカレー共栄堂」ですね。好き嫌いが分かれるかもしれませんが、この店は昔からずっと好きで、僕がカレーの本をいろいろ出すようになって、店主とは対談をしたりもしています。

山下 今度行ってみます。

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水野 最近のお店だと、「ディラン」というお店があるんですよ。知っていますか?

山下 分からないです。

水野 「ディラン」は、今どきの人たちには良いと思います。最近のトレンドの、あまり重たくなくて、スパイスを使っていて、香りが豊かで、すっきり食べられるようなカレーです。三省堂から新御茶ノ水に行く途中くらいの雑居ビルの角の2階にあります。「ディラン」か「スマトラカレー共栄堂」かという感じですね。

山下 神保町以外で一番推しているカレー屋さんはどこですか。

水野 一番推しているのは「フードトラック カレーの車」(※水野さんが運営している、カレーの移動販売車)ですが(笑)、それを別とするなら、僕の中では、東京都内のナンバーワンはずっと変わらず「デリー」というお店です。僕が生まれ育った静岡県浜松市には、カレーを好きになるきっかけとなった「ボンベイ(現在は「ボンベイ庵」と改名)」というお店があるのですが、東京に来て、「ボンベイ」のようなおいしいカレーを食べたいとあちこちを食べ歩いたときに、「デリー」に出会って、おいしいと思いました。

何も知らずに行ったのですが、あとから「ボンベイ」は、「デリー」で働いていた人がやっているお店だということを知りました。おすすめするカレー屋さんは、欧風カレー、タイカレー、オリジナルカレー、インドカレーなど、ジャンルごとにたくさんあるので、いつも選べなくて困ってしまいますが、僕にとって特別な一軒は確実に「デリー」で、あの店のカレーを食べると、すごく特別な気持ちになります。

株式会社エアスパイス代表取締役 カレースター 水野仁輔さんにインタビュー 第4回はこちら(2017年8月7日公開)

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