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スペシャル・インタビュー
2018.03.22

【第3回】株式会社ユナイテッドアローズ 秋山光億さんにインタビュー「スーツ選びのアドバイスと、成長するための心構え」|明治大学

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【第2回】株式会社ユナイテッドアローズ 秋山光億さんにこちら(2018年3月20日公開)

休日は子どもといる時間がほとんど

平川 休日はどれくらいあるのですか?

秋山 休日は結構あります。ユナイテッドアローズ社は休日が月に必ず9~10日あるので、プライベートも充実させることができます。そのことに関しては選ぶ段階で「いいな」と思っていました。ここに入る前に、いろいろなショップに行ってお店の方から話を聞くと、大体週1日や、月で6日間しか休日がなく大変だというのをよく聞いていました。

スタッフのプライベートが充実して、気持ちがハッピーな状態じゃないと、お客さまに楽しんでもらうことはできないと思います。会社としてそういう部分はしっかりしていて、すごくありがたいですね。

平川 休日は主にどんなことをされているのですか?

秋山 仕事の日にはなかなかできない家事をします。あとは子どもとの時間ですね。遊んだりもしますし、保育園や学校、習いごとの送り迎えもします。あとは、たまに仲間とどこかに遊びに行ったりもします。

平川 プライベートでもおしゃれに気を遣いますか?

秋山 プライベートでもおしゃれは楽しみたいですね。スタッフもみんな服が好きなので、おのおの好きな服装をして出かけたりしています。でも、普段は子どもといる時間が多いので、子どもと過ごすのに快適な服装などリラックス感のあるものが多いです。仕事とは真逆ですね。

平川 オンとオフをしっかり分けられているのですね。

スーツの選び方を教えてください!

平川 仕事中はいつもどんな風にスーツを着られているのですか?選ぶ基準があれば教えてください。

秋山 サイズ感はすごく大事にしています。着ていてしっくりくる感覚が大切です。

平川 僕はこれから就職活動が始まるのですが、スーツの着こなし方によって、印象も変わると思うんです。どんな選び方をしたらいいでしょうか?

秋山 困ったらグリーンレーベルに(笑)。僕だけじゃなくて、みんな親切丁寧に相談に乗りますので、ぜひお店に来てほしいです。「こういう風に見せたい!」というのもあると思いますが、スーツの場合は、ジャケットの肩がすごく大事なので、肩のフィット感は大切にしてもらいたいですね。見栄えに関しては、実際に着ていただくとよく分かると思うので、いろいろ試着していただきたいですね。

平川 いろいろ着比べるんですね。

秋山 いろいろな型があって、ブランドごとにも少し違うんですよ。

平川 生はどんな印象があるといいですか?

秋山 若さを出して、さわやかに見えるのが一番いいのではないでしょうか。フレッシュさは年を取ってしまうと出せないので。

平川 フレッシュに見せるためには、どういう選び方をすればいいですか?

秋山 すっきり見える感じが、フレッシュさにつながると思います。あまりサイズがきつすぎるのはアウトですね。少し余裕がある方が、着心地がいいというのもありますが、見た目にもエレガントです。スーツなので、エレガントさは大切ですね。

平川 最近は、若者向けのすごくタイトなスーツが多いですよね。

秋山 多いですね。やりすぎてしまうと、せっかくスーツを着ていても無理しているように見えてしまいます。

平川 なるほど。すごく参考になりました。ありがとうございます。

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さまざまな人・媒体から学び、接客に生かす

平川 読んでいるファッション誌はありますか?

秋山 ファッション誌は一通り目を通します。ファッション誌はその時代を表現しているものが多いですし、お客さまが目を通しているものを僕らが知らないと、話にならないので。ただ、「これを必ず読んでいます!」というのはなくて、一通り目を通しながら、いろいろなお店に行って、時間を使って見るようにしています。

平川 日々勉強されているということですね。

秋山 新聞やニュースなど、ファッション誌と関係ないものにも必ず目を通して、自分が好きな人のもいろいろ探しますし、漫画も読みますね。漫画を読んだりもします。お客さまに対してより共感できる方が親身になってご相談に乗れるので、さまざまなところから吸収して、幅広いお客さまとお話できるようにしています。

ファッションは時代を反映するものなので、時代を知らないと洋服を提供できないと思っています。そのためいろいろな情報を仕入れて、学んでいます。僕も「MEIJI NOW」のスペシャル・インタビューを読ませていただいて、過去の人たちがすごい方ばかりで、そういうところから学んだりもします。自分を成長させるということでもあるので、楽しみながら情報を仕入れています。

平川 そうなのですね。目標としている人はいますか?

秋山 影響を受けたり、好きな人ならたくさんいますが、目標にしている人は特にいません。人それぞれ違うので、目標にしたところでなれるものではないと思っています。自分がどう成長して、どんな風になっていくかということはすごく考えますが、こういう人になりたいというのはないですね。

平川 僕もゼミなどでいろいろな方とお会いする中で、それはものすごく感じています。「プロの人そのものの真似はできないけど、いいところは真似したい」と思うくらいしかできなくて。

秋山 そうだと思います。逆に言うと、自分より年齢が上の人だけでなく、下の人でもすごいなと思う人はたくさんいるので、そういう人からも吸収しています。一緒に働いているスタッフには、19歳や20歳の方もいます。

平川 アルバイトですか?

秋山 もう社員として働いていますね。自分にはない感覚を持っていて、個性が一人ひとり違うので、いいなと思うものがあったら吸収して学び取っています。そして自分も伝えたいことがあれば伝えて、お互いに刺激し合っています。もちろん先輩方にもすごい方はたくさんいるので、そういう方々から学ぶこともあります。

平川 ファッションに限らず、どんな仕事においてもそうかもしれませんが、素直さと謙虚さって大切なんですね。ありがとうございました。

秋山光億さんから明大生へ動画メッセージ

After the Interview…

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お客さまに感動してもらうために、自分ができることをすべてしようとする秋山さんの接客観に感銘を受けました。その利他の精神をもってすれば、販売員の価値向上という夢も、秋山さんは絶対に成し遂げられると確信しました。とても謙虚で優しい秋山さんの人柄の奥にある、圧倒的な情熱をしっかり勉強させていただきました。ありがとうございました。

※ページの内容や掲載者のプロフィールなどは、インタビュー当時(2017年11月17日)のものです
プロフィール株式会社ユナイテッドアローズ 秋山光億さん

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2002年学部卒業。大学では神田英明ゼミナールに所属。2008年に株式会社ユナイテッドアローズに入社し、現在ユナイテッドアローズ グリーンレーベル リラクシング ルミネ新宿店にて販売業務を行っている。ブランド内にてスーツの売り上げトップを誇り、メディアにも複数掲載。販売のスペシャリストの称号「セールスマスター」に認定される。

※ページの内容や掲載者のプロフィールなどは、記事公開当時のものです

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