2018.11.21

【卒業生の今を紹介】株式会社PHP研究所で活躍!北村淳子さん│明治大学


協力してくれた卒業生北村淳子さん(2015年文学部卒業)

2015年3月、文学部を卒業。同年4月、株式会社PHP研究所に入社。現在、第三制作部文藝課に所属。入社4年目。学生時代はバスケットボール部(中学・高校)の外部指導員活動に力を入れていた。

現在の仕事について教えてください。

株式会社PHP研究所にて、書籍の編集をしています。入社から3年ほど実用系の文庫やビジネス書の編集を経験し、現在は第三制作部文藝課にて、小説の編集をしています。編集者の主な仕事は、新しい書籍の企画立案、著者への執筆依頼、原稿の内容検討、タイトル・帯コピーの作成、装丁のデザイン検討などです。人の心を豊かにできるような小説を世に出せるよう、日々仕事に邁進しています。

北村さんの1日の流れ

10:00 打ち合わせ
著者と企画中の書籍の内容について相談したり、デザイナーさんと装丁のデザインについて打ち合わせをします。外部での打ち合わせは1日を有効に使えるように、できるだけ午前中か夕方以降に入れるようにしています。
12:00 帰社&昼食
スケジュールやメールを確認しながら昼食をとります。
13:00 企画会議
編集者ごとに考えた企画についてプレゼンし、発刊すべきかどうか編集長を中心に検討します。
17:00 社内向け資料作成
社内の営業など各部署に向けて、発刊予定の本の内容やアピールポイントが分かるような資料を作成します。
19:00 原稿整理
著者からいただいた原稿の内容を検討し、読者が読みやすいようにルビを振ったり、誤字脱字や事実誤認がないかを確認します。
23:30 帰宅
帰宅後は映画を観るなどしてのんびりと過ごします。

現在の仕事を選んだきっかけを教えてください。

幼いころから本は好きだったのですが、本格的に編集者を志したのは高校生のころです。大学進学のため、自分の将来について真剣に考えてみたときに、自分が本に救われたように、誰かの心に寄り添うような本が作りたいと思い、編集者を目指し始めました。

原稿を読んで、内容や誤字脱字の確認をしています

現在の仕事について、学生時代に抱いていたイメージとギャップを感じるところはありますか?

会社にこもって原稿に向き合っているイメージを持たれがちな編集者ですが、実際にはコミュニケーション能力を問われる仕事でもありました。1冊の本ができるまでには、著者・デザイナー・イラストレーター・校正者など、たくさんの方とかかわります。円滑に仕事を進めて、良い本を作るためには綿密なコミュニケーションが必須なのです。

仕事をしていて一番うれしかったことは?

職場体験で弊社にいらっしゃった中学生の方に、私が担当した本について、「とても面白くてためになった」という感想を直接いただけたことです。その本は、私が学生時代からあこがれていた著者の本で、企画から発刊まで担当させていただいた思い入れのある1冊でもありました。自信を持って世に送り出した本がきちんと読者に届き、そして生の声をもらえた時の感動は今でも忘れられません。

一番つらかったことや苦労したことを教えてください。

初めて「刷り直し」を出してしまったときです。「刷り直し」とは、本を作り終わった後で誤植が見つかり、文字通り本を“刷り直す”こと。会社に損失を出してしまったことへの罪悪感はもちろんありましたが、それ以上にその本の執筆にお力添えを頂いた著者と、そして買ってくださった読者に申し訳なく、発覚した当日はとても落ち込み、たくさんお酒を飲みました。以降、それまで以上にミスのない本作りを心掛けています。

仕事におけるマストアイテムはなんですか?

本を作る上で欠かせないものと言えば、ベタですが、やはり辞書でしょうか。そして意外なマストアイテムは、「フリクションペン」です。急な打ち合わせが入ったり、予定が変更になることも多々あるため、「消せるボールペン」はとても重宝します。また、赤いフリクションペンは原稿を整理する時にも大活躍します。

マストアイテムの辞書と赤いフリクションペン

明大生に向けてメッセージをお願いします。

厳しいといわれる出版業界ですが、編集者の仕事は毎日とても充実していて、刺激的です。そして何より、自分が編集した本が世に出た時の喜びは何物にも替えられません。皆さんが納得いく道を進まれ、楽しい社会人生活を送られることを、心からお祈りしています。

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