2017.04.27

プロバスケットボール選手・金丸晃輔さんにインタビュー【第3回】―今後の目標・明大生へ動画メッセージ―


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プロバスケットボール選手・金丸晃輔さんにインタビュー 【第1回】はこちら(2017年4月25日公開)

大学卒業後はプロバスケットボール選手へ

―――さて、大学卒業後、パナソニックトライアンズに入団されます。この時はいかがでしたか?

金丸 卒業後1年目は社員としてパナソニックに入社して、会社に行きながらバスケット選手として活動していました。まず、新人研修がすごくきつかった。大学の必修の授業の嫌な思い出がよぎるんです(笑)。会社員ってなんて大変なんだろうと思いました。研修を終えて配属されてからは、同じ部署の人たちがバスケットに専念できるよう配慮してくださったので、とてもありがたかったです。結局会社は1年で辞めて2年目からプロ選手になったのですが、この1年間の会社員生活は、今でも経験してよかったと思っています。企業に勤めるということがどういうことか知ることができたし、上司の方との上下関係なども知ることができました。

―――会社員と選手の二足の草鞋の状況でも、2011年にはルーキーオブザイヤーを受賞されていますね。学生時代との違いというのはどのように感じられましたか?

金丸 学生時代のバスケットは勢いだけで乗り切れてしまうこともありました。プロの世界では頭を使うバスケットが主流で、いくら個人技に優れていても戦略的なバスケットをされるとかなわない、というところが違いましたね。
また、当時も年間42試合くらいあって、前半戦はいい調子で戦えていたけれど、後半戦になると疲れがたまって、そこに苦しみました。疲労をどうやってとればいいとかそういうところも無知だったので。チームでは最後まで使ってくれましたが、思うようなパフォーマンスは出せなかったですね。
シーズンを通しての戦い方というのは2年目にはある程度分かってきたのですが、後半戦に差し掛かろうというところで怪我をして、後半戦は全試合出られませんでした。手首の骨折で、手術を受けるほどの怪我は、バスケット人生では初めてのことでした。

―――そんな中、トライアンズは2013年に休部になり、チームを移籍されましたね。

金丸 少しさかのぼって2年目のシーズンがはじまる前頃、代表活動中に所属チームの休部のニュースを新聞で知りました。この先どうしようと悩みましたが、今の所属チームが声をかけてくれて、3年目からこのチームに所属しています。移籍の頃には怪我もあったので、当初は不安の方が大きかったですね。でもやるしかないと思ってやっていました。

―――その後、怪我しないように気を付けるなどの心境の変化はありましたか?

金丸 シーホースに来てまたすぐに怪我をして、開幕スタメンから外れたんです。そういうスタートを切ったからなのか、結局そのシーズンは調子が上がりきらずに終わってしまった。シーホースの2年目から体のケアを常日頃心掛けるようになりました。そうすると比較的よい成績も出るようになり、結果的に、チームもリーグ優勝したので、体のケアの大切さを認識しました。

―――長く競技を続けていると気持ちの浮き沈みなどもあるかと思いますが、どのようにコントロールされていますか?

金丸 実際選手になって6年目に気分が乗ってこない時期がありました。シーホースに来て2年目で優勝して、その時に僕がとれる賞はほぼとってしまったので、燃え尽きた感じで。翌シーズンにどうしても心の底から湧いてくるものがなくて、シーズンの最初の頃は何かが湧いてくるのを待っているような心境でした。そこで、その頃はサッカーや野球など他の競技の選手が書かれた本を読み漁りました。読んでみるとどの選手も同じような体験をされていて、そういう時には自然と湧いてくるのを待つという言葉が多かったです。それなら自分もと待っていたら、徐々に上がっていきましたね。今では体もメンタルもよいコンディションをキープしています。

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常に前年の自分を上回る記録を

―――話は変わりまして、バスケット以外のプライベートな時間ではどのように気分をリフレッシュされているのですか?

金丸 釣りが大好きなので、釣りしかしていないです。淡水のブラックバス釣りが好きで、休みになる月曜日にはほとんど行っています。毎年シーズンが終わると、琵琶湖で船に乗って、バスケットのことは何も考えずにずっと釣りをしています。それが自分の中でリセットの時間になっていますね。普段も試合や練習以外の時間でバスケットのことはあまり考えないですね、釣りのことしか考えていないです(笑)。

―――選手としてこれからの目標をお聞かせください。

金丸 チームが優勝することが大前提ですが、1シーズンで何か爪痕を残す、具体的には何かタイトルを1つとろうということを自分の中で決めています。1試合平均の得点や、3ポイントシュートやフリースローの成功率など、個人の成績は常に前年を上回って、それを毎年更新していきたいと思っています。

―――最後に、トップ選手として活躍されている金丸選手から、後輩の明大生にメッセージをいただけますでしょうか。

金丸 学生時代や社会に出てから最初の頃は、具体的な目標などはなくて、ただバスケットをやって、ただ会社に行って…という感覚で過ごしていました。だんだん年を重ねるにつれ経験することも増えてきて、ただそうやって無意識に過ごしてしまうのはもったいない、と思うようになりました。皆さんさまざまな分野に進まれると思いますが、目標は何でもよくて、例えば自分だったら先ほど言ったようにシュートの成功率を少しでも上げたいとか、小さい目標設定でもかまわないので、自分の中で何か1つ決めてみるとよいと思います。やりがいがあると、自然と力も入ってくると思います。最初はそういった小さいことからはじめていくとよいと思います。

―――これからも素晴らしいプレイで私たちを夢中にさせてください。貴重なお話、ありがとうございました。

プライベートコーナー

憧れの選手について

―――憧れにしている、参考にする選手はいますか?

金丸 NBAのゴールデンステイト・ウォリアーズにケビン・デュラントという選手がいて、大好きでいつも勉強させてもらっています。

背番号にはどんなこだわりが?

―――バスケをはじめたきっかけが『SLAM DUNK』で、アウトサイドのシュートが得意ということは、背番号の14番は『三井寿』を意識しているのですか?

金丸 三井寿ではないです。14番は小学校の時のミニバスでたまたま最初にもらった番号で、高校も大学もずっと変えず、今も14番をつけています。ずっとこの背番号だったので、今変えるとちょっと違和感あるかなという感じです。

金丸さんから明大生へ動画メッセージ

内容はインタビュー当時(2017年2月28日)のものです。

プロフィールプロバスケットボール選手 Bリーグ・シーホース三河所属 金丸 晃輔さん

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1989年福岡県出身。2007年福岡大学附属大濠高校卒業。2011年明治大学政治経済学部卒業後、パナソニックトライアンズに入団。同チームの休部に伴い、2013年アイシンシーホース三河(現:シーホース三河)に移籍。日本代表選手としても活躍中。身長192cm、体重88kg。背番号14。ポジションはシューティングガード・スモールフォワード。どんな体勢からでも正確なシュートを放つ、高い得点力が持ち味。
主な獲得タイトル
JBL 2011-12 ルーキーオブザイヤ―、2012-13 ベスト5・フリースロー成功率1位
NBL 2013-14 3ポイントシュート成功率1位、2014-15 プレーオフMVP
全日本総合バスケットボール選手権大会ベスト5(2013、2016)、東京運動記者クラブバスケットボール分科会選出年間ベスト5(2012年度)


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