- 出身国:韓国
- 留学期間:2016年4月~2021年3月
日本への留学を志したきっかけと、明治大学を選んだ理由を教えてください。
韓国の大学で3年間建築学を学びましたが、日本のミニマリズムなライフスタイルと狭小住宅に憧れを持ち、日本留学を決めました。初めは、再び大学に入ることは少し不安でしたが、日本語の勉強をすればするほど、日本でもっと勉強したいと思うようになりました。また、今まで積んできた自分の能力を生かして、世界で活躍したいという夢を持つようになりました。
明治大学は、留学生にとって多くの機会が与えられていることや、規模が大きいという長所があったため、ぜひ入りたいと思いました。
明治大学の好きなところについて
明治大学のキャンパスで好きな場所はどこですか?
場所:中野キャンパスの9階
理由:中庭から見える空がとてもきれいです。9階で勉強をしている時は、たまに上を見上げると、とても不思議な雰囲気の空間に感じ、気持ちよく勉強ができます。

好きな授業を教えてください。
授業名:多文化共生論
担当教員名:山脇啓造先生
理由:今後、多文化社会になっていく過程で起こる問題点を、どうやって解いていくかについて学びます。これから日本はますます多文化地域が増えると思われますが、この授業を聞くととても役立ちます。また、学生がみんな自分の意見を言い合いながら講義が進むため、とても楽しいです。
日本で過ごした感想
日本に来て驚いたところは?
他人に迷惑がかからないように気を配ったり、「おもてなし」のような相手のことを考える心を持っているところです。母国でもそのような考え方はもちろんありますが、日本の場合は相手の立場でもう一度考えることから、世界でも有名な「おもてなし」が生まれたのだと思います。
自分の国の学生生活と比べて、日本の学生生活で楽しいところ・大変だと感じるところはありますか?
楽しいところ
初めて着物を着て浅草を歩き回った経験は忘れられません。韓国でも韓服(チマチョゴリ)という伝統的な衣装がありますが、普段はほとんど着ることがなく、韓国の有名な観光地である「景福宮」で着る機会が多いです。しかし、日本の着物はどの時期でもよく見かけました。
初めて着物を着た時は、似合っているか分からず少し恥ずかしかったのですが、浅草はとても華やかな街で、着物を着ている人たちも多かったので、楽しく歩き回ることができました。日本の文化を良い方向に生かした場所だと思います。

また、ゼミ活動もとても楽しかったです。私が所属している山脇ゼミでは、興味を持っている分野について、より深く研究することができたと思います。同じ分野に興味を持っているゼミの友人と、さまざまなプロジェクトを行いながら、たくさんの意見について話し合うことで、自分の世界が広がりました。

大変なところ
初めて日本に来た時は、ほとんど日本語が話せず、不動産の契約や区役所の手続きなどが理解できず大変でした。また、通勤ラッシュの電車はとても人が多く苦しかったです。しかし、誰一人苦情を言う人がいなかった点もまた面白かったです。
李 承注さんについて&メッセージ
将来の夢は何ですか?
建築学の知識を生かして、建物や都市再生のような地域開発に関する仕事をしながら、日本と韓国の両国で活躍できる人材になりたいです。
以前、韓国の大学で建築学を学んだ時は、建物のデザインや利用者への便宜を考える力を学びました。その学問と合わせて、明治大学で学んだ国際学を応用して、建物だけではなく周辺地域まで価値を引き上げ、人々が暮らしやすい環境を作りたいと思います。
故郷の国の紹介や、自慢をしてください。
韓国の人々は、みんなそれぞれ温かい「情」を持っています。市場やお店に行ったら、無料で食べ物をおかわりさせてくれたり、道に迷った時に言葉が通じなくても優しく教えてくれる人が多いです。皆さんも韓国に遊びに行き、「情」を感じてみてください。
明大生へのメッセージをお願いします。
私は2度目の大学生活ですが、学生時代は何ものにも代えがたい大切な時期であることを、改めて実感しています。高校とは違う新しい人、新しい環境に恵まれて、楽しい経験をたくさんしてほしいです。大学は、社会人になる前の最後の学生期間です。どうぞ自分が好きなものを見つけながら楽しんでください。

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