
留学先 | トルコ |
大学名 | 中東工科大学 |
留学プログラム名 | 交換派遣留学 |
留学期間 | 2018年10月~2019年6月 |
留学準備について
留学を決めたきっかけや理由と、その時期は?
2年次の夏休みにトルコを旅行した際、専攻していたイスラームの知識をもう一歩深めるには現地で学ぶ必要があると感じ、留学を決意しました。選考開始直前での決断だったので、その日からIELTSの勉強や志望動機の作成に取り掛かりました。
留学するために行った準備や勉強を教えてください。
最後のチャンスとなるIELTS試験まであと1カ月という時期に、当時のTOEICスコアは470点!大学の授業の合間に、購入した英語の参考書3冊をひたすら繰り返しました。SpeakingとWritingは練習相手が必要なので、中学生のときに通っていた塾の先生にお願いして勉強を手伝ってもらいました。

受験した語学試験があれば教えてください。
IELTS
- 2018年10月:6.0点
留学先の国・大学・プログラムを選んだ理由は?
オスマン帝国について学んでいたので、留学するなら現地トルコ!と思っていました。中東工科大学はトルコでトップレベルの大学なので、優秀な学生が多い環境も魅力でした。
準備の段階でしておけばよかったこと、留学に持っていけばよかったと思うグッズはありますか?
トルコ語の勉強です。積極的に会話をしようとすると現地の人たちがとても喜んでくれます。留学をより楽しむためにはなるべく勉強しておくと良いです。 また、日本食はお寿司以外はありません。トルコ料理はおいしいですが、いずれ飽きる時期がくるので、日本の調味料を持っていくことをお勧めします。みりん、日本酒やチューブの生姜などが役に立ちました。
留学生活について
留学の目的や目標を教えてください。また、それは達成できましたか?
専門分野の理解を深めることと、自分がなぜ留学するほどイスラームの寛容さに共感するのかを探ることです。勉強は嫌になるほどできましたし、イスラームの研究動機も明確になりました。また、「学んできたことを今後どう社会に還元していくか」など進路についても考え直す機会になりました。

留学先で学んだ学問について教えてください。
- 明治大学で学んでいる分野:イスラーム史、オスマン史
- 留学先で学んだ分野:オスマン史、バルカン史
留学先でも同じ分野を学びましたが、より複雑で難しい内容を扱った授業が多く、ついていくのが大変でした。
留学先で起こしたアクション、挑戦したこと、意識したことは?
周りの10倍勉強する
本来英語で行われるはずだったある授業が、全てトルコ語で講義されるようになり、全くついていけなくなりました。「周りの10倍勉強する」と決め、授業で先生が繰り返していた部分を録音し、トルコ人の友人に訳してもらいました。また、日本語を学ぶ学生の力になりたいと思い、週末にカッパドキアのネブシェヒル大学へも通い、日本語を教えるボランティアを行いました。

研究に関する国々を旅する
現地で特に力を入れて勉強したバルカン史の理解を深めようと、冬休みの3週間を利用してバルカンの8カ国を回りました。またイラン、エジプト、モロッコ、イスラエル、パレスチナなどをはじめ、研究に関連する国々も旅しました。

メッセージ
留学を通して感じたこと、自分の成長した部分はありますか?
トルコという国において最も磨かれたのはタフさです。留学は、私にとっては研究のための手段であり、留学に必要だった英語・トルコ語の勉強もまた手段の1つでした。大きな目標を持ち、その達成のためにさまざまなことにチャレンジできるようになりました。毎日を無駄にしないように過ごし、つらいこともやり遂げたことは、自分にとって大きな自信になりました。

後輩へのメッセージをお願いします。
異文化交流も語学の勉強も、留学せずとも日本でできることです。そうしたことを目的に留学を決意した人も、その中で「留学でしか経験できないこと」とは何か、行く前によく考えてみてください。それを目的に据えたうえで留学に挑戦すれば、自分にしかできない留学経験になると思います。
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