2020.06.29

【体育会射撃部】平田しおり選手


こちらの記事は、「明治の“いま”がこの1冊に!」 季刊 広報誌『明治』第86号からの転載になります。

2019年11月、カタール・ドーハで開催されたアジア選手権大会の「女子ライフル3姿勢」競技で銅メダルに輝いた射撃部・平田さん。その結果、見事、東京オリンピック競技大会の日本代表に内定しました。女子ライフルで国別五輪出場権を獲得したのは実に16年ぶりとなります。「女子ライフル3姿勢」で50m先の標的を狙い、夢の舞台でメダル獲得に挑みます。
※ライフル3姿勢とは、立って撃つ「立射」、片膝を立てて座りながら撃つ「膝射」、うつ伏せ状態で撃つ「伏射」で50メートル先の標的をねらい、合計得点を競う競技です。

平田しおり選手

所属 体育会射撃部
学部・学年 政治経済学部3年
出身高校 石川県立金沢伏見高校出身

競技を始めたきっかけをお聞かせください。

父がクレー射撃をする姿を見て「かっこいいな」と思ったのがきっかけです。クレー射撃は競技を始められるのが18歳からなので、私は高校進学時にライフル射撃(エア)を始めました。高校には射撃部がなかったので、土日に県の射撃場で管理人の方に教えてもらいました。

父は「動くもの」を撃ち、私は「止まっているもの」を撃って点数を競う競技なので、父から教わるということはありませんでした。

明治大学へ進学を決めた理由は?

地元・石川県の先輩が明治大学に進学したことや、明治は射撃が女子も強かったので、高校時代から「大学は明治に」と決めていました。

競技の面白さはどこにありますか?

10点を狙って練習し、結果が残せたときに達成感を覚えます。日々の調子もあるので、メンタルの鍛錬も必要な奥が深い競技です。射撃は国内でも子どもから年配の方まで楽しまれていて、長くできる生涯スポーツです。

平田さんの強みはどこにありますか?

「構えたときの安定感が優れている」とコーチに言っていただいています。また、練習したことが試合で出せる点や、試合で緊張する中でも切り替えられるメンタル面も挙げられると思います。

3姿勢(立射・膝射・伏射)ではどの姿勢が得意ですか?

3姿勢は18歳からの競技なので、始めて2年です。どの姿勢もまだ波がありますが、膝射と伏射は少しずつ安定してきています。立射は、エア(10m)で高校1年からやっていますが、3姿勢(50m)は弾の反動もあるので一番難しく感じます。

(公社)日本ライフル射撃協会提供

東京オリンピックへの意気込みを、お聞かせください。

近年世界では、射撃競技はインド・中国・韓国などアジアが強く、世代も私と同じくらいの選手が多いです。私は経験は浅いですが、メダルを目指して「自分に挑戦」という気持ちで臨みたいです。

応援している明治大学関係者へメッセージをお願いします。

弾のコストは1発60円です。1試合で120発(40発×3姿勢)、試射を入れると170発ほど撃つので経費も少なくありませんが、大学や部のOB・OGの方に支えていただいています。「創部100年」という伝統の部ですので、ぜひ明治大学に関わる皆様から応援をいただければうれしいです。

体育会射撃部

1921年創部。大学射撃部の中で最古の歴史をもち、長きにわたり大学射撃界をリードしてきた。第1回関東学生選手権大会から連続優勝18回と無敵を誇り、通算優勝は47回。また、全日本学生選手権では25回の総合優勝を果たしている。生田キャンパス・射撃場で、日々練習に励んでいる。

※ページの内容や掲載者のプロフィールなどは、季刊 広報誌『明治』第86号発行当時のものです
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