2019.07.03

【活躍する明大生を紹介!】留学生サポーターの活動で、文化の違いを越えた友情を築く!小林花凜さん


明大生の活躍を紹介するコーナー「明大生にフォーカス」。今回は、政治経済学部の「留学生サポーター制度」で留学生サポーターとして活躍している小林さんに、お話を聞きました。
課外活動を紹介してくれた方小林花凜さん(政治経済学部2年)

留学生サポーターの活動について教えてください。

政治経済学部では、アメリカ、オーストラリア、アジア太平洋地域から短期間(およそ1カ月間)で留学生を受け入れるプログラムを実施しています。留学生サポーターの仕事内容は主に、短期留学生を補助することです。

具体的には、短期留学生と寝食を共にしながら行う3日間の「セミナーハウス合宿」に参加します。プレゼンテーションや花火などのアクティビティを行うことで交流を深めたり、パーティーなどのイベントの運営または参加を通して、海外の文化に直接触れることを目的としています。

合宿中、留学生と一緒に花火をしました

また、合宿で仲良くなった留学生と東京観光に行ったり、ご飯を食べに行ったりしているサポーターもいます!

留学生サポーターに応募したきっかけは?

昨年、アメリカのノースイースタン大学のサポーターとして活動しました。応募した理由は、英語嫌いから脱却したかったからです。高校時代は英語アレルギーとも言えるほど英語で苦労しました。大学入学後、何か一つ打ち込めることが欲しいと探していた矢先に、Oh!-meijiに掲載されていた留学生サポーター募集の案内を見て、「これはチャレンジするしかない」と、考えるより先に申し込みました。

そして、今年も同じ大学のサポーターとして活動したのですが、応募した理由は、昨年やり遂げられなかったことが多くあったからです。昨年は英語を話すことに自信がなく、抵抗感を抱いてしまったり、自分で壁を作ってしまったりと、とても満足のいく結果ではありませんでした。1年間、その悔しさを拭うための努力をしてきたので、リベンジの気持ちでもう1度同じ大学のサポーターになることを志願しました。

日本人サポーターとの集合写真

印象に残っているエピソードを教えてください。

表面的ではない文化の違いを体感できました。特に人種やジェンダーといった、日本ではあえて表ざたにしない問題に関して、さまざまな意見を持っている留学生が多く、彼らと会話をすることで得る新たな発見がとても多かったです。今年は日本人の学生の中にもこのようなセンシティブな問題に興味を持っている人がいたので、その人たちと話をできたことも私の中で大きな収穫となりました。

そして、留学生の皆さんが日本にとても興味を持ってくれていることが分かり、うれしかったです。日本についてのさまざまな話を通して日本の良さを再認識することができ、日本人としての誇りも高まりました。また、アメリカの学生はどんなに小さなことでも疑問があれば聞いてくれるので、自分が考えてもみなかったことについて深く考えるきっかけとなりました。

具体的なエピソードとしては、仲良くなった留学生と週末に上野動物園に行き、フクロウを見ていた時に、「めいじろうもフクロウなんだよ!」と伝えたところ、留学生から「上野動物園には何種類ものフクロウがいるけど、どの種類のフクロウなの?」と質問をされました。

もちろん、種類までは把握していなかったので「分からない」で終わらせてしまいました。しかし、その時に感じたことは、留学生の多くは物事を一つ捉えるにしても、それが起きた原因から結果、その背景まで、すべてを把握して初めて一つ知識が身に付いたと考えているということです。

私は物事の事実だけを捉えて終わらせてしまうことが多いので、学ぶ姿勢の違いを見せつけられたように感じました!とても良い経験です。

ディスカッション後の集合写真

参加してよかったと思うことは?

参加することのメリットは、何と言っても海外に友人ができることだと思います。これは昨年の方がより実感しましたが、合宿を通して3日間留学生と一緒に過ごすので、少なくとも1、2人と仲良くなれます。仲良くなった人とは、合宿後に個別で遊びに行ったり、ご飯を食べに行くことも多いです。たった1カ月の限られた時間ではありますが、言語や文化の違いを乗り越えた友情を築くことができます!

「1カ月でそこまでの関係を築けるか?」と疑問視される方も多いと思いますが、私はそう信じて活動しました。ほかの予定が入っていても、「留学生と出掛けられるのはこの1カ月間だけ!」という気持ちから、留学生との約束を優先していました(笑)。昨年参加してくれた留学生の中には、今でも連絡を取り合っている人もいます!

これは2年間参加してみて心から実感し、参加して良かったなと思う点です。

活動をしていて大変だったことは?

今年はチーフリーダーを任せていただき、プログラム自体の運営をしつつ、留学生へのサポーター活動も行っていたので、二つを両立させるのに苦労しました。

留学生を迎える時や送る時に会食などを用意するのですが、企画、案内、実行といった流れをすべて行わなければなりません。おもてなし一つとっても、自分はこうもてなされたらうれしいけれど、留学生の立場ではどう感じるのだろうと苦労する点も多くありました。また、会話はすべて英語なので、英語で正しく伝えることの難しさをあらためて実感すると同時に、自分の英語力がまだまだだということも考えさせられました。

しかし、すべての活動が終了し、留学生の喜んでくれる笑顔を見れた時は本当にうれしく、自分はやはり国際交流が好きなのだなと思いました。

合宿内のリーダーと、留学生TAとの1枚

明大生へのメッセージをお願いします!

大学という場所は、高校までと違いさまざまな意味で自由な場所です。「授業に出席し、課題をこなし、単位を取得すること」は当たり前だし、私の場合、両親に授業料を払ってもらっている以上はこなさなければいけない義務であると思っています。

しかし、これだけなら高校生にもできることであり、大学生だからこそできることがたくさんあります。私の場合はそれが「国際交流」でした。「知識は座学だけで得られるものではない!」と強く思うのです。座学だけでは学びきれない知識を実際に身に付けることができるところに「国際交流」の意義があると思います。

また、座学で学んだ知識を利用して、時には経験したことから知識を上乗せすることで、本当の知識が身に付き視野が広がります。それを実感できるのがとても楽しいです。

ぜひ、大学生の間にしかできないことに全力で取り組んでください!費用や時間は惜しまずに!

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