2019.11.06

【卒業生の今を紹介】株式会社JTBで活躍!丸山潤さん


協力してくれた卒業生丸山潤さん(2015年国際日本学部卒業)

勤務先 株式会社JTB(旅行/観光・総合職)
2015年3月、国際日本学部を卒業。同年4月、株式会社JTB首都圏(現・株式会社JTB)に入社。現在、JTB Viajes SPAIN, S.A.に所属。入社5年目。学生時代は出身高校の部活動での後輩指導や、趣味の海外旅行、国際交流に力を入れていた。

現在の仕事について教えてください。

日本勤務時の4年間は、店舗のカウンターにて、個人のお客様からの国内・海外旅行のご相談・ご予約を承っていました。現在はスペイン・マドリード支店にて、「欧州発着日本語観光バス」の運行に関わる業務を担当しています。

「欧州発着日本語観光バス」は、宿泊とバスでの移動、そして観光をセットにした今年度からの新商品です。お客様ご自身が半日または1日単位で行程を組み合わせオリジナルの行程を作成することが可能な商品です。

「欧州発着日本語観光バス」担当チームのメンバーと(スペイン・マドリードにて)

昨今は、旅行をいつでもどこでも気軽に申し込むことができ、かつお客様のニーズも多様化しています。そんな時代下で、フレキシビリティが高いこの新商品をヨーロッパのみならず世界各国に広げる一助を担えたらと考えています。

丸山さんの1日の流れ

9:30 出社
メール確認や、当日のタスクチェック、会議の準備などを行います。日によっては、人事部主催でBirthday Partyなどが開かれることもあります。
10:30 WEB会議
今年度の実態を踏まえ、来年度以降のコースをどのような方向性で企画・造成するのか、チームのメンバーだけでなく、日本の本社の担当者も交えて打ち合わせをします。
12:30 各種媒体用の写真選定
お客様にツアーの魅力や楽しさをより感じていただけるように、社員が出張やプライベートの旅行で撮ってきた写真の中から、パンフレットやWEBに掲載する写真の選定を行います。
14:00 ランチ
スペインのランチは日本よりも遅めです。上長や同僚と仕事(=「オン」)の話だけでなく、アフターワークや週末の話、旅行の話といった「オフ」の話もざっくばらんにしながら、休憩室でお弁当を広げることが多いです。日本食を持ち寄ってちょっと豪華なランチを食べることもあります。
15:00 ホテル仕入れ依頼・交渉
各都市にある支店のホテル手配担当者とメールやチャットでやり取りしながらホテルを予約していきます。こちらの意図が伝わらなかったり、返信が来なかったりと、ヨーロッパ式のコミュニケーションに苦労することもあります。
16:30 パンフレット校正
パンフレット制作会社から届くと、来年度の商品パンフレットの原稿内容や地図などに間違いがないか細かくチェックします。間違いがあれば訂正の指示を書き込んで返送します。
18:30 退社
アフターワークはスペイン語の学校に通ったり、上長や同僚、取引先の方々と飲みに出かけたりします。月1回程度、ホームパーティーをすることもあります。
週1~2回通っているスペイン語学校の先生と授業終わりに

現在の仕事を選んだきっかけを教えてください。

「若者の海外離れ」「日本人の内向き志向」が取り沙汰されている昨今ですが、旅行を通じた「楽しさ」や「感動」といった魅力はもちろんのこと、日本にいてはなかなか感じることのない「飢餓や紛争、劣悪な環境」といった世界各国の実情を発信する役割を担い、全世界約70億人の幸せを「旅の力」を通じて実現したいと思ったからです。

現在の仕事について、学生時代に抱いていたイメージとギャップを感じるところはありますか?

関わっている人々の多さと責任の重さです。店舗においても、企画・造成箇所においても、社内はもちろんのこと、サプライヤーと呼ばれる交通・宿泊・観光機関など多くの人々と連携しながら、お客様にご満足いただけるように旅行を作り上げていきます。

また、お客様からご旅行代金をお預かりし大切なご旅行を担っている以上、お客様応対であっても、企画・造成であっても、日々責任感を持って業務に当たっています。

仕事をしていて一番うれしかったことは?

日本の店舗で勤務していた際、ご旅行に行かれたお客様から感謝・お礼のお言葉をいただいた時はとても嬉しかったです。現在の所属部署は、お客様と直に接することはあまりありませんが、良い評価や口コミをいただけた時はやはり嬉しいです。

また、前所属部署を離れる際、お客様がわざわざ挨拶をしに来てくださったり、指導した後輩社員たちが立派に成長した姿を見たりした時は感慨深かったです。

マドリードの目抜き通り「Calle Gran Vía」にて

一番つらかったことや苦労したことを教えてください。

お客様に感動や喜びを提供するのが仕事なのにもかかわらず、自分の知識不足でお客様のご希望に叶うようなプラン・行程をご提案できなかったり、手配ミスでご迷惑をお掛けしたりしたことです。

仕事におけるマストアイテムはなんですか?

海外赴任の際にお得意様と先輩からいただいた名前入りのボールペンです。いつも肌身離さず持ち歩いています。また、アイテムではありませんが、現地の担当者と英語やスペイン語でメールのやり取りをすることが多いので、WEBの辞書は欠かせません。

マストアイテムのボールペン。2本ともとても書き心地が良く気に入っています

明大生に向けてメッセージをお願いします。

卒業から5年近くが経ちますが、在学中は学部間協定留学や世界20か国以上への旅行、また、アルバイトに打ち込んだり、出身高校の部活で後輩達の指導に当たったりと、充実した日々を過ごしました。

また、授業やゼミ、そこで出会った友人たちとの他愛無い日々さえも、今となっては懐かしくかけがえのない財産になっています。学生時代は限られた時間ではありますが、ぜひたくさんの一期一会を大切に、いろいろな経験をしてください。

そして、就職活動生の皆さんにお伝えしたいことは、就職活動のために作り上げた自分より自然体で臨むのが一番だということと、息抜きをすることです。就職活動で忙しいと、なかなか友人に会う時間がなかったり、思い通りに行かず落ち込んだりすることもあると思いますが、時には就職活動のことを忘れて遊ぶことも大切です!私自身も、就職活動中に行ったベトナムへの海外旅行の話で面接官と盛り上がりました。

エントリーシートや面接というと、格式張って難しく考えてしまったり、就職ナビや対策本などにいろいろなことが書かれていて、何が正解か分からなくなったりすることもあるかもしれません。そんな時は初心に立ち返ってみてください。趣味の時間や友人との何気ない会話、アルバイトや大学生活といった日常の中にも、就職活動のヒントが隠されていることもあるかもしれません。

明治大学伝統の「前へ」の精神を持って、明大生の皆さんがさまざまな舞台でご活躍なさることをお祈りしています。

仕事終わりに会社近くのバルにて
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