【第1回】大学院生座談会は こちら
他大学ではなく明治大学の大学院に進学しようと思った理由や、現在の指導教員の先生を選んだ理由を教えてください。
米山さん 研究のための環境が充実しているため、明治大学の大学院に進学しました。大学院生用の建物があり、研究室や自習室などの施設も充実しているので、自分が研究をしたいと思ったときにすぐ情報を集めて研究に取り組める環境が素晴らしいなと思いました。
指導教員については、学部のゼミの先生に自分の研究テーマについて質問をした際に非常に関心を示してくれたので、その先生のもとで研究を進めていきたいと思いました。
仲村さん 私も設備がとても充実していることを学部生のころから感じていたので、明治大学の大学院に進学したいと思っていました。ただ、一番大きかったのは、恐れ多いですが、自分も指導教員のような研究者になりたいと思ったことでした。
指導教員は学部のゼミの先生でもあったのですが、その先生のもとで引き続き指導を受けて研究をしていきたいと考え、明治大学の大学院への進学を決めました。
大野さん 通い慣れた明治大学のキャンパスで、引き続き研究ができることがメリットだと思いました。私は文学部の日本史学専攻を卒業したのですが、明治大学では日本史の研究が盛んで、全ての時代に専門の先生方がいるため、歴史を勉強するにはとてもいい大学だと思ったことも理由の一つです。
実際に進学したのは学部とは違う研究科ですが、進学前に今の指導教員の先生にどういう研究をされているのか伺った際に丁寧に分かりやすく対応してくれて、この先生に指導してもらえるなら大丈夫だろうと思いました。
松田さん 経営学研究科では学部在学時に先取り履修ができます。その制度で指導教員の講義を受講した際に自分の関心と研究領域が合っていると感じました。指導教員は学部のゼミの先生でもあったのですが、すごく真摯な方で、その先生のような学問に対する向き合い方というのも明治の経営学研究科だからこそかなと思ったのが一つです。
あとは、通い慣れた環境、親しんだ環境で研究をできる点も良いと思いました。大学院に進学して、利用する建物は変わりましたが、明治としての空気感は変わらないなと思います。
明治大学大学院の経済的なサポートで役に立ったものはありますか?
仲村さん 大学院に進学するにあたって、経済的な計画も重要だと思います。民間団体からの大学院生向け奨学金の募集情報もありますので、つねにチェックできるようにアンテナを張ることは大事だと思います。
松田さん 私は明治大学独自の給付奨学金を受給しているため、大学からの経済的なサポートはかなり大きいです。家計に負担をかけたくないという思いがあったので、学費の負担を軽減してもらえるのは、やはり心理的な安定性も高まり、とてもありがたく思っています。
大野さん 私も大学から給付型の奨学金をもらえることになりました。研究に対して真摯に取り組んでいた結果かなと思います。奨学金の採用で心理的な負担の軽減にもつながっています。
明治大学大学院の進路のサポートで役に立ったものはありますか?
仲村さん 博士後期課程の進学を視野に入れていたので、日本学術振興会の特別研究員として採用を受けたいと考えていました。明治大学では、日本学術振興会の特別研究員の採用を目指す人へのサポートを目的とした説明会があります。申請までのスケジュールを提示してくれたり、過去に採用された方から申請書の書き方の指導があったりと、サポートが充実していたのがとてもありがたかったです。
米山さん もともと研究者志望でしたが、途中で就職活動をしようと考え直しました。明治大学では大学院生に特化したキャリアサポートとして個別相談会というものがあるのですが、そこでまるまる一時間、キャリアカウンセラーの方に進路相談や面接指導を非常に丁寧にしてもらえたので、とても助かりました。そのようなサポートを受けられたことが、自分の内定につながったと思います。
大学院での研究を将来どのように役立てていきたいと考えていますか?
松田さん 将来は、会計基準の開発や策定に携わりたいと考えています。私見ですが、会計の世界は実務と学術のバランスが重要で、その視点に欠けると適切な基準は形成されないと思います。そういう点でも大学院での研究を生かして貢献をしていきたいという思いが今は強いです。
大野さん 修士論文を執筆する上では、自分の論を論理的に展開することと、ほかの人に分かりやすく自分の考えを伝えることが大事です。大学院での研究を通じて培ったそのような能力は、例えばプレゼンテーションの場や企画書の作成時など、社会人になっても必ず役に立つので、そういった能力を社会で生かしていくことができればと思います。
仲村さん 研究職に就くことができたときには、自分が研究成果を残していくことももちろん重要ですが、他の研究者とも協力し、自分の研究分野全体の発展にも貢献していきたいと考えています。実際に修士論文を書いている今もそういった研究分野への貢献も意識して研究を進めています。
米山さん 私の研究テーマ自体は直接就職後に役立つものではないと思いますが、研究を進める中で得た法律に関する知識や法的な思考能力、語学力などを仕事で生かしていけると思います。内定先からも法務系や国際系の部門で活躍してほしいと言われており、そういった分野で今後活躍していきたいと考えています。
大学院への進学を検討している方へのメッセージをお願いします。
松田さん 大学院進学で得られるメリットはもちろん大きいですが、しっかり突き詰めて考えたうえで決断することが重要だと思います。こういう研究がしたい、こういう分野を突き詰めたいと思うことは、とてもすばらしいことなので、大学院で自分の力をつけていく上でも明確な目的意識を持つことが大事だと思います。
仲村さん 大学院に行くかどうか迷っている方にぜひ伝えたいのは、「研究職を目指していないから大学院には行かない」とは思ってほしくないということです。大学院で得られるものは非常に大きいです。もちろん学部でもそうですが、これまでに何が分かっていて、何が分かっていないのかを把握して、そこから自分で問題を設定し、適切な方法を選択して進んでいくという研究のプロセスでは、学術の場に限らずどのような場所でも生かすことのできる能力を得られると思います。自分が身につけたいものがあるのであれば、思い切って進んでみてほしいと思います。
米山さん 研究者を目指す、目指さないは別として、大学院を志望する人がいるということはとてもすばらしいことだと思います。研究者を目指すにしても就職するにしても、明治大学の場合には充実したサポートがあるので、不安に思わずに飛び込んでみてほしいと思います。
大野さん 私は教養デザイン研究科のパンフレットを貰って初めて「学内選考」入試を知りましたが、自分がそれに当てはまるか調べたところ、たまたまGPAが規定を超えていました。学部でしっかり勉強をしておいた方が、大学院での研究にもつながるし、進路も広がると思います。あとは、自分の学部だけでなく、他の学部・研究科の教員・研究にもアンテナを張っておくと、私のように全く違う道にも進めるので、その二点は重要だと思います。
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