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スペシャル・インタビュー
2018.03.19

【第1回】株式会社ユナイテッドアローズでブランド内の販売成績がトップ!秋山光億さんにインタビュー|明治大学

学生卒業生インタビュー

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秋山光億さんは2002年に明治大学法学部を卒業し、2008年に株式会社ユナイテッドアローズに入社。「グリーンレーベル リラクシング」において売上トップの成績を誇り、販売のスペシャリストとして活躍しています。今回は、同じ法学部に在籍する3年生の平川宗さんから、販売員の仕事内容ややりがい、明治大学での思い出からプライベートに至るまでをインタビューしてもらいました!
今回のインタビュアー平川宗さん(法学部3年)

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  • 服装には内面が出ると考え、普段から気を遣っている。
  • 今年行われた明大祭では「お客様の笑顔を獲得」というテーマの下にゼミで模擬店を出店し、見事模擬店部門で優勝。接客について考えるきっかけに。
  • 就職活動のために、おすすめのスーツの着こなし方が知りたい!

現在のお仕事について

平川 明治大学法学部3年の、平川宗と申します。よろしくお願いいたします。

秋山 よろしくお願いします。ユナイテッドアローズ グリーンレーベル リラクシング ルミネ新宿店の秋山光億と申します。

平川 現在はどんなお仕事をされているのですか?

秋山 販売員として、日々店舗でお客さまへの接客をさせていただいています。販売員と言っても、店舗の規模によってスタイルは変わると思いますが、ルミネ新宿店の場合はお客さまのご来店数も非常に多いので、店舗のドレスコーナーでスーツを中心に、ビジネスやフォーマルにまつわるアイテムの販売を行っています。

平川 スーツ中心なのですね。

秋山 普段に着るカジュアルアイテムとはフロアが分かれていますが、そこで区切るわけではないので、ドレスコーナーにお客さまがいらっしゃらなければ、カジュアルのフロアでお客さまのお手伝いをします。ご要望があれば、スーツと一緒にカジュアルを選ぶこともありますね。

平川 店舗にはアイテムがたくさんありますが、すべて頭に入っているのですか?

秋山 基本的に、お店にある商品はきちんとご案内できるよう把握しています。

平川 すごいですね。では、ユナイテッドアローズに入社した経緯や、これまでのキャリアを教えてください。

秋山 大学では法学を学んでいて、そのまま法曹の仕事に就きたくて、ずっと勉強していました。僕は卒業してから2年間空白があって、就職していないんです。法律の勉強をしていましたが、うまくいきませんでした。それで、25歳くらいから大手の衣料品店で準社員として働き始めて、そのあと知人が経営するコンビニで店長として働き、29歳でユナイテッドアローズに入社しました。「グリーンレーベル リラクシング」に配属され、アトレ上野店、ルミネ有楽町店、ルミネ新宿店と異動してきて、今は3店舗目ですね。

平川 法学部生からすると、法曹界を目指してから、いきなり接客業をするというのは、とても大きい方向転換だと思いました。

秋山 そうですね。

平川 その転換期には、どのようなことがあったのですか?

秋山 法律を学んでいましたが、経営学にも興味があったんです。そのころは、ちょうど最初に働いた衣料品店の経営スタイルや考え方がいろいろな本で紹介されている時期で、すごく興味があったので、実際に入って学んでみようと思いました。もともと洋服も好きだったので、そこで一つ区切りを付けて、新しい道を踏み出そうと始めました。

平川 そうなんですね。

秋山 コンビニの店長業務は知人に声をかけてもらいましたが、それも小売業や経営学というところで共通点があったので、やってきたことを生かせるなと思って。

平川 お客さまと関われるというのをベースに考えたのですね。

秋山 そうですね。ベースとしてはそれがありました。2つの企業を経験して、接客業と洋服という、自分の好きなものをお客さまに届けたいという気持ちが強くなって、ユナイテッドアローズ社で働きたいと思いました。

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接客で心掛けていること

平川 スーツ販売をする際、お客さまに満足してもらうために心掛けていることはありますか?

秋山 数ある商品の中から、そのお客さまにとって一番適したものを提案することです。適したものといっても、いろいろ内容があるんですけれども。

平川 はい。

秋山 心掛けていることは2つあって、1つ目は、お客さまをより深く知ることです。意識して、聞けるだけお客さまのことを聞いて、よく見て、その上でお客さまに商品のご提案ができるようにしています。2つ目は、正直に、嘘をつかずに提案をするということです。

平川 そうなのですね。

秋山 違うものは違うと言います。ぶっきらぼうに伝えたりはしませんが、正直にお伝えすることで、お客さまも信頼してくださるので、そこは大切にしていますね。ものを届けるというよりは、ものと共に販売員に対しての信頼をご購入いただくような意識で接しています。

平川 お客さまのニーズや思いをたくさん引き出すというのは、コミュニケーションスキルが重要なのですか?

秋山 もちろんコミュニケーションスキルはすごく大事で、自分でも、本を読んで学んだり、教わったりしてきました。でも、重要なのは結局のところ気持ちで、それがないとやっぱり伝わりません。お客さまにもそういう部分は全部透けて見えてしまうと思うので、「お手伝いしたいんです!」という純粋な気持ちがお客さまに伝わることが一番大事だと思います。

平川 なるほど。

秋山 それが伝わるとお客さまも心を開いてくださったりするので、スキルというよりは、やっぱり情熱の方が先に来ると思います。

平川 ほかの販売員にはない、自分の強みはありますか?

秋山 販売員ではあまりない経歴・経験がやっぱりすごく生きていると思うんですよね。特に法律というのも、法曹界という特殊な世界の人たちと接したことから始まって、そのあとほとんどの人が知っていて着たことがあるような、若い人からご年配の方までお客さまがいる大手の衣料品店で働いて。コンビ二は地域密着の店舗だったので、いろいろな職種の方と接する機会もありました。そういう経験をしてきているので、いろいろな方のライフスタイルや考え方、価値観などを少しずつ吸収している部分がほかの人と少し違うのかなとは思います。

平川 そうなんですね。

秋山 今の仕事でも、「こういう人だったらこういうことが困ったりするんじゃないか」とか、「こういうところにこだわりを持っているんじゃないか」とか、そういう発想は広がりやすいところがあります。

平川 さまざまな経験が生きているのですね。これを読んでいる法学部生も、将来の選択肢が増えてうれしいと思います。

秋山 僕が今やっている仕事は、いろいろな方をお迎えする側なので、経験がひとつも無駄になりません。逆に言うといろいろな人と接することがそのまま仕事でも生かされます。これは営業職なども同じだと思います。

平川 お客さまは一人ひとり違いますからね。

秋山 そうですね。

平川 その一人ひとりに合った接客をしていくのがすごいです。

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接客で苦労したこと

平川 今まで接客で苦労した経験はありますか?

秋山 今でも困ったりどうしたらいいかなと思うことはあるんですけど、苦労というのはあまり感じていなくて。仕事で苦労したのは、入社して半年くらいのころですね。スーツというものを着たことが大学の入学式、成人式、卒業式しかなかったんです。スーツやビジネス関連のアイテムは、僕の中で未知の世界でした。

平川 なるほど。

秋山 それを学びたいという気持ちはもちろんありましたが、一通り覚えるのに非常に苦労したというか、スーツの対応自体に緊張しかなくて、恐怖心があったんですよね。

平川 へー!

秋山 僕よりもお客さまの方が、スーツについて知っているということがたくさんありましたが、それでもできることを精一杯やって、対応させていただいていました。

平川 スーツについては相当勉強なさったのですか?

秋山 当初は雑誌を買い漁り、教科書みたいなものを読み漁っていました。「いいと言われるものは読む」みたいな感じで。先輩にももちろんいろいろ教えてもらって、勉強してきました。

平川 今後の秋山さんの目標や、将来の夢は何ですか?

秋山 本社に行く気はないので、体力の許す限り、店舗で働いていきたいです。本社の人からすれば、僕なんか来てもあまり役に立たないと思いますが(笑)。ユナイテッドアローズ社を選んだ理由も、「販売員という仕事の価値を高めるんだ」という気持ちを、会社から強く感じたからです。販売員の地位向上に、自分が先頭を切って関わって、自分の存在が価値向上につながったらいいなと思っています。

※ページの内容や掲載者のプロフィールなどは、インタビュー当時(2017年11月17日)のものです

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※ページの内容や掲載者のプロフィールなどは、記事公開当時のものです

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