【第1回】株式会社ユナイテッドアローズ 秋山光億さんにインタビューはこちら(2018年3月19日公開)
明治大学を選んだ理由は?
平川 明治大学を選んだ理由などについてお聞かせください。そもそも司法試験を目指されていたということでしたが、法学部を選ばれた理由は、法曹になりたかったからなのですか?
秋山 僕、明治大学の付属校出身なんです。明治大学付属明治高等学校・中学校の。
平川 そうなのですね!
秋山 明治大学を選んだのはその自然な流れでしたが、中学3年生くらいのころから、法律家になりたいというのはありました。授業で法曹の仕事の紹介を受けたときに、「弁護士っていいな」と漠然と思ったんです。一般の人に対して直接手助けをするところに、すごく憧れを持っていました。そこで決意して「法学に進もう」という感じでしたね。
平川 なるほど。
秋山 今思うと、決めつけなくても良かったのかなと思います。興味っていろいろ出てくるので、そのうちの一つとして持っておけば良かったのですが、当時は「自分はこれだ!」と決めてしまっていたところがありました。
秋山さんの学生生活について
平川 どんな学生時代を送っていたのですか?やっぱり法曹を目指されていたということで、勉強の毎日だったのですか?
秋山 入学当初は「自分はこれ(法律)なんだ!」と思っていたので、勉強を中心に過ごしていました。でも、それ以外にも興味を持ったことをいろいろやりたがるタイプなので、それらも学びながら、学生生活を送っていましたが、ふとした時に「これでいいのかな?」と思うことがあって。
3年生で和泉キャンパスから駿河台キャンパスに移って、ゼミも始まって、そのころから周囲の人と話すことなど、フィールドを広げていくことにシフトしていったような気がします。そのため、後半はあまり勉強に集中できていなかったような気もしますね(笑)。
平川 どうして人と話すことを増やしていったのですか?
秋山 付属校出身だったこともあって、2年生までは親しい友人というのが決まっていました。でも、社会に出ていくにあたって、それでいいのかなと思って。いろいろな人と接して、いろいろなことを吸収した方がいいんじゃないかと考えるようになりました。
平川 はい。
秋山 単純に遊んでいるだけでもありましたが、後半はそういう風に、ゼミを中心に出会った人たちと時間を過ごすことを意識して大切にしていました。
平川 やっぱり、和泉から駿河台への転換期っていうのは、みんな大きく変わるものなのですね。
秋山 そうかもしれませんね。少し変わったなとは思います。
平川 サークル活動はされていなかったのですか?
秋山 陸上をやっていましたが、ほとんど行ってなくて、あまり真面目にやっていなかったです。
平川 短距離ですか?
秋山 僕は長距離走でした。長距離走の中でも、一番遅かったです(笑)。
学生時代に学んだこと
平川 どういうゼミに所属されていたのですか?
秋山 ゼミは特殊なものではなくて、先生から課題を出されて、各自グループ分けをして、それをみんなで調べて発表形式でやっていくというゼミでした。
平川 法律系ですよね。憲法ですか?
秋山 民法ですね。
平川 民法!先生はもう明治にはいらっしゃらないですよね?僕が習っている先生方とはたぶん違う先生ですよね。
秋山 どうですかね。何人かはいらっしゃるような気がしますが。
平川 どういう方が印象に残っていますか?
秋山 ゼミは神田英明先生のゼミでした。
平川 神田英明先生ですか!
秋山 そうそう!先生の授業はすごく楽しかったです。今もいらっしゃるのですね。
平川 すごく人気のゼミで、楽しいです。「日本昔話『さるかに合戦』で学ぶ民法」とか。
秋山 いろいろ駆使して説明してくれて、楽しいですよね。視点が変わるというか、面白いなと思いました。あとは、ゼミとは関係ありませんが、著名な先生の講義は一通り受けていました。新美育文先生や、平野裕之先生(慶應義塾大学法務研究科教授)とか。あと、川端博先生(明治大学名誉教授)も。皆さんそれぞれ権威のある方々で、絶対受けたいと思っていました。
平川 神田先生のゼミと聞いて、すごく親近感がわきました。では、明治大学の経験で、今の仕事につながっていることがあれば教えてください。
秋山 明治大学ってやっぱり個性をすごく大事にする大学だと思うんです。キャラクターが豊かというか。先生もそうですけど、集まっている学生にもいろいろな人がいるので、そういった人たちと接してきたことは、今に生きていると思います。
平川 いろいろな人と磨き合ってということですね。
秋山 そうですね。明治大学って自由さというか、個性を伸ばすスタンスがあるので、そこで過ごした時間は貴重でした。学生生活後半に人と接する時間を取ったことは、無駄ではなかったと思います。
平川 明治大学のすてきなところですよね。
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