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ようこそ研究室へ
2018.09.14

【情報コミュニケーション学部】髙橋華生子ゼミナール「フィリピンでの実習を通して、途上国の開発問題を学ぶ」

明大生が、所属するを紹介する「ようこそ研究室へ」。今回は情報コミュニケーション学部の石川さんが、髙橋華生子ゼミナールを紹介してくれます!
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フィリピン実習の様子

ゼミ概要紹介

私たちのゼミは、途上国と呼ばれる地域の開発の問題について学んでいます。モットーは「理論と実践の架け橋をつくる」です。例えば、途上国の村はなぜ貧しいのかを考える時は、その状況を単に調べるだけではなく、原因や背景についても学び、改善策を探ることに取り組んでいます。こうしたモットーの下、教室での座学に加えて、実際にフィリピンの農村女性と子どもたちを支援するプロジェクトを立ち上げ、それに関する現地調査を毎年行っています。私も昨年、フィリピンの農村地域に足を運び、現地でしか理解できないことを体感できました。

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ゼミ生の集合写真

髙橋ゼミではこんなことを学んでいます!

昨年は、「なぜ途上国が貧しいのか」を検討するために、世界的な貿易のあり方を取り上げました。例えば、「フェアトレード」という言葉が出てきた背景には、途上国の生産者が不当に扱われ、利益の大半が先進国に落ちるという、不均衡な貿易の仕組みがあります。つまり、途上国が貧困に陥ってしまうのは、世界的なシステムに問題があると言えます。私たちのゼミでは、こういった根源的な要因や背景に目を向けて、問題の本質を考えています。また、考える・伝える力を養うため、では議論と発表を通して、自ら発信することの大切さを学んでいます。

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フィリピン実習の様子

アピールポイント

圧倒的に成長できる

先にも述べたように、私たちのゼミは途上国の現場をきちんと見つめるため、フィリピンでのプロジェクトに関する現地調査を行っています。その際に最も重要なのが、現地のニーズを正確にとらえることと、自分から能動的に動くことです。限られた時間の中で多くの情報を集めるには、どのように質問すれば相手にとって分かりやすく、答えやすいのかを考えて工夫することが必要です。「自分で考えたことを実行に移していく」という経験を積んでいけるのも、髙橋ゼミの特徴です。今までと比べて、ひと皮もふた皮もむけた自分になれて、圧倒的な成長を感じることができます!

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フィリピン実習の様子

ゼミの雰囲気

髙橋ゼミは、ゼミ生が主体的に作り上げていくゼミです。過去には、国際協力のNGOでインターンシップをして、そこで得た知見をゼミで生かすもいました。私も昨年、国際連合総会時にアメリカ・ニューヨークに行き、さまざまな開発のセッションに参加しました。各国の代表や研究者、実践者などが議論する場にいられたことは、貴重な経験でした。このように自主的に課外活動に参加し、そこでの学びをゼミに共有・還元しようとするのも、主体性を重んじる髙橋ゼミの特徴です。
また、関西学院大学などとゼミ交流を行っており、互いに刺激し合う楽しい時間も過ごしています。

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フィリピン実習の様子

先生の紹介

髙橋華生子先生

学生のことを考えて動いてくれる、とても熱心な先生です。ひとたび途上国の現場に降り立つと、率先してコミュニティに入り込んでいく、力強い存在です。バックパッカー時代に数々の伝説を生み出した一面を持ち、アジアを旅することが大好きな感じに溢れています!

私はこんな理由でゼミを選びました!

私が髙橋ゼミに入室した理由は、国際社会で起こっている問題について学ぶゼミだったからです。私は、ゼミ活動が本格的にスタートする前にすることが決まっていたので、帰国後は国際問題を勉強できるゼミに入りたいと思って探していたところ、髙橋ゼミに出会いました。実際に留学先で、経済的な格差社会を目にしたので、途上国の視点から、貧困が起こる原因や、途上国と先進国の関係性を調べるのは日々新しい発見があり、とてもやりがいがあります。

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普段のゼミの様子

髙橋ゼミあれこれ

男女比・人数

男性4人:女性8人=12人(3、4年生合計)

OB・OGの主な進路先

メーカー、金融、サービス、社、ITなど、幅広い分野で活躍しています。
面白くて常に優しい1期生、頼れる先輩肌的な2期生、仲が良くて人懐こい3期生など、髙橋ゼミのOB・OGは皆さん寛大で、私たちの活動をいつも温かく見守ってくれています。

公式SNS

TwitterやFacebookで私たちの活動を紹介・発信しているので、よければご覧ください!

ゼミの情報を紹介してくれた方石川恵実里さん(情報コミュニケーション学部4年)

kenkyu74_14紹介者(写真右)と髙橋先生

私の研究テーマ
「紛争解決における国連介入の限界について」

冷戦終結後のアフリカでは紛争が多発しています。その紛争解決と平和構築の過程において、国際連合などによる平和維持活動(PKO)が展開されていますが、そうした国際的な支援が終わった後に戦火に戻ってしまうケースが多いことに疑問を持ちました。そこで、現在の紛争地域におけるPKO支援のあり方を検討することから、ゼミ論の糸口を見つけていこうと思っています。

※ページの内容や掲載者のプロフィールなどは、記事公開当時のものです
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