2019.01.15

激闘制し、明治大学体育会ラグビー部が22年ぶりの大学日本一 —大学選手権で通算13回目の優勝—


明治大学体育会ラグビー部は1月12日、第55回全国大学ラグビーフットボール選手権大会の決勝で、天理大学を22-17で下し優勝。1997年以来、22年ぶり13回目となる大学日本一の座に輝きました。

2万人を超える観客の大歓声に包まれた秩父宮ラグビー場で、試合は14時15分にキックオフ。試合開始直後に先制のトライを許したものの、前半7分に山崎洋之選手(法学部3年)がゴール右隅にトライを返し、同点に追いつきます。前半22分には、この日終始優位に立ったラインアウトから、高橋汰地選手(政治経済学部4年)が走り込んでトライ。12-5とリードして前半を終えました。

後半開始後も試合を有利に進め、後半16分には相手陣内のスクラムで得た反則から、山沢京平選手(政治経済学部2年)がペナルティゴールを決めて追加点。後半21分には、相手ゴール前でのフォワード陣の攻防から、武井日向選手(商学部3年)が抜け出してゴール中央にトライ。22-5とリードを広げます。試合終盤には天理大の猛攻に2トライを返されたものの、最後まで堅い守備を崩さずに後半40分過ぎ、スタンドから「明治」コールの大歓声の中、22-17でノーサイド。1997年以来、22年ぶり通算13回目となる大学日本一の座を勝ち取りました。

今シーズンのラグビー部は、昨年4月に就任した田中澄憲監督のもと、福田健太主将(法学部4年)を中心に躍動。4月から6月にかけて行われた関東大学ラグビー春季大会では、5戦全勝で優勝。9月から12月に行われた関東大学対抗戦では5勝2敗の3位(大学選手権は関東4位扱いで出場)に終わりましたが、大学選手権では準々決勝の東海大戦(18-15)、準決勝の早稲田大戦(31-27)ともに接戦を勝ちきる底力を見せ、この日の天理大との決勝でも5点差の接戦を制し優勝を果たしました。

田中監督のコメント

部員126人の努力とハードワークが、最後に最高の形で現れて非常にうれしい。本当に多くのファンの皆さまの応援が、選手にエネルギーを与えてくれた。選手は1戦1戦、逞しく成長してくれていると感じていたし、このゲームでさらにタフになったと思う。本当に厳しい時間帯によく耐えてくれた。去年ここ(大学選手権決勝)で悔しい敗戦をして、今シーズン始まったときから「それを超えるんだ」という思いで学生が努力してきた。最後に勝つことができてたのは、学生の努力と頑張り以外にないと思う。22年という長い間優勝できなかったが、応援し続けてくれた皆さまがあったからこそ今日がある。次は追われる立場になるが、また良いチームを作って、連覇を重ねられるようなチームになりたい。

福田主将のコメント

対抗戦が厳しい結果となったが、そこからチームが一つになった。「1月12日に絶対勝つ」と決めていたので、それが達成できてうれしい。いろいろな方に支えられてここまで来れたので、本当に感謝したい。今日勝つことができたのは、明治のプライドを持って戦えたことがすべて。

圧倒的な強さを見せたラインアウト
ディフェンスを振り切りゴール前に迫る忽那鐘太選手(文学部4年)
前半22分、高橋汰地選手のトライ
ノーサイドの笛に歓喜の選手たち
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