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ようこそ研究室へ
2021.05.10

【文学部】坂本邦暢ゼミナール「哲学書を読み、問いを立て、意見を交わしあい自分なりの答えを探す」

明大生が、所属するを紹介する「ようこそ研究室へ」。今回は学部の林さんが、坂本邦暢ゼミナールを紹介してくれます!

ゼミ概要紹介

哲学専攻に設置されている坂本ゼミでは、3年次は近代政治哲学者トマス・ホッブズの『リヴァイアサン』を、4年次はそれぞれが卒業論文で扱いたいテーマ(西洋が多い)を持ち寄って読んでいきます。 読んで、問いを立て、対話し、自分の考えを持つという「共同体で学問すること」を大切にしており、毎週みんなで(時には先生も一緒に)哲学者と格闘しています!

坂本ゼミではこんなことを学んでいます!

『リヴァイアサン』は社会契約説を理論化した政治哲学の古典ですが、実はそれだけではありません。「人間や自然はぜんまいと歯車で動く機械と同じ構造だ」と述べたり、独自の聖書解釈をしていたり、さまざまな分野の理論が合わさって一つの体系を成しています。こうした分野横断的な古典を読み、「哲学書を読む」という訓練をしています。

ゼミで使用した文献の一部。さまざまな二次文献も読んでいきます

アピールポイント

毎週予習として、提示された『リヴァイアサン』の箇所や、関連する二次文献を読みワークシートを完成させる、というものがあります。ワークシートは、読んだ文章から「問い」と「答え」を取り出して書くように作られています。これを埋めるのは、慣れるまでかなり時間がかかります。

しかし、このクセをつけることで、文献を読みっぱなしにせず自分がどこまで理解しているのかを整理する機会になったり、「あれ?ここってどういうこと?」と議論を始めるきっかけになったりします!

ワークシートの一例。毎週のゼミの前日までに提出します

ゼミの雰囲気

哲学者の文献に苦悶しながらも、落ち着いた雰囲気なのが特徴です。 ゼミ生それぞれが深く考えながら発言するので、ゆっくり議論が進みます。文献を行ったり来たり、議論のトピックも行ったり来たり。より理解が進んでいるような、より疑問が大きくなっているような。議論を終えて頭がオーバーヒートしている感覚は、「ああ哲学しているな」と思わせてくれます!

先生の紹介

坂本邦暢先生

とのコミュニケーションを大切にしてくださる、穏やかで理知的な先生です。いつも鋭いご指摘にあたふたしてしまいますが、学生が自分の言葉で答えられるまで温かくサポートしてくれます。

私はこんな理由でゼミを選びました!

坂本先生が担当されていた講義(哲学概論・西洋思想史)や演習を、1・2年次に受けたことがきっかけです。哲学書を読むための方論や論文の書き方を一歩ずつ丁寧に教えてくださることが魅力的でした。 また、先生のご専門は初期近代の哲学史・科学史ですが、現代分析哲学系の知識が豊富なことも理由の一つです。現代哲学に興味がある人にもおすすめです!

坂本ゼミあれこれ

男女比・人数

男性6人:女性2人=8人

OB・OGの主な進路先

2018年度入学が1期生なので、まだがいません。

ゼミの情報を紹介してくれた方林翔也さん(文学部4年)

紹介者(写真右)と坂本先生

私の研究テーマ
「現代の決定論と自由意志の衝突における決定論の姿」

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