2021.07.30

【第3回】俳優 小日向星一さん・小日向春平さんにインタビュー「価値観が合う友人でありライバル」


小日向春平さん

【第2回】俳優 小日向星一さん・小日向春平さんにインタビューは こちら

価値観が合う友人でありライバル

――春平さんは、明治大学付属明治高等学校・中学校に通われていましたね。

春平 きれいな校舎に驚いたことが第一印象です。調布に移転したばかりということもあり、玄関や天井、吹き抜けや校庭など、見るもの全てに驚きました。こんな素晴らしい環境で6年間過ごすことができたら楽しいだろうなと予想した通り、実際に通った中学校・高校生活はとても楽しく、充実していました。

星一 僕も実は春平と同じ明治中学校を受験したのですが、惨敗してしまいました。それで大学受験の時にリベンジとして明治大学を受験しました。入学後に和泉キャンパスの広い敷地で送るキャンパスライフと、 3年生から通うリバティタワーへ の憧れもありましたね。

大学では演劇漬けの毎日でしたが、ゼミでは当時興味があったことを徹底的に研究するなど、好きなことに没頭する時間を過ごすことができました。明治大学は 「『個』を強くする大学」という理念がありますが、大学で過ごした4年間は今までで一番個性を磨くことができたと思っています。

春平 僕が学んでいる情報コミュニケーション学部は、自由に幅広い分野のことを学ぶことができます。高校の頃の進路選択では何を勉強したいかを決めかねていましたが、情報コミュニケーション学部に入学して、落ち着いて何を学びたいかということを改めて考えることができました。 その結果として演劇を学びたいと考えたので、今は他学部履修を利用して文学部の演劇学関係の授業を多く履修しています。

星一 学生一人ひとりが何をしたいかということに、いろいろな選択肢が用意されていると思います。大学の中にチャンスがたくさんあるので、恵まれた環境でしたね。

小日向星一さん

――お二人はお互いのことをどう思っていらっしゃいますか?

星一 価値観の合う友人という感じがします。好きなものも似ているし、昔からけんかをすることもなくて、とても仲が良いですね。仕事上では、どうしても同じ父の息子という立場で、役を取り合う俳優同士ですから、僕はライバルだと思っています。お互いに刺激しながら、高め合っていけたらいいですね。

春平 そうですね。ライバルではあるのですが、兄に次の舞台が決まったら自分のことのようにうれしくなります。いつも応援しているので、良い関係だと思っています。

星一 半分自分みたいに感じているところがありますね。僕も、春平を全力で応援しています。

――ご両親に向けて、今だからこそ伝えたいことはありますか?

星一 俳優業を理解して支えてく れること、いつでも応援してくれることに感謝しています。父と母の子だったからこそ、今僕は芝居をしているのだと思いますし、役者として成長していくことが両親に対して一番の恩返しだと思うので、見守っていてくださいという思いです。

春平 兄とまったく同じ気持ちです。演劇に対して反抗心もありましたが、今おかげさまでとても楽しく過ごせているのは両親の血なのだと思います。両親の子として恥ずかしくないような、一人前の役者になれるようにがんばりたいです。

>>【特集・第4回】では、「明大生へメッセージ」についてお聞きしています!(8月2日公開予定)

※ページの内容や掲載者のプロフィールなどは、季刊 広報誌『明治』第90号発行当時のものです
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