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ようこそ研究室へ
2021.11.30

【政治経済学部】大森正之ゼミナール「環境問題をビジネスの側面から研究する。『養蜂プロジェクト』では自然・地域との協同を実践中!」

明大生が、所属するを紹介する「ようこそ研究室へ」。今回は政治経済学部の大塚さんが、大森正之ゼミナールを紹介してくれます!今回は「ふらっと神保町」で、大森ゼミの「養蜂プロジェクト」が紹介されたことについても、お聞きしました。
ゼミ生集合写真。秩父市の元耕作放棄地を利用したワイナリーにて

ゼミの概要紹介

大森ゼミでは「環境経済学」を学んでいます。気候変動を始めとする環境問題やそれに対する企業や自治体などの取り組みについて、新規性のあるテーマを選んで研究しています。3年次には班ごとでの共同研究を行い、集大成として日本最大級の環境展である「エコプロダクツ」で発表します。4年次には新たなテーマで卒業論を執筆します。

また、課外活動として地域の方々と共同で、屋上養蜂を行っています。

2019年のエコプロダクツでの発表の様子。2021年は12/8~10に開催されます!

大森ゼミではこんなことを学んでいます!

今年度の3年次の研究テーマは「日本におけるRE100加盟企業と非加盟企業を分ける要因の検討」「自治体による2050年CO2排出実質ゼロ宣言の達成可能性の検討」です。現代社会の最前線で何が起きているのかをしっかり捉えながら、データを集め論点を再構築することで、新たな事実を見つけて解決策を導きます。

また、視察や質問状の送付など、実地的な調査をすることも特徴的です。昨年度と今年度は学部の許可の下、自治体設立の新電力会社の発電施設や、耕作放棄地を活用してつくられた園などへ視察に行きました!

「養蜂プロジェクト」について教えてください。

大森ゼミでは、2020年度より神田猿楽町にある校舎の屋上で、「千代田区立障害者福祉センターえみふる」の職員の皆さまを始めとする地域の方々と共に、養蜂を行っています!

養蜂活動風景①。採蜜時には遠心分離機にかけるため、ミツバチを振り落とします

ミツバチは私たちに地域の植生について教えてくれる他、養蜂は樹木の結実を促し緑ある地域づくりにつながります。また、採取したはちみつは、「MEIDAI ECO HONEY」として大学近隣の飲食店や書店などで販売しています。屋上での活動や千代田区での地産地消を通して、自然と共生し世代や所属を越えた地域の新たなネットワークが形成されています!

MEIDAI ECO HONEY。ラベルは大学近隣のデザイン事務所によるものです

活動の中で印象に残っていること、「ふらっと神保町」に出演した経緯やエピソードも教えてください。

「養蜂プロジェクト」を通して、さまざまな人と出会うことができました。いくつかのメディアに出演させていただいた他、はちみつを販売しているお店でつながったご縁も多く、今シーズン最後の活動日には、そこで大森先生と出会った地域コミュニティ「ふらっと神保町」の皆さまに取材していただき、その後も交流が続いています。蜂と聞くと怖いというイメージがあると思いますが、適切な対策を取ればそんなことはありません。皆でミツバチやはちみつの魅力を発信していきたいと思っています。

「ふらっと神保町」:大都会千代田区で養蜂?MEIDAI ECO HONEY【地域活性化】の正体に迫る!(動画)

また、私たちのコーチである養蜂家さんの「一つの群を一つの生き物と捉える」という言葉が印象に残っています。ミツバチは1匹では生きられないし、エサはもちろん巣の材料も元々は植物から集めた蜜や樹脂です。自然との境界線を越え、私たちはミツバチからはちみつをおすそ分けいただきます。自然と共生した豊かさを考える上で、養蜂は大きなヒントであると感じています。

活動していて良かったと思うことは何ですか?

人との出会いと、今まで考えたこともなかったミツバチのかわいさとたくましさに気付けたことです。また、道に咲く花々や虫たちに目が行くようになり、農業から福祉までさまざまなことに関心を持つようになりました。

養蜂活動風景②。幼虫・成虫の健康状態やバランス、蜜の溜まり具合などを確認します

ゼミの雰囲気

現在は少人数のため、学年を越えた交流が盛んです。卒業論文も一人ひとりを、きめ細かくご指導いただいています。コロナ禍だからといって何でも諦めるのではなく、ゼミ生と先生が一体化して、「できること・やるべきこと」を考えて取り組んでいます。

先生の紹介

大森正之先生

ベテランでありながら、心身共にとてもアクティブな先生です。朝はご自分の畑作業、昼は来る者拒まず、人と人との縁をつないでくださいます。また、私たちの充実した将来を念頭に、研究では厳しいご指導もくださいます。

ゼミ生有志と大森先生でハゼ釣りに行きました!

このゼミを選んだ理由

かねてから環境問題に関心があり「エコプロダクツ展」へ行った経験があったこと、主流派の経済学の枠組みに捉われない「環境経済学」という学問に興味を持ったこと、での全期間を通して充実した活動ができそうだったことの3点から選びました。

大森ゼミあれこれ

人数

3年生:6人
4年生:5人

OB・OGの主な進路先

金融、IT、環境系企業を中心に多岐に渡ります。今年度の3年次が22期生で、縦のつながりが深いのも特長の一つです。昨年度、初のZoom開催となったOB会では、業界ごとにグループを分けて就職相談会も行いました!

名物ゼミ生、OB・OG

の山根正之さん:釣魚旅行サービス手配を主な業務とするChill株式会社代表取締役です。兄の央之さんと共に世界中の魚を釣りまくるプロの釣り人です。テレビ東京「池の水ぜんぶ抜く」などに出演し、卒業研究は、「内水面漁業協同組合を中心とした流域環境・魚類資源管理モデルの検討」です。

MEIDAI ECO HONEYが購入できる場所

【On a slow boat to… 】東京都千代田区神田猿楽町1-5-20 田畑ビル 1F

【エスパス・ビブリオ】東京都千代田区神田駿河台1-7-10

【Shakespeare gallery 】東京都千代田区神田駿河台1-5−6 コトー駿河台

【農文協 農業書センター】東京都千代田区神田神保町3-1-6 日建ビル2F

【オーレオーレ】東京都千代田区神田神保町1-4 クロサワビルB1

【大衆酒蔵 縁 】東京都千代田区神田小川町3-5-3YMUビルB1F

【そば酒房 福島】東京都千代田区神田錦町1-14-4 東方通信社ビル 1F

【無国籍ごはんマガリ】東京都千代田区神田小川町3-10 振天堂ビル 5F

【青山ティーファクトリー 】東京都千代田区神田神保町1丁目18-6 望月ビル1F

ゼミの情報を紹介してくれた方大塚和佳さん(政治経済学部4年)

紹介者(写真右)と大森先生

私の研究テーマ
「日本の養蜂業における外部経済・外部負経済の発生形態について」

※ページの内容や掲載者のプロフィールなどは、記事公開当時のものです
※記事中に掲載した写真は撮影時のみマスクを外すなどの配慮をしております
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