今回は、鳥取県企業の鳥取東伯ミート株式会社の代表取締役専務 山口活樹様、管理部総務課の田口未来様にお話を伺い、「鳥取和牛」の魅力についてご紹介します!
全国の和牛のルーツは鳥取県!?
山口さん(以下:山口)和牛の多くは、鳥取の子牛がルーツです。鳥取県の子牛は血筋が良く、全国から買い付けされます。どのくらい需要があるかというと、子牛のせりで、日本一の高値がつけられるほどです!
――畜産業界では血筋の良さが有名な鳥取の牛ですが、店頭で鳥取県産の和牛をあまり見かけないのはなぜでしょうか。
山口 鳥取生まれの子牛でも、実際に和牛として販売される時には、飼育された地域で名前が決まるからです。
――だから、鳥取県の牛が良質なことは意外と知られていないのですね……。
「鳥取和牛」と「東伯和牛」の違いは何ですか?
――鳥取東伯ミートさんの取り扱う和牛には、「鳥取和牛」と「東伯和牛」があるそうですが、違いはどこにあるのでしょうか?
山口 実は、鳥取県内のどのエリアで育てられているかによって、名前が違います!「東伯和牛」は、大山(だいせん)が見える鳥取県西部や中部で飼育される和牛です。一方で、鳥取県東部の大山が見えないエリアでは、「鳥取和牛」と名付けられます。さらに、県外に出荷される時は、「鳥取和牛」と総称されます。
――まさか、地域によって名づけられる名前が変わるとは知らず、勉強不足でした。では、「東伯和牛」は他の牛と何が違うのでしょうか?
田口さん(以下:田口)牛の飼育にぴったりの自然環境がそろっていることです!鳥取東伯ミート株式会社がある東伯郡琴浦町には、大山や日本海など大自然が広がっているため、空気が澄んでいますし、流れている水もきれいです。水がきれいなところでは、良質な植物が育つため、それを餌とする牛の成長にも影響を与えます。
――このように、鳥取県では良質な牛が、大切に育てられています!皆さんも鳥取に行った時には、鳥取の牛たちに会いに行くことをお勧めします!
鳥取東伯ミートさんが地域貢献活動を通して目指していることを教えてください。
田口 県内の高校生や大学生にとって、「鳥取和牛」がもっと身近な存在になってほしいと思っています!ジュージュー市(※)では、地元の高校生に当日のスタッフとして関わってもらい、社会活動をするきっかけにしてもらっています。
※ジュージュー市とは、コロナ禍の自粛ムードがある中でも、地元の方々に鳥取県のお肉を味わってほしいという思いから、鳥取東伯ミートさんが企画した肉や加工品の販売イベントです。
山口 また、「鳥取県の畜産にも目を向けてもらいたい!」という思いもあります。牛肉だけでなく豚肉なども含め、鳥取のお肉は優秀です。野菜と一緒で、土地、水、空気など飼育環境がお肉のおいしさに全て関わってきます。そんなお肉を小さいころから食べて、健康で長生きしてほしいと思っています。ぜひ、鳥取県の畜産にも目を向けてもらいたいです。
社員の方々が考える鳥取の魅力!
――最後に、社員の方々が思う鳥取の魅力を教えてください!
田口 なんといっても「大自然」があることです!鳥取県の中でも、東部、中部、西部で自然の特色が違って、それぞれ良いところがあります。この豊かな自然が、鳥取の農畜産業にも生きています。
取材を終えて
こちらのつたない取材にも関わらず、丁寧に対応してくださった鳥取東伯ミートさんには、感謝の気持ちでいっぱいです。 今回の取材の中では、鳥取県の牛が高級品なゆえに、県民の方でもなかなか食べられないというお話も伺いました。せっかく全国に誇れる特産品があるのに、消費されないのはもったいないことだと感じました。鳥取東伯ミートさんは、豚肉の加工品も得意としていますので、食卓に取り入れやすいお肉から触れてみるのはいかがでしょうか!そして、コロナ禍が去った日には、周りの方々と一緒に「鳥取和牛」を味わってみてください!
今回紹介した魅力スポットMAP
取材担当者から 〜皆さんへのメッセージ〜
こちらの4人で取材・作成を進めました。 後編では、鳥取県畜産課の方に鳥取畜産業界について取材をしています。ぜひ、ご覧ください!
紹介者:上段左から:山崎俊弥さん(経営学部3年)、原田莉子さん(政治経済学部2年)
下段左から:伴柾希さん(商学部3年)、山下栄実さん(国際日本学部1年)
※記事中に掲載した写真は撮影時のみマスクを外すなどの配慮をしております
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