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ようこそ研究室へ
2022.06.08

【文学部】佐伯和香子ゼミナール「『お伽草子』を本文だけでなく挿絵などの多角的な視点から読み解くことで、当時の人々の考え方や生き方を学ぶ」

教員学生ゼミ・研究室
明大生が、所属するゼミ・研究室を紹介する「ようこそ研究室へ」。今回は、文学部文芸メディア専攻の久野さんが、佐伯和香子ゼミナールを紹介してくれます!

ゼミ概要紹介

室町時代から江戸時代前期にかけて制作された、「お伽草子」と呼ばれる短編の絵入り物語草子を素材として扱っています。今年度は、「お伽草子」の中で特に渋川版(版本)の『酒吞童子』という「鬼」に関する作品を研究対象としました。

本文の「読み」はもちろんのこと、挿絵の「読み」、作品の中にあらわれる民俗事象の「読み」など、多角的な視点から古典文学を「読む」方法を習得することを目標としています。

佐伯ゼミではこんなことを学んでいます!

毎年、取り扱う作品は異なりますが、主に「お伽草子」の作品の中からゼミ生たちが自らどの作品を研究するか選び、その作品を中心に「お伽草子」を学んでいきます。その作品について、おのおのが感じたことや疑問に思ったことを、研究テーマとして学期ごとに発表します。また、質疑応答の時間ではゼミ生同士で議論を行い、全員が一体感をもって授業に取り組んでいます。

アピールポイント

研究テーマは特に指定されていないため、自分で好きなものを研究することができます。そのため、同じ作品について全員が研究していますが、それぞれの研究に独自性があり、毎回の発表で新しい発見をすることができます。また、佐伯先生をはじめ、卒論制作を行っている4年次からも専門的なフィードバックがもらえるため、確実に成長できる環境が整っています。

ゼミの雰囲気

3年次と4年次合同で授業が行われるため、初めてゼミに入る3年生はビックリしてしまうかもしれません。しかし、佐伯先生をはじめ4年生が話しやすい雰囲気をつくってくれるので心配はいりません。お互いの発表内容についても和気あいあいと議論することができるため、間違いなく1年間しっかりと研究すれば、古典の知識だけでなく発表や質疑応答のスキルも磨かれます。

ゼミの様子

先生の紹介

佐伯和香子先生

佐伯先生はとにかく明るく、話しかけやすい雰囲気の先生です。また、ゼミ生のどんな質問でも対応してくださるので、とても頼りになる先生です。

私はこんな理由でゼミを選びました!

2年次で佐伯先生の授業を履修したことがきっかけで、佐伯ゼミを選びました。「古典」と聞くと、読みにくいし、少し堅苦しい印象が最初はありました。しかし、少しずつ読み解いて内容を理解していくに従って、当時の人々の考えや生き方を感じ取れるようになり、そこが非常に魅力的に感じたので、佐伯研究室を選びました。

佐伯和香子ゼミあれこれ

人数

10人

研究室の秘密道具・グッズ

時節柄、「疫病除けのお札」が貼ってあります。悪いモノがついていると研究室に入れません……。

名物ゼミ生、OB・OG

今の4年次が3代目になります。

ゼミの情報を紹介してくれた方久野稜太さん(文学部文芸メディア専攻4年・私立開智中学・高等学校卒)

紹介者(写真左)と佐伯先生

私の研究テーマ
「『酒吞童子』諸本における保昌の役割の変化」

※ページの内容や掲載者のプロフィールなどは、記事公開当時のものです
※記事中に掲載した写真は撮影時のみマスクを外すなどの配慮をしております
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