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ようこそ研究室へ
2022.06.22

【政治経済学部】碇陽子ゼミナール「『他者理解を通して、自分自身の当たり前を疑う』文化人類学的思考を養い、皆で議論して考えるゼミ!」

明大生が、所属するを紹介する「ようこそ研究室へ」。今回は政治経済学部の渥美さんが、碇陽子ゼミナールを紹介してくれます!
5期生(現4年生)集合写真

ゼミ概要紹介

碇ゼミは、化人類学を研究するゼミです。文化人類学とは、異文化のフィールドに長期間入りこみ、その社会に暮らす人々の生活やものの考え方を書きとめ、多様な文化社会の人々を理解しようとする学問です。

碇ゼミでは「他者理解を通して、自分自身の当たり前を疑う」という文化人類学的思考を養うことを目的に活動しています。また碇ゼミは、「見る、読む、考えるゼミ」です。それぞれが自分の身の回りを観察し、さまざまな気付きに対して文献を読んで理解を深め、皆で議論し考えるゼミを目指しています!

碇ゼミではこんなことを学んでいます!

2021年度春学期では、『文化人類学の思考』『文化人類学のエッセンス』を読み、「うつ」「性愛」「自由」「分配と価値」「ケアと共同性」など、文化人類学で扱われるさまざまな領域に関して知識を深めながら議論を行いました。

秋学期には、ゼミナール発表会やセミナーに向け、「男女間の奢り」についての共同研究を行いました。この研究は、ゼミ生と友人とのやり取りの中で生じた疑問を起点に、「対等な関係の間における、金銭的な価値の絡んだ贈与交換」についての調査として行いました。

共同研究に向けたアイディア出しの様子

アピールポイント

文化人類学は、学ぶことで自分の見てきた「世界」ががらりと変わってしまう、そんな面白さのある学問です。フィールドに入り込み、五感を最大限に生かして、違和感や変化をキャッチします。そして、フィールドで暮らす人びとの感じ方や考え方と、これまで自身が身に付けてきたものの間を行ったり来たりしながら、自身がこれまで「当たり前」にしてきた価値観を変容させていきます。扱うテーマも感じ方も千差万別で、可能性に満ちた学問です。

ゼミの雰囲気

みんなで議論しながら、「答えのない問い」に対してじっくりと考えることを楽しんでいます。日ごろの生活や社会ニュースを見て感じた違和感や疑問、家族・友人・アルバイト先などそれぞれのコミュニティの中で起こった出来事などを話し合いながら、研究や調査のきっかけを作っています。関心のあることも考え方もさまざまなので、話しながら知識や考え方が深まることが多々あり、とても充実していて面白いです。

佐久間ゼミとの合同ゼミの様子

先生の紹介

碇陽子先生

文化人類学を専門とし、特に医療、社会問題、ジェンダー・セクシュアリティなどを中心に研究されています。これまでは、アメリカのカリフォルニア州にて、肥満問題や肥満差別について研究されてきました。ゼミ生の話に耳を傾け、親身に接してくださる先生です。

私はこんな理由でゼミを選びました!

文化人類学で学び得られる「自身の当たり前を疑う」という思考が、さまざまな立場の人と共生していかなければいけない社会で非常に重要であると考えたからです。

また、両親との会話の中から「親子の関係、夫婦の関係」に違和感を持つことがあり、「家族のあり方」について研究してみたいと思ったからです。オープンゼミで、実際に「家族」についてゼミ生と話す機会があり、当たり前に思っていた「核家族」の枠組みを超えたさまざまな家族の可能性について、深く議論できたことがきっかけになりました。

碇ゼミあれこれ

人数

4年生は9名、3年生は12名で活動しています。(2021年度)

名物ゼミ生

同期のMさんです。さまざまなエピソードを持っていて、またその経験をありのままに情景を鮮やかに伝えることがうまく、いつも語りに引き込まれます。「精霊・妖術」がテーマの際には、実際に旅行中に体験した霊的なエピソードを話してくれて、その話を聞いたゼミ生と先生はみんな、鳥肌が立ってしまいました。「奢り」の共同研究のきっかけになった、「車の送迎に対するAmazonギフトのお返し」も彼と友人とのエピソードです。

ゼミの情報を紹介してくれた方渥美真優さん(政治経済学部4年・私立豊島岡女子学園高等学校卒)

紹介者(写真左)と碇先生

私の研究テーマ
具体的には決まっていませんが、結婚制度や家父長制に注目した親族研究がしたいと考えています。

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