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スペシャル・インタビュー
2022.07.21

【特集・第3回】体育会スケート部 樋口新葉さん 特別功労賞贈呈トークイベント「多くの仲間に恵まれた学生生活」

2021年の全日本選手権で2位となり、念願のオリンピック出場を決めた(写真:森田直樹/アフロ

【第2回】体育会スケート部 樋口新葉さん 特別功労賞贈呈トーク こちら

多くの仲間に恵まれた生活

――坂本花織選手が個人でメダルを取った時に、樋口選手が駆け寄られて抱き合うシーンも印象的でした。

樋口 坂本選手は、強化合宿やオリンピックの選手村でも一緒に過ごす時間が多く、何気ない楽しい会話をすることもあれば、スケートについて真剣に話し合うこともありました。助けてもらったり支えになってもらったり、ライバルでもあるのですが共に戦ってきたと思える存在でした。

彼女が完璧な演技で3位(暫定)に入り、輝いていく姿を見ることができて本当にうれしかったです。各選手にはいろいろな過去があり、それを乗り越えて大会に出ていると思います。そういった場で素晴らしい成績を収めたことはとてもすごいことですし、自分もそうなりたいと思わせてくれました。私にとって彼女は本当に大きく、そして今後も大切にしていきたい存在です。

――明治大学に進学した理由を教えてください。

樋口 元々、私が尊敬するスケーターの方が明治大学にいたので入学したいと思っていました。また、普段から東京でスケートの練習をしているので、そういった環境面も理由の一つです。「武両道」を目指したいと考えていたことも大きいですね。学部で、さまざまな学生と一緒に勉強ができるということ、勉強とスポーツを両方頑張れることが魅力でした。

――今後の目標を教えてください。

樋口 全日本選手権でまだ優勝をしたことがないので、そこで一番を取って、また世界選手権でも金メダルを取れるように頑張りたいと思っています。

トークイベント会場で、友人を見つけて笑顔を見せた樋口さん

――それでは最後に、「これからも一緒に頑張ろう」という気持ちを込めて、学生の皆さんに一言お願いいたします。

樋口 私は明治大学に入学した時、本当に分からないことばかりで、教室はどこに行けばいいのかも迷ってしまうような状態でしたが、学部やスケート部などのたくさんの仲間に助けられて、ここまで来ることができました。今日もこの会場に多くの友人が来てくれています。すごく良い友人に恵まれて、今の自分がいると思っているので、明治大学に入学して本当に良かったと思っています。

いろいろな人と関わって、話したり相談したりできる人をつくることができた学生生活ですが、ぜひ皆さんにもそのように過ごしていただきたいです。そういう経験というのは今後も他のところで生きてくると思うので、残りの大学で過ごす時間も大切にして、これからにつなげていきたいと考えています。

――樋口選手の活躍は学生の皆さんにとって大きな励みになると思います。本日は、ありがとうございました。

プロフィール体育会スケート部 樋口新葉さん(商学部4年)

  • 2019年に明治大学商学部に入学・体育会スケート部に入部。現在同学部4年生。
  • 2019年および2021年の全日本選手権で準優勝。国際大会では、2021年ISU(国際スケート連盟)グランプリシリーズフランス杯で日本人最高位の銅メダルを獲得。
    2018年の平昌五輪では、最終選考会である全日本選手権で惜しくも表彰台を逃し、出場がかなわなかった。その後、けがにより思うような成績が残せない時期が続いたが、それでも立ち止まることなく不屈の精神で競技にひたむきに打ち込んだ結果、2022年北京五輪代表の座をつかんだ。
    北京五輪では、団体戦で日本史上初となる銅メダル獲得に貢献。女子シングルではトリプルアクセルを成功させた五輪史上5人目の選手となり、5位入賞も果たした。
※ページの内容や掲載者のプロフィールなどは、季刊 広報誌『明治』第94号発行当時のものです
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