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明大生にフォーカス
2022.09.27

【M-Navi記者の学生団体取材】「『0円食堂』を立案!明大生の健康を守る学生保険委員会に直撃取材!」

学生インタビュー生活サポート駿河台和泉生田中野SDGsM-Navi記者
【M-Navi記者】は、明治大学M-Naviプロジェクトの一環で誕生しました。明大生を支援し、より充実した学生生活の実現を目指す個性豊かな学生団体を取材し、「学生目線」で記事を作成しています。明大生の明日を照らす幅広い情報を、MEIJI NOWで順次掲載します!ぜひ、ご覧ください!

学生保険委員会にインタビュー!

第6回は、学生保険委員会にインタビューしました!明大生が無料でお昼を食べられる「0円食堂」を運営し、学生の健康を支える姿に迫ります!

学生保険委員会:委員長の渡邉梓さん(農学部3年)(右)と広報担当の加藤滉平さん(法学部2年)(左)

みんな気になる!?「0円食堂」の裏側についてインタビュー!

――学生保険委員会の企画に「0円食堂」があります。改めて、「0円食堂」について教えてください。

学生保険委員会 委員長 渡邉梓さん(以下:渡邉) 明治大学学生健康保険互助組合(以下、学生健保)の予防給付活動の一環として、各キャンパスの食堂で500円相当のランチを無料で提供する企画です。

――「0円食堂」の企画の特徴、狙いやこだわりをお聞かせください。

渡邉 この企画は2年以上続いている反響の大きい企画で、「おいしく食べられて、お得感があること」が強みです。また、こだわりとして、毎年テーマを設定しています。昨年度は「ご当地飯で元気に!」、今年度は「懐かしの学校給食」です。食事を前にして、学生同士の交流を盛り上げることが狙いです。

広報担当 加藤滉平さん(以下:加藤) 学生保険委員会のシステム自体が、明大生が学費と共に納めている学生健康組合費を財源としています。その中の予防給付活動の一環として、栄養バランスの良い食事を提供しています。

――組合費を還元する企画なのですね。2019年までは「100円朝食」を実施されていますが、ガラッと変えて「0円食堂」を始めた理由などはありますか。

渡邉 昨年度に企画を考えた際には、「予防給付」 の他にコロナ状況下での「学生支援」という目的もあり、大学と共催で「0円食堂」を実施しました。実施後のアンケートで非常に好評だったので、今年度も再び「0円食堂」を実施することにしました。無料なので、普段自分では選ばないようなメニューを食べてもらえるという利点があります。

――「0円食堂」のメニューはどのように決めたのですか。

渡邉 まずは、コンセプトを決めています。投票で3つに絞り、適切なメニューを提示し、実現可能かどうかを食堂の方に問い合わせて決定しました。献立も、自分たちで決めています。

――思い入れのあるメニューなどはありますか。

渡邉 あります!ミルメークです。私自身が飲んだことがなかったので、コミュニケーションの場として広げてほしくて、頑張りました(笑)。生田キャンパスでは、黒川農場の野菜を使った夏野菜カレーなど、オリジナリティを出しています。

――人気のあるメニューはありますか?

渡邉 和食よりも、洋食が人気です。ぎょうざなど、ボリュームがあるメニューも人気です。

加藤 カレー、揚げパンがツートップですね。

――Instagramを拝見したのですが、漫画家さんとコラボされていますね。

渡邉 昨年度の「0円食堂」の取り組みを漫画家さんに取り上げていただきました。その一部を、Instagramに掲載しています。

――「0円食堂」という企画を通して、学生保険委員会にも注目が集まりますね。

6月29日の和泉キャンパスのメニュー!ふりかけご飯・豚汁・白身魚のフライ・フルーツポンチ

学生保険委員会についてもっと知ろう!

――活動内容全般について教えてください。

渡邉 今年度の活動としては3点あります。1点目は、春学期と秋学期に行う「0円食堂」。2点目は、InstagramとTwitterでの広報活動。3点目は、健康に関する紹介動画の作成です。「学内診療所の使い方」「AEDの使い方」をレクチャーする5~7分の紹介動画の作成を目指しており、動画はYouTubeにアップロードする予定です。

加藤 毎年、広報誌「M-KENPO」も作成しています。今回持参しました。

工夫された学生保険委員会の広報誌「M-KENPO」

――とてもかわいらしいですね。この広報誌はどこから入手できますか。

加藤 学生保険委員会のホームページから見ることができます。

――メンバー数はどれくらいいますか?

渡邉 1年次が5名、2年次が17名、3年次が13名、4年次が12名、合計47名が所属しています。ホームページのエントリーシートを提出すれば、いつでも入会できます。何年次からでも応募可能で、最近では大学院の方からの応募もありました。また、このエントリーシートでは、広報部、企画部、運営部の所属希望を聞いています。

――活動に当たり、意識していることを教えてください。

渡邉 今年度はメンバーを増やし、より大規模な企画の実行を目指しています。そのために、学生保険委員会の魅力を伝えたいと考えています。特に魅力として伝えたいのは、公認団体として活動できる点、「ガクチカ」(「学生時代に力を入れたこと」を略した就職活動用語)としてエントリーシートに書きやすい点です。

――学生保険委員会という公式的な立場から情報を発信することで、情報の信頼性と委員会自体の魅力が双方向で高まると思います。他大学との関わりはありますか。

渡邉 はい。年に数回ですが、「全国健保セミナー」という複数の大学が集まる会議があります。対面で開催校に赴く形式をとっていて、今年は5月に開催されました。企業と提携している大学もあり、他の大学ではどのように盛り上げているのか知ることができる機会です。

熱心にインタビューに答えてくださる渡邉さん(右)と加藤さん(左)

明大生×学生保険委員会

――学生保険委員会に入会した理由をお聞かせください。

渡邉 私は、高校生の時から健康や予防、食に興味があったので、農学部の生命科学科を選びました。現在は人体と食との関係を勉強しています。学生保険委員会は、学生の健康に対してアプローチができ、「0円食堂」など、食に関する企画が実施できそうだったので、これは私がやるべきだと思い入会しました。

――広報の技術などを拝見して、さまざまな部門で活躍する人材が学生保険委員会にいらっしゃるように感じますが、中でもどのような学生層が多いですか?

渡邉 「0円食堂」を見て、「自分が考えた案がすぐ実行されることが良い!」と言ってくれる方が多いです。他の団体と兼任されている方もいて、アクティブな人が多いです。

――活動頻度はどれくらいですか。

渡邉 対面では活動していなくて、コロナ禍の影響もあり、Zoomで活動しています。頻度は月に1回です。月1回の会議で目標を定め、共有ツールを使って柔軟に活動できる体制が整っています。

――どんな学生に入会してほしいですか。

渡邉 3点あります。まず1点目は、「何かを頑張りたい!」という思いを、学生保険委員会にぶつけてくれる人。2点目は自分の中でもやもやしていることや困っていることがあったら、すぐに他者に相談できる人。3点目は思ったことがあったら、すぐに口に出せる人。このような人たちが助け合って一つの企画が実現できると思います。

――思ったことがあったら、すぐに口にできる環境というのはとても良いですね。またそれが指針としてあれば、みんなが意見を出しやすいですね。ところで昨年はコロナ禍の中でどのように活動していましたか。

渡邉 昨年度はSkypeを用いて活動していました。今年度は班分けをしていて、その班ごとに月に1回の頻度で活動しています。班分けをしているので、集まりやすい環境があります。班は、広報・企画・運営とは別に、「0円食堂」班の春学期と秋学期、Instagram班、紹介動画班に分かれています。その中で班長と副班長をそれぞれ決めています。

――Zoomなどで会議を行う時に、工夫されている点はありますか?

渡邉 まず、論点をチャットに送っています。書記係を決めて、ドキュメントに記載し、会議に参加できなかった学生も議事録として見返して分かりやすいように工夫しています。

――学生保険委員会の活動で、身に付いたことを教えてください。

渡邉 学生の目を引くためには、「メリットを先に伝えること」が重要です。その後に、やってもらいたいことをお願いしています。聞いてもらいやすくするために、例えば、「0円の無料ランチを食べることができます!学生保険委員会です!ぜひ来てください」という語順にすることを意識しています。

「0円食堂」の他にも、新型コロナウイルス感染症予防キャンペーンでマスクや消毒液を配布した際にも工夫しました。集団でいる学生と、一人でいる学生に話しかける時なども、話しかけ方を工夫しています。マニュアル通りに対応するのではなく、個人に焦点を当てて相手が何を求めているのか、ニーズを把握するように心掛けています。

――学生と目線を合わせることを意識しているのですね。参考になります。加藤さんはいかがですか。

加藤 和泉キャンパスの「0円食堂」の担当をしているのですが、食堂や明大サポート、事務室の方など、各所に連絡を取りながら活動しているので、メールの書き方などビジネス面でのスキルが身に付きました。

学生保険委員会のこれから

――企画をする際に気を付けていることや、気を配っていることがありましたらお聞かせください。

渡邉 今年度は、小さな単位でのリーダーを作りました。具体的には、「0円食堂」は4キャンパスの代表を決めました。春学期と秋学期それぞれに、メニューの内容を決める班長、副班長がいます。全員が当事者意識を持てるようにしています。

加藤 「0円食堂」では、食事を全員に平等に行き渡らせることに注力しています。昨年度は250食を5日間で提供していたのですが、今年度は100食10日間にしました。

――昨年度と比較し、デジタルサイネージ(電子看板)などで広報活動に力を入れている印象を受けました。

加藤 和泉ラーニングスクエアにポスターを掲載したり、他の団体にも取り上げていただいたり、広範囲に行き渡るように力を入れました。

渡邉 学生健保を広報することがベースにあります。和泉キャンパスで実施した「0円食堂」のアンケートを読んでいて、「アルバイト代だけで食費を賄っているので今回の企画はありがたかったです」といった声がありました。今まで知ることのなかった自分と立場が異なる学生のことを知る機会になったことも、大きな価値があったと感じています。

――入会してから、健康についての考えは変化しましたか。

渡邉 私は好きなものができたら、一週間食べ続けてしまうくらい偏った食生活をしていたのですが、カロリーやバランスが大切だということに気付きました。「0円食堂」のメニューを考える時に、栄養士さんと、「このメニューはバランスが悪いよね」「この日はカロリーが多いけど、この日はカロリーが極端に少ないね」などとお話しすることで、健康的な食生活への意識が高まり、毎日バランスよく食べることが重要だと学びました。

――最後になりますが、明大生に向けて一言メッセージをお願いします。

渡邉 バランスの良い食事は、将来の健康な体を形作っていくものです。食生活や行動を自分でコントロールできるように、学生保険委員会は全力でサポートしていきます。新規委員の拡大と学内診療所などを案内する紹介動画は初めての試みなので、ぜひ見てほしいです。

加藤 「0円食堂」は秋学期(11月予定)も開催します。啓発活動も進めていくので、ぜひ利用してください!

――本日はありがとうございました!

「明治大学学生保険委員会」の活動紹介!

M-Navi記者から~編集後記~

私たち【M-Navi記者】は、今後さまざまな学生団体を取材し、記事を書きます。7月から新しいメンバーも加入し、さらに「前へ」進んでいきます!お楽しみに!

山本:明大生のために何ができるのかを常に考えながら活動されていることが伝わってきて、感銘を受けました。学生保険委員会の活動がもっと広まれば、明大生全体にとってもプラスになると思います!貴重なお話を聞かせていただき、ありがとうございました。

福森:「健康」の観点から明大生の生活に寄り添い、新たな価値を見出す学生保険委員会の活動は大変素晴らしいものだと感じました。また、「0円食堂」の取り組みに加え、今後の活動にもより一層注目したいと思いました。

高野:「0円食堂」も含め、ワクワクするような企画を通して、本当に明大生を「健康の面から支えよう!」とする熱い思いを感じました。11月には再び「0円食堂」を実施していただけるということで、ぜひ利用させていただきたいと思います。本当にありがとうございました!

左から:高野柾文さん(政治経済学部3年)、山本夏帆さん(政治経済学部2年)、福森敦さん(政治経済学部3年)
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