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世界で学ぶ!
2022.09.29

【留学どうだった?】「『世界の中心』ニューヨークを存分に肌で感じ、さまざまな刺激を受けたアメリカ留学!」後藤大尭さん

明大生が、留学体験を紹介する「世界で学ぶ!」。今回は先端数理科学研究科 現象数理学専攻の後藤さんが、アメリカでの留学体験を紹介してくれます!
留学体験を紹介してくれた方後藤大尭さん(先端数理科学研究科 現象数理学専攻 博士前期課程1年)
紹介者(写真右)。ブロードウェイでミュージカルを観た後。
近くには劇場がたくさんあり、道に迷ったのが懐かしいです
留学先 アメリカ合衆国
大学名 コロンビア大学
留学プログラム名 S対象プログラム
コロンビア大学 School of Professional Studies – Visiting Student Program
※2023年海外トップユニバーシティ留学募集要項は、こちら
※明治大学海外トップユニバーシティ留学奨励助成金は、こちら
留学期間 2021年8月~同年12月

留学準備について

留学を決めたきっかけや理由と、その時期は?

英語を勉強しているうちに、海外留学に興味が湧きました。1年次の秋に「海外トップユニバーシティ留学プログラム」に応募することを決め、卒業要件の関係から3年次の夏に留学する予定でしたが、コロナ禍の影響でプログラムが何度か中止になり、4年次の卒業間際に運良く留学することができました。

2023年海外トップユニバーシティ留学の応募は、以下①②の手続き両方を必ず期間内に完了すること。
 ①オンライン応募:2022年10月11日(火)9:00 ~ 10月17日(月)17:00
 ②応募書類データ提出:2022年10月21日(金)17:00 まで

留学するために行った準備や勉強を教えてください。

出発2カ月前に渡航することが決まったので、期限内にビザ関係や予防接種などの書類をそろえることが大変でした。私の手際が良くなかったこともありますが、身近な人に聞いたり助けを求めたりして、早めに準備を進めることが大切です。

留学先の国・大学・プログラムを選んだ理由は?

私が留学した年に、新たにコロンビア大学が協定校として追加されたので興味が湧いたことと、コロナ禍でさまざまなプログラムが中止になる中、留学生の受け入れに最も前向きだったことから選びました。

準備の段階でしておけばよかったこと、留学に持っていけばよかったと思うグッズはありますか?

このプログラムでは、大学が留学生にキャンパス寮を提供していないので、自分で住居を探す必要があります。留学が決まったらすぐに取りかかるのが賢明です。

また、食にこだわりがなくても、「日本食」は多少持参した方が良いです。しかし、検疫で止められる可能性もあるので、事前によく調べることをお勧めします。私は経由地の検疫で止められてしまったため、危うく乗り継ぎ便に乗り遅れるところでした。

留学生活について

留学の目的や目標を教えてください。また、それは達成できましたか?

一つには、海外のにも興味があったので、自分が慣れ親しんだ化と大きく異なる環境で、本当にやっていけるのかを知りたくて留学しました。もう一つは、小さい頃から野球をやっていたこともあり、英語圏でも特に「アメリカの文化」には興味がありました。

留学を通じて、それまで知識としてのみ分かっていたことが実体験によって色付き、また、海外でもやっていけるという自信がついたことは、とても大きな収穫でした。

MLBニューヨーク・メッツの本拠地「Citi Field」。小学生の頃にテレビで見ていたメジャーリーグを生で見た時の感動は、言葉にしがたいです

留学先で学んだ学問について教えてください

  • 明治大学で学んでいる分野:現象数理学・数理科学
  • 留学先で学んだ分野:数学(セミナー形式)、大気物理学、認知科学、心理言語学

日本では学べないことを、積極的に学べたことが良かったです。特に、「認知科学」や「神経科学」は日本ではそこまで人気の科目ではありませんが、アメリカでは立ち見が出るほどの人気ぶりです。

私は現在、「数理科学」の手を用いて社会現象を研究しているので、「認知科学」や「神経科学」は大変興味深いですし、今後、必ず役に立つという確信があります。

「大気物理学」の講義の様子。先生が気象現象の予測困難さを説明するために、パチンコの話を始めた時には、度肝を抜かれました

留学先で起こしたアクション、挑戦したこと、意識したことは?

夢中になって取り組んだレポート課題

「心理言語学」の講義でレポート課題が課され、その際、前年度までの優秀な学生が書いた見本がいくつか配布されました。そこで初めて現地の学生が何をどうやって書いているのかを知り、感心しながらも多少圧倒されたことを覚えています。

しかし、もともと興味のあった第2言語習得に関するテーマを選んだところ、思いの外面白くて夢中になってしまい、明治大学の卒業研究よりも多くの時間を注いでしまいました。案の定、指導からはお叱りを受けました。

一方、レポートの方はうまくいっていたようで、気付けば来年度の見本に選ばれていました。自分が一生懸命書いたものが評価され、来年度以降の学生の参考になると思うと、とてもうれしいです。

コロンビア大学の象徴的な「Butler Library」。平日の昼間は席を見つけるのが難しいほど人気の図書館です

「ニューヨークならでは」を余すことなく体験

集まりには積極的に参加したり、たまに、友人とも出かけたりしていました。特に、ニューヨークの街の中心部のバーに留学生たちで集まり、パーティーをしたことは思い出深いです。

ドイツから来た留学生が、トランプ・ワールド・タワーを指して「友人があの50階くらいに住んでいるから、私も将来コンサルタントになってあそこに住むんだ」と言っていたことが印象的でした。

他にも、ブロードウェイのミュージカルを見たり、MLBの試合を見に行ったりする機会もあり、まさにニューヨークという「世界の中心」を肌で感じることができました。そして、今まさに世界で活躍しようとしている人たちといろいろな話ができたことが、私自身にとっての大きな財産になりました。

カーネギー・ホールでのコンサート。世界中のアーティストが目指す場所は神聖でありつつも、
同時に親近感があり、音楽がとても身近にあるという印象を受けました

メッセージ

留学を通して感じたこと、自分の成長した部分はありますか?

私が留学したコロンビア大学には、ニューヨークという土地柄もあり、国内からも熱心な学生が集まってきますが、留学生が多いことでも有名です。彼らと一緒に過ごして感じたのは、皆いろいろなことを本当によく知っているということです。

私が日本人だと知った瞬間に、日本について知っていることを教えてくれたり、いろいろと質問をしてくれたりしました。彼らの好奇心の強さや見聞の広さには目を見張るものがあり、時々、ここがニューヨークであるということを忘れてしまいそうなくらいでした。

また、講義でも質問が止まらず、が進まないことが何度もありました。そして、学生たちは総じてオープンマインドですが、一方で自分の考えも大切にしています。「私にはそこまでの積極性や貪欲さ、信念があるだろうか」と考えた時、本当に留学に来た意味があったと思いました。

夕方のキャンパス。都会に位置していながらも自然に溢れていて癒されます

後輩へのメッセージをお願いします

私は留学に行く前に、事務の方から学部で協定留学した人はいないから、ぜひ頑張ってきてほしいと言われました。話を聞くと、そもそも「理系」の学部で留学することがさまざまな理由で珍しいということでした。

でも私は、「理系」であっても留学していた人や留学に興味のある人を何人も知っていますし、留学した人が少ないのは、きっと留学したくないからではなく、例が無いからではないかと思います。

大学にはいろいろな制度もありますし、事務の方や先生も必ず相談に乗ってくれます。限られた学生の時間を有意義に活用して、自分の目標や夢を叶えていくことはとても大切なことだと思います。

セントラル・パーク内の湖。大都会の中の大自然は、まさに圧巻です
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