Meiji NOW 明治とつながる 今をつたえる。

世界で学ぶ!
2023.02.01

【留学どうだった?】「UC Berkeleyへの留学体験」益川良藏さん

理工学生留学国際交流海外トップユニバーシティ留学海外トップユニバーシティ留学奨励助成金
明大生が、留学体験を紹介する「世界で学ぶ!」。今回は理工学部の益川さんが、アメリカでの留学体験を紹介してくれます!
留学体験を紹介してくれた方益川良藏さん(理工学部4年)

留学先 アメリカ
大学名 カリフォルニア大学バークレー校
留学プログラム名 海外トップユニバーシティ留学奨励助成金A対象プログラム
カリフォルニア大学バークレー校 サマーセッション
留学期間 2019年5月~2019年8月

こちらの記事は、「明治の“いま”がこの1冊に!」広報誌『明治』第95号「世界へ飛び出せ!明大生」からの転載になります。

私が海外トップユニバーシティ留学を決めた理由

私には、アメリカの名門大学の大学院にコンピュータサイエンス(情報科学、計算機科学)専攻で進学し、学位取得後に現地の企業の研究員として働くという夢があります。しかし、私はアメリカの高等教育機関で教育を受けた経験がありませんでした。そこで、大学在学中に留学をして、アメリカのカリキュラムや風土が本当に自分に合っているのかを見極める必要があると考えました。

私は大学入学時、機械工学と情報工学の両方を学ぶことができる理工学部機械情報工学科に在籍していました。しかし、当時の機械情報工学科は機械工学に重きを置いていて、情報系の講義は多くありませんでした。

情報科学を学びたくてたまらなかった私は、「計算機科学において世界最高峰の大学に留学し、現地の計算機科学の授業についていくことができれば、自分に情報科学の才能があると証明できるのではないか」と考えました。そして、その証明ができたら、今度こそ情報科学を真剣に学びたいと思い、卒業までもう1年かかることを承知の上で、理工学部情報科学科への転科を計画しました。

以上の理由から、海外トップユニバーシティ留学に挑戦することを決めました。

留学先大学の紹介

カリフォルニア大学バークレー校は1868年に設立され、2022年現在で世界大学ランキング8位の評価を受けている名門大学です。計算機科学の分野でも、U.S. News & World Report のBest Computer Science Schools で現在2位であり、多くのチューリング賞(計算機科学の世界におけるノーベル賞)受賞者を輩出しているため、情報科学を専攻している誰もが憧れる大学の一つと言えるでしょう。

この大学にはとても自由な雰囲気がありました。そして、リーダーシップがあり、時間の使い方が上手な学生が多いように感じました。遊ぶ時は遊び、勉強する時は集中して勉強するというように、メリハリをつけて行動できる学生が多かったです。

カリフォルニア大学バークレー校セイザーゲート前で記念撮影

留学先での修学内容

私が受けたCS 61AはPython、Scheme、SQLという2つのプログラミング言語と1つのデータベース言語を通して、情報科学の基礎を習得するという内容の講義です。最終課題ではPythonでSchemeのインタプリタを実装しました。

この講義はUC Berkeleyの名物授業で、夏休みであるにもかかわらず、現地の正規生を含め600人以上の学生が履修していました。8週間のプログラムということもあり、授業の進みはとても速く、ついていくためには日頃の予習、復習が欠かせませんでした。

本講義の内容は非常に興味深く、現在でも情報科学における私の礎となっています。オフィスアワーや復習会などのサポートがとても充実していて、これらも積極的に活用しました。このような場で互いに切磋琢磨できる友人をつくることができて、本当に幸運でした。

夕陽のセイザータワー(大学構内)

留学中の印象深い出来事

留学前は海外の名門校の正規生は雲の上のような存在で、自分とは住む世界が違うと思っていました。出発前には「自分は正規生から教わる場面しかないだろう」と想像していましたが、実際に現地へ行って交流してみると、逆に自分が授業の内容について正規生の友人に教える場面もありました。もちろん、とても優秀で憧れるような学生もいましたが、一緒に試験勉強をしたり、食事に行ったりする中で、今でも連絡を取り合うほどの良き友人関係を築くことができました。

留学中に特別な出来事があったわけではありませんが、とても難しい授業をこういった正規生らと一緒に乗り越えた経験は非常に印象深いです。

Top of the bay(UC Berkeley裏の山)から撮影した、バークレーからサンフランシスコ

最後に

海外の名門校での授業は決して易しいものではなく、現地の正規生でさえ、ついていくのは容易ではありません。ですから、限られた時間をいかに効率的に使うかが鍵となります。留学先ではそのことを肝に銘じて行動することをお勧めします。また、健康にはくれぐれも気をつけて、徹夜などの無理はしないよう心がけましょう。

大変なことはたくさんありますが、終わってみればきっと楽しい思い出でいっぱいになっていると思います。トップユニバーシティ留学を志す方はぜひ頑張ってください。

※ページの内容や掲載者のプロフィールなどは、広報誌『明治』第95号発行当時のものです
※記事中に掲載した写真は撮影時のみマスクを外すなどの配慮をしております

※ページの内容や掲載者のプロフィールなどは、記事公開当時のものです

この記事をシェア