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OB・OG奮闘記
2023.02.10

楢葉町立楢葉中学校で活躍!根本太一郎さん

卒業生就活
協力してくれた卒業生根本太一郎さん(2014年文学部卒業)
本校のエントランスにある書の前にて。この「笑顔」の文字を見ると自然と力が湧いてきます
勤務先 楢葉町立楢葉中学校(1学年担任・社会科と美術科を担当)

2014年3月、文学部史学地理学科を卒業。同年4月、株式会社東邦銀行に入社。教職を再び志し、退職。郡山市役所での臨時職員、郡山市立明健中学校で常勤講師としての勤務を経て、2017年に福島県教員採用試験に合格。2018年、福島市立信夫中学校に初任地として赴任。3年間の勤務を経て、2021年、楢葉町立楢葉中学校に異動。現在本校勤務2年目。1学年担任、社会科と美術科を担当。バドミントン部、特設陸上・駅伝部顧問。大学時代は文学部のゼミ活動や教職課程、サークル活動に力を入れていた。

現在の仕事について教えてください。

現在、楢葉町立楢葉中学校に社会科の教員として勤務しています。また、1学年13人の生徒を担任しています。社会科の授業では、今回の学習指導要領の改訂や、GIGA スクール構想など社会の変化に合わせながら、地域の特色を反映させた教育活動を推進しています。担任としては、「温かみのある学級集団」を目指して、指導しています。生徒が日々の学校生活の中で、自らの成長を実感することができるよう、手立てを工夫し、取り組んでいます。

根本さんの1日の流れ

7:40~7:50 出勤
通勤中はpodcastを聞いてニュースなど、社会科に関する情報収集を行います。
7:50~8:10 事務処理
生徒の出席状況の確認や提出物のチェックなどを行います。
8:10~8:20 読書
生徒と共に、読書活動を行います。読書に親しむとともに、落ち着いて学校生活に臨ませることがねらいです。
8:20~8:25 朝の学活
連絡事項を伝えたり、1日の見通しを持たせたりします。
8:35~12:25 授業
社会科と美術科を主に担当。生徒が学ぶことが「面白い!」と思えるような授業を日々目指しています。
12:25~13:25 昼食・昼休み
ランチルームで全校生徒一斉に給食を食べます。工夫を凝らしたメニューが毎日楽しみです。
13:25~15:15 授業
日によって、総合学習や道徳を行います。本校は「起業家教育」に力を入れて取り組んでいます。
15:15~15:30 清掃
生徒と共に教室などの清掃を行います。
15:35~15:45 帰りの学活
1日の反省や次の日の連絡を行います。
15:45~18:00 部活動指導
バドミントン部の指導を行います。
18:00~ 事務処理
終わり次第帰宅。

現在の仕事を選んだきっかけを教えてください。

中学校時代の担任の先生との出会いがきっかけです。社会科の指導に対する熱意と、親身に生徒に寄り添い、共に歩んでいこうとする姿勢に触れることで、教師の仕事に憧れを持ちました。現在もこのような姿を目指し仕事に励んでいます。

社会科の授業にて。生徒の主体的な学びを引き出すために、日々授業改善に取り組んでいます

現在の仕事について、学生時代に抱いていたイメージとギャップを感じるところはありますか?

多岐にわたる勉強が、常に求められる仕事です。ICT機器の効果的な活用など、社会の変化に応じた指導の手立ての工夫や、一人ひとりの生徒に合った声かけや接し方について学ぶなど、多様な面での学びが求められています。

仕事をしていて一番うれしかったことは?

生徒の成長を身近に感じることができることです。例えば、私の授業を通して、「分かりやすい」「おもしろい」「社会科がとても楽しい」と言ってくれた時など、生徒のために工夫し、寄り添いながら作り上げたものが役に立つと、とてもうれしく思い、励みとなります。

また、部活動で練習の成果を発揮し、今までできなかったことができるようになったり、勝利に結びついたりした時などには、大きな喜びを感じます。これからも、生徒の成長の力となれる教員を目指し、日々努力に励みたいと思います。

一番つらかったことや苦労したことを教えてください。

授業の準備に加えて、行事の準備、部活動の大会など、仕事が重なった時は、期日管理の仕方や仕事を処理するための時間の確保に苦労しました。まず、優先順位を整理し、落ち着いてから取り組むことの大切さを学びました。

仕事におけるマストアイテムはなんですか?

手帳とメモ帳、iPadです。手帳はスケジュール管理と仕事の振り返り、メモ帳は仕事のTo Doリストの管理や授業の構成を考える時、iPadは授業の準備や事務処理、文書の作成などに使っています。3つとも、私と共に仕事をする「同志」のような存在です。

根本さんのマストアイテム(左から:iPad、メモ帳、手帳)

教員の仕事のやりがいや魅力について教えてください。

教員の仕事の魅力は、子どもたちと共に「未来」を作り上げることができることです。生徒の個性に応じた資質・能力の向上や進路の実現のために「何ができるか」「どうやったら力を伸ばすことができるか」を考え、未来を見つめながら、共に工夫し続けることにやりがいを感じます。

その結果、生徒が才能を発揮し、力を伸ばすことができる瞬間に立ち会うことができた時は、生徒と喜びや達成感を共に味わうことができます。例えば、生徒が「分かった」と笑顔で喜びを表現している時、部活動で努力の成果が報われ、勝利や自己ベストを達成できた時の喜びは、言葉にすることができません。

このように、共に成功を喜び合ったり、達成感を味わったりすることができることが、教師ならではの喜びです。全ての瞬間で、努力が報われるとは限りません。うまくいかない時や無力感を感じることの方が多いです。しかし、生徒の「未来」に関わる責任ある仕事だからこそ、「力になりたい!」「共に努力し続けよう」と思うことができます。

教師の仕事は、「未来」をつくり上げる子どもたちと共に歩み、学び合い、成長できるすてきな仕事です。一人でも多くの方が教職に就くことを志し、共に働くことができることを期待しています。

明大生・受験生に向けてメッセージをお願いします。

明治大学での4年間は、とても貴重で、かけがえのない時間です。学生時代に経験したゼミや教職課程での授業、サークル活動、友人との旅やイベントの運営など、全ての経験や出会いが今の自分を作り上げる「基礎」となりました。また、この一つひとつの思い出が私自身にとっての大きな財産です。

皆さんもぜひ、運命を変える出会いを、この明治大学でトライして欲しいです。何事にも興味をもち、「前へ」の気持ちで挑戦することで、道は開けます。自分を信じ、夢や希望に向けて頑張ってください。

大学4年次の冬に行われた「国立で校歌を歌おうプロジェクト」にて。ラグビープロジェクトメンバー、大学、ラグビー部、応援団と協力しながら最後の(旧)国立競技場での明早戦を盛り上げようと取り組んだことが、とても印象的な思い出です
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※記事中に掲載した写真は撮影時のみマスクを外すなどの配慮をしております

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