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2017.10.18

【留学どうだった?】フランス・ストラスブール大学 協定留学に参加|明治大学

学生留学国際交流

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留学体験を紹介してくれた方文学部4年 石井夏海娘さん(写真右)

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高校時代に1年間フランスへ留学した経験から、大学でもう一度留学したいという思いがありました。また、以前から興味があった映画芸術を、映画が誕生したフランスで学びたいと思い、協定留学に参加しました。

留学先 フランス
大学名 ストラスブール大学
留学プログラム名 協定留学
留学期間 2015年9月~2016年5月
出願期間 2014年11月~12月

留学準備について

留学を決めた時期はいつ頃ですか。

入学前から大学在学中に学部留学をしようという漠然とした考えがあり、仏文科の中では比較的フランス語の授業が多い、明治大学の文学部フランス文学専攻への入学を決めました。2年生のとき、すでに協定留学に参加していた友人に話を聞き、出願を決めました。

留学するために行った準備や勉強を教えてください。

1年生のときから、留学準備として、フランス語検定やDELFを受験していました。DELFは口頭試験のレベルが高く、また、高校留学で得た語学力を落としたくなかったので、ワーキングホリデーで日本に滞在しているフランス人から週に1、2回カフェで会話レッスンを受けていました。 また、映画学部に留学といっても、映画について勉強するのは初めてだったので、予備知識として映画の歴史に関する勉強も留学前から始めました。留学先大学のホームページで学部の参考図書を調べて、日本語版を読んでおいたり、映画の歴史を自分なりにまとめたり、時間のあるときはたくさん映画を見るようにしました。

studyabroad13_11 留学先の参考図書と映画の歴史をまとめたノート

受験した語学試験があれば教えてください。

DELF B1 大学1年次
フランス語検定2級 大学1年次
DELF B2 大学2年次

出願準備として行ったことは何ですか?

留学先のストラスブール大学にモチベーションレター※を書く必要があり、学内選考にも関わる大切な書類だったので、語学レッスンをしてもらっていたフランス人や教授に何度も添削をお願いしました。
※モチベーションレター:志望動機

studyabroad13_6 クリスマスの装飾と街並み

留学先の国・大学・プログラムを選んだ理由を教えてください。

映画の勉強をしたいと思ったときに真っ先に思い浮かんだのは、やはり映画が誕生した地、フランスでした。ストラスブール大学を選んだ理由は、映画の専門知識がない学生が初歩から学べる環境だったからです。また、ストラスブールは留学生が多い街としても知られているので、フランス人だけに限らず、いろいろな国籍の学生と交流できると思いました。協定留学を選んだ理由は、大学やJASSOから留学支援を受けることができたからです。そのおかげで、学生寮ではなく、かねてからの希望だったホームステイをすることもできました。

留学することが決定した時期と、選考方法について教えてください。

選考結果は2014年の12月初めに出ました。選考方法は日本語とフランス語のモチベーションレターと、日本語とフランス語での面接でした。日本人とフランス人の面接官が一人ずつで、志望理由や現地で研究したいことや将来について質問がありました。

studyabroad13_7 街の中心に飾られたクリスマスツリー

出発準備について

出発準備として行ったことは何ですか?

出発する半年ほど前から、ホームステイ先を探し始めました。自分だけで探すのは難しいので、インターネットでホームステイ仲介サイトを見つけて、そこに依頼しました。ホストファミリーが決まってからは何度かメールで連絡を取り合ったり、日本のお土産を選んだりしました。

studyabroad13_5 クリスマスの装飾と大聖堂

準備の段階でしておけばよかったこと、留学に持っていけばよかったと思うグッズはありますか?

日本の食べ物はどれも人気で、パーティーなどで出すと結構喜ばれるので、多めに持っていくと重宝します。

留学生活について

留学先で起こしたアクション、挑戦したこと、意識したことを教えてください。

現地の学生からノートを借りる

初めの頃は授業に出ても、まったく理解できず、ノートすら取ることができません。なので、自分のノートとは別に、毎授業必ず現地の学生からノートを借りるようにしました。一人だけだとちゃんとしたものなのか、読みにくいところがあるか分からないので、いつも友達だけでなく、近くに座っている学生や教室の前のほうに座っている熱心な学生にも積極的に声をかけて、データをもらいました。初めは頼むのに勇気がいりましたが、自分は留学生で授業の全部を聞き取れないけど、一生懸命勉強したいんだという思いを伝えると、みんな快く見せてくれました。

studyabroad10 現地の学生からもらった映画理論の講義ノート
日本語教育に興味があり、日本語の授業に参加

映画だけでなく、日本語教育にも興味があったので、空いている時間には日本語学科の教授にお願いして、日本語の授業にも参加していました。また、ストラスブール大学にはタンデムという、学生間でそれぞれの母語を教え合うパートナーシステムがあり、そこで出会った学生には本当にお世話になりました。日本語学科の学生だけでなく、他学部や近隣の専門学校の学生とも知り合うきっかけになりました。日本に関心を持ってくれている学生たちと一緒に出かけたり、勉強したり、みんなでパーティーをしたりと、普段の勉強の息抜きにもなりました。日本語や日本文化を教える面白さや、日本語の奥深さも知ることができました。

学生寮ではなく、ホームステイを選択

学生寮ではなくホームステイを選んだことで本当に有意義な生活を送ることができました。学校での悩みや手続きなどで分からないことがあると、ホストファミリーはいつも親身になって助けてくれました。ステイ先には他にも多国籍なルームメイトがいたので、毎日賑やかでした。家族の中にいると、寂しさは紛れるものの、どんなに疲れていてもフランス語を話さなければいけない状況になるので大変なこともありますが、語学力は確実に伸びます。ルームメイトとは、週末に遊びに行ったり、つらいときに励ましあったり、くだらないことで喧嘩したりと、帰るころには本当の兄弟のようになりました。食卓では、いつもその日あったことを話したり、自分たちの国のことを教えあったり、ときにはフランスでのテロについて議論しあうなど毎晩、とても刺激的でした。

studyabroad13_4 ルームメイトと週末カフェに行ったとき

メッセージ

studyabroad13_9 ストラスブールの街並み

留学を通して感じたこと、自分の成長した部分はありますか?

留学先では勉強についていけず、悔しい思いをすることもたくさんありましたが、そこでくじけずに、現地の学生に声を掛けてノートを借りたり、授業後に毎日図書館で復習をするなど努力を重ねた日々は、これから苦しいことがあっても乗り越えられる糧になったと思います。

後輩へのメッセージをお願いします。

留学は楽しいことばかりではありませんが、難しくて大変な勉強や試験が終わった後、近くの国やほかの街に旅行に行ってきれいなものをみて、おいしいものをたくさん食べる、そういったオンオフがうまくできれば、きっと充実した生活になると思います。

※ページの内容や掲載者のプロフィールなどは、記事公開当時のものです
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