2019.02.08

【サークル紹介】フリーペーパー工房「紙媒体の魅力を明大生に伝える」|明治大学


こちらの記事は、「明治の“いま”がこの1冊に!」 季刊 広報誌『明治』第81号「明大サークル物語」からの転載になります。

フリーペーパー工房

今日、スマホや電子書籍などのデジタルの発達により消えつつある紙媒体。我々フリーペーパー工房は「紙媒体の魅力」を明大生に幅広く伝えるため、フリーペーパー『bootleg』を年3回、履修情報誌『uni:gate』を年1回発行しています。ひと言に「雑誌発行」といえど、1冊の雑誌には部員の血と汗が流れています。今回は皆さんに、普段触れることのない雑誌発行の進め方や魅力をお伝えしたいと思います。

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フリーペーパー工房を紹介してくれた方 渡邊浩登さん(政治経済学部2年)
2018年度『uni:gate』

フリーペーパー『bootleg』発行のススメ

フリーペーパー『bootleg』は春・夏・秋の年3回発行されます。つまり1号あたり3カ月を制作に充てています。ではこの雑誌はどのような手順を経て完成するのかご紹介します。

まずは「企画出し」からはじまります。企画出しといってもただ企画を挙げていくのではなく、どのような意図でその企画を提案するのか、どのように取材を行うか、その企画は読者の興味をそそるものなのか、などを部員がプレゼンしていきます。そのプレゼン内容を通して部員全員で投票を行い、8~10個の企画が決定されます。そして、その決まった企画ごとに部員全員が分かれて制作を進めていきます。

明大生のやりたいことを詰め込んだ『bootleg』

企画決定に続いて「取材費会議」を行います。各企画のリーダーがその企画でどのような取材を行うかという指針を決め、取材費の申請をします。会計担当を中心に取材費会議を行い、企画リーダーが申請した取材費がどのような使われ方をする予定なのかを、詳しく説明します。使い道に少しでも不明な点があれば話し合いを行って、各企画の取材費を決定します。企画リーダーはここで決まったそれぞれの取材費を超えないように取材をしていくことになります。

取材は計画を立てて、さまざまな形で行います。例えば「夜は短し歩けよ明大生」という企画では、実際に終電後の渋谷駅から始発前の吉祥寺駅に歩いてたどり着けるかということを、体を張って取材しました。「明大マート、どんだけ覚えてる?」という企画の取材はキャンパス内で完結するなど、幅広く取り組んでいます。

取材内容をまとめ終えた後は記事の作成に入ります。記事の作成は原則としてその企画を担当する編集部員が行います。しかし、記事内容については企画メンバー全員で行います。「みんなでひとつの雑誌をつくる」というのがこのサークルの魅力でもあるのです。

活動の様子

このように記事の作成を進めていくにあたって、重要な作業があります。それは「ゲラチェック」という作業です。記事の構成や文章の添削を部員全員で行いながら、各企画の記事作成の進度を確認する作業で、各号ごとに5回から6回ほど行います。この作業を通じて、記事を書き上げた段階では気付けなかったミスを修正したり、記事の構成にひねりを加えたりすることができ、より良い記事へ仕上がっていきます。

ゲラチェックが終わればいよいよ入稿作業です。最終修正を終えた原稿を各企画の編集担当が提出し、それに編集長が広告などを加えて1冊に仕上げます。仕上げた後は印刷所に提出し、あとは完成を待つだけです。

印刷所から完成版が届いたら、部員自ら『bootleg』を配ります。春号は新入生勧誘活動の時期に、夏号はキャンパス内で、秋号は明大祭の際に配ります。自分たちがつくったものをつくったままにしていては、ただの自己満足で終わってしまいます。きちんと配り終えるまでbootleg製作は続くのです。

制作を進める3年生の様子

記念すべき『bootleg』第1号の発行

フリーペーパー工房は2006年に公認された新しいサークルです。しかし、その設立の過程は険しいものだったそうです。公認前年の2005年、明治大学でフリーペーパーをつくろうと立ち上がった4人の学生が集まって制作をはじめることになりました。しかし、ノウハウや資金は何もありません。そこで他大学のフリーペーパーサークルや本屋などを回ってノウハウを蓄積したり、明大前商店街の町おこしイベントでの賞金獲得に全力で取り組むなどして資金を貯めていきました。

学んだノウハウや貯めた資金を使い、次は協賛企業探しに取り掛かりました。しかし、まだ発行の実績がない状態では、協賛企業を探すのはとても難しく、公衆電話からひたすら企業に電話をかけるという原始的な方法でした。その結果、数社の協賛が決まって資金問題は解決したかと思われましたが、ここで問題が起こりました。なんと一番大きな協賛企業が、冊子の完成間近というタイミングで協賛を降りてしまったのです。資金の補填はメンバー内で工面し、ようやく第1号が完成しました。

今のフリーペーパー『bootleg』があるのは、この1期生の先輩方の努力があってこそなのだと感じています。

『bootleg』は年3回発行しています

年1回の学生フリーペーパーの祭典「Student Freepaper Forum」

フリーペーパー工房は年1回、学生のフリーペーパー制作団体が一堂に会する展示会「Student Freepaper Forum以下(SFF)」に参加しています。SFFでは毎年、実際に出版業界で活躍しているゲストを審査員として、各団体のフリーペーパーが講評されます。2017年度は株式会社博報堂の有志社員が作る雑誌『広告』の編集長と、蔦屋書店の担当者のお二方から優秀作品という評価をいただきました。

『広告』編集長から「『bootleg』はきれいな表紙から想像できる内容を越えて、自分たちがやりたいことが詰め込まれ、読み手を挑発してくる。情報化社会において紙媒体に求められる、『読み手に与える〝うねる〟ようなエネルギー』を確かに感じた」というコメントをいただきました。このようなコメントをいただけたのは、フリーペーパー工房のモットーのひとつである「明大生のやりたいことをかたちにする」があるからだと考えています。

賞をいただいた号の主な企画は、記憶を頼りに名画を再現する「やってTRY★」、大学生になじみがない場所やモノを大学生流に楽しむ「大学生流〇〇」、学食のメニューを実際に作ってみる「学食の鉄人」など、他大学のフリーペーパーにはないような、異色の企画ばかりです。

読者がただ読みたいことを並べただけの記事では、一回読んだだけで飽きられてしまいます。しかし、自分たちのやりたいことを、読者にあえて「押しつける」ことで、読んだ人が何回も記事に見入ってくれるのだという信念を持って、日々『bootleg』を制作しています。

SFFで2冠を達成しました

最後に

この記事を通して『bootleg』を知っていただき、大学内で配布されている冊子を手に取っていただけたら幸いです。フリーペーパー工房ではTwitterやブログを通して、詳しい活動内容を紹介しています。春の新入生勧誘の時期のみならず、1年中部員を募集していますので、気軽に活動体験などに来ていただけるとうれしいです。個性豊かな部員一同、お待ちしております!

※ページの内容や掲載者のプロフィールなどは、季刊 広報誌『明治』第81号発行当時のものです
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