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ようこそ研究室へ
2018.06.28

【先端数理科学研究科】斉藤裕樹研究室「人やモノをつなぐ、これまで世の中にない新たなメディアの追究」

総合数理大学院教員学生ゼミ・研究室
明大生が、所属するゼミ・研究室を紹介する「ようこそ研究室へ」。今回は先端数理科学研究科の河村さんが、斉藤裕樹研究室を紹介してくれます!
kenkyu71_2 沖縄県での学会発表の様子

研究室概要紹介

コンピュータやセンサが小型化し、無線通信機能が備わることによって、街や家庭などいたるところでヒトやモノ同士がネットワークでつながるような環境が広がっています。 新しいコンピューティング環境における、モノが情報を発しネットワーク化するプロトコルや、実世界情報を利活用するソフトウェアの枠組みについて研究しています。さらに、環境や、環境に接する人間の状態を理解することも必要です。そのため、センサなどから得られた生の実世界データから、有効な情報を抽出し、アプリケーションで生かす研究なども行っています。

斉藤研究室ではこんなことを学んでいます!

研究キーワード

Human Activity Sensing

生活の主体である人間や、その行動に関する研究。

Communication

時間や空間を超えて、異なる状況にあるヒトやモノ同士をつなぐネットワークの研究。

Location Awareness

ヒトを取り巻く状況の基本である時間と場所、特に位置情報に関する研究。

研究テーマ紹介

  • チャットでのインフォーマルコミュニケーション解析
  • 筋電センサを用いたヒヤリハットマップ
  • 音楽イベントでの同期理論を用いた応援アイテム
  • 集団内の社会的関係を用いた測位精度の向上

アピールポイント

斉藤研究室では、全体で行うゼミ以外に、研究テーマの近いメンバーで構成されたグループによるミーティングを行っていて、お互いの研究に対して気軽にアイデアを出し合ったり、議論したりできる環境があります。助け合いながら研究を進めていく中で、自分自身の研究だけでは扱うことのない技術や知識も身に付けることができます。

kenkyu71_10 全体ゼミでの進捗報告の様子

研究室の雰囲気

斉藤研究室の特徴は、学生が主体的に物事に取り組んでいることです。多くの学生が、学会発表や資格の取得、志望企業への就職などといった目標を持って研究や学業に励んでいて、学年の垣根を越えて情報の共有が行われています。また、歓迎会や忘年会、追い出しコンパなどを毎年行っている、仲の良い研究室です。

先生の紹介

斉藤裕樹先生

研究指導に対して熱心であることはもちろん、各学生の日常生活や将来のことを気に掛けてくれます。また、斉藤先生は非常にグルメな人で、中野周辺や学会発表訪問先のおいしいお店を紹介してくれます。

私はこんな理由で研究室を選びました!

もともと、人間の行動や、ヒトやモノ同士をつなぐネットワークに興味があったため、斉藤研究室を選びました。この研究室で扱う研究テーマは、非常に幅広いです。それに伴い、さまざまな分野の知識や技術を吸収し、引き出しを増やすことができます。研究を進めていく中で、時には大変な思いをすることや、先生からの厳しい指摘を受けることもありますが、それも自身の力になっていると感じるので、斉藤研究室を選んで良かったと思っています。

kenkyu71_11 全体ゼミでの発表の様子

斉藤研究室あれこれ

男女比・人数

男性16人:女性 1人=17人

kenkyu71_9 2018年度 研究室メンバー集合写真

OB・OGの主な進路先

  • 大学院進学
  • 株式会社エヌ・ティ・ティ・データ
  • キヤノン株式会社
  • 凸版印刷株式会社
  • 任天堂株式会社
  • 株式会社コーエーテクモホールディングス
  • みずほ情報総研株式会社 など

研究室の秘密道具・グッズ

レーザーレンジセンサ、Myo(筋電センサ)などのセンシングデバイスをはじめ、ドローンや3Dプリンタなどの機材が充実しています。

研究室の情報を紹介してくれた方河村光則さん(先端数理科学研究科 博士前期課程2年)

kenkyu71_6 紹介者(写真右)と斉藤先生

私の研究テーマ
「位置情報に基づく、行動予測と情報流通手法の検討」
ユーザの内面的な特徴や位置情報に基づく行動など、共通の性質を持つユーザ間における情報の流通を促し、未来の行動の質を向上させることを目的とした研究を行っています。具体的には、Twitterなどから収集したデータから各ユーザの性質を抽出し、ユーザが相互に情報を利活用する情報基盤の構築によって実現します。この研究内容を、 2017年5月に沖縄県、2018年1月に高知県で行われた情報処理学会の研究会で発表した結果、他大学の先生からの助言や学生との意見交換によって、その後の研究を進展させることができました。 このたび、発表した論文を情報処理学会論文誌の研究論文として研究会より推薦していただけることになったため、今後は論文誌への採録を目指して取り組んでいきたいと思います。

※ページの内容や掲載者のプロフィールなどは、記事公開当時のものです

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