2019.03.26

【体育会ラグビー部】挑み続けたラガーマン、新たな舞台へ


渡邉弐貴選手

所属 体育会ラグビー部
学部 / 学年 経営学部 / 4年
出身高校 國學院大學栃木高等学校
身長 / 体重 175㎝ / 89㎏

今年1月、22年ぶりに全国大学選手権優勝を果たしたラグビー部。そのチームにシーズン途中までレギュラーとして戦いながら、最後はピッチの外で歓喜を見届けた一人の選手がいる。

高校日本代表候補の実績を引っ提げ、明治の門をたたいた渡邉弐貴(営4年=国学院栃木)。輝かしい経歴を持っていながら、大学ではなかなか日の目を見ることはなかった。昨年度は梶村祐介(2018年政経卒・現サントリーサンゴリアス)、鶴田馨(2018年営卒・現NTTドコモレッドハリケーンズ)の2人が不動のセンターとして君臨。渡邉はジュニアチームを主戦場に経験を積んでいた。今季に入ると持ち味のタックルとアタックに磨きをかけ、春からAチームの試合に出場。秋の対抗戦・帝京大戦でも先制トライを挙げるなど、これまでにない充実したシーズンを送ってきた。

しかし、レギュラーの地位を射止めつつあった渡邉を悲劇が襲う。対抗戦最終戦・早稲田戦で脳しんとうを発症。選手権の出場は厳しいものになった。周囲からは聞こえてきたのは「もったいないね」という同情の声。それでも、渡邉は「ケガも実力のうち」と割り切った。練習や試合中のウォーターなどでサポートに回り、チームは見事に日本一を奪還。「チームとして目標を達成できたのはすごくうれしい」。渡邉は晴れやかな表情でそう語った。

卒業後はトップリーグHonda HEATでラグビーを続ける。「同じポジションの選手たちに負けないように」。明治で培った経験を無駄にはしない。社会人の舞台でも歩み続けていく。

文提供/明大スポーツ新聞部 清水康佑さん(商学部2年)、写真提供/明大スポーツ新聞部 藤里陽さん(政治経済学部2年)

※こちらの記事は、『明治大学広報』第725号(2019年3月1日発行)からの転載になります。
ページの内容や掲載者のプロフィールなどは、『明治大学広報』第725号発行当時のものです。