こちらの記事は、『明治大学広報』第765号「明大スポーツ新聞部ズームアップ」からの転載になります。
近藤吏矩
所属 | 体育会準硬式野球部 |
学部 / 学年 | 経営学部 / 2年 |
出身高校 | 私立札幌第一高等学校 |
今年度の六大学春季リーグ戦を3位で終えた準硬式野球部。昨年度活躍した投手が抜け、投手不足が目立つ中、エース格にまで上り詰めた選手がいる。近藤吏矩(経営2=札幌一)だ。今年度の春季リーグ戦では主に1戦目に出場。体の横から腕が出る変則的な投球で、安定した成績を誇った。2年生ながら圧倒的な成長を見せた近藤を助けたのは、紛れもなく明大の「自主性を重んじる」練習環境だった。
高校時代は「気持ちの強さを監督に買われた」と、主にチームがピンチになった時の救援投手として1年次からベンチ入りを果たす。しかし「全体練習がメインだったので、投球フォームの変更など、自身に大きい変化をもたらすことはなかなかできなかった」。チームワークを高める練習から、求める投手像としての成長は一旦止まってしまった。
そんな高校時代から一変、明大で近藤を待っていたのはメニューに固執せず、意見を出しながらつくり上げられていく練習環境だった。「アドバイスをもらうのではなく、自主的に行動してみる」。そうしてできあがった投球フォームで、六大学の強打者を次々に切っていく。見事な覚醒となった。
春季の明大をけん引した近藤。しかしその反面、相手に読まれにくい配球や連投にも耐えられるスタミナなど、この戦いで見えた課題は山積みだ。「練習メニューは固定化されていない。意見を出しながら秋のプレーにつなげていく」。主体性を第一にする明大で、これからも近藤は自分の力で道を切り開いていく。
文・写真提供/明大スポーツ新聞部 菊地秋斗さん(文学部3年)
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