
こちらの記事は、「明治の“いま”がこの1冊に!」広報誌『明治』第98号からの転載になります。
応援される・愛される組織であり続けるために──。
本部の仲間、そして全体育会学生と共に全力を尽くす。
川島千佳さん
所属 | 体育会本部委員会(体育会ローバースカウト部所属) |
学部・学年 | 文学部4年 |
出身高校 | 栃木県立鹿沼高等学校 |
体育会本部に入ったきっかけは?
体育会のいろいろな部活の人とつながりを持ちたかったからです。私は新型コロナウイルスが流行し始めた2020年に入学し、想像とは違う大学生活を送ることになりました。友達がなかなか増えない中で、体育会本部委員の募集があったので挑戦しました。また、昨今、就職活動の早期化や、企業が体育会学生に求めるものなど変化する環境に対して、部のルールや価値観が追い付いておらず、苦労する学生を見てきました。そうした人たちの助けになりたいという気持ちも大きかったです。
体育会本部とは?
体育会各部の部員が公募や先輩からの推薦で本部委員となり、体育会学生に向けてさまざまなイベントを実施しています。今年度はスローガン「築」のもと、コロナ禍の影響で希薄になってしまった各部相互や他大学とのつながりを再構築すること、また、取り巻く環境の変化に合わせて「体育会はどうあるべきか」を共に問い直し、より良い形で再構築することを目標に、行事の企画・運営に取り組んでいます。
体育会本部での活動のやりがいは?
同じ体育会の部でも、それぞれの組織文化や特徴はさまざまです。多様な人たちとつながることで、常日頃から刺激をもらうことができるのが面白さの一つです。また、組織文化は違えど「体育会として」取り組むべき問題があり、そこに学生主体の組織でアプローチできるのは体育会本部だけなので、やりがいを感じています。
課題として感じていることは?
体育会本部委員はそれぞれが各部の選手やマネージャーであるため、本部の仕事が増えると各部での活動に影響が出る可能性があります。「体育会の一番の応援者でありたい!」と願っているからこそ、本部として「何をどこまでやるか」「今は何ができるのか」を常に問い続けています。

明治大学に進学を決めた理由は?
臨床心理学を学ぶことができるからです。中高時代は遺族の悲嘆に寄り添うグリーフケアの仕事がしたいと考えていました。明治大学の文学部心理社会学科臨床心理学専攻は国家資格「公認心理師」取得のためのカリキュラムがあり、「デス・エデュケーション」専門の先生もいらっしゃるので、進学を決めました。
学生生活を通じて学んだことは?
新しい考え方や知識を学び得ること、自分で考えることの面白さを学びました。授業では、これまで当たり前だと思っていたことや理解していると思っていたことが、必ずしもそうではないということに気付かされ、打ちのめされることもありましたが、次第にその体験を面白く感じられるようになりました。また、部や本部の活動から、課題意識に基づいて常にアンテナを張ることが、多くの学びや気付きを得る上で重要だということを学びました。
明治大学関係者へメッセージを
日頃から多くのご声援・ご支援を賜り、誠にありがとうございます。時代によって体育会学生に求められることは変化しますが、その変化の気付きをもとに、各部の在り方を共に考える機会を創出するということが、本部の唯一無二の使命だと考えています。
体育会本部は、明治大学体育会が「応援される・愛される組織」であり続けるために学生同士で気付きを得て取り組むこと、自浄作用を持つこと、お互いに高め合うことを目標として、私たちができることに全力で取り組んでいきます。これからも、明治大学体育会をよろしくお願いいたします。
体育会本部委員会
体育会の学生に向けた行事として、新入生オリエンテーション、リーダース研修会、主将主務会議、体育会総会などを主催しており、体育会各部の相互の連携と協調を推進し、学生相互の親睦を図る役割を担っている。また、他大学との交流も行っている。
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