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2024.01.24

人馬の絆で挑む日本一の頂|体育会馬術部 白石侑也選手

商学部学生サークルスポーツ

こちらの記事は、『明治大学広報』第778号「明大スポーツ新聞部ズームアップ」からの転載になります。

白石侑也

所属 体育会馬術部
学部 / 学年 商学部 / 4年
出身高校 茨城県立江戸崎総合高等学校
身長 / 体重 170cm / 50kg

明大には46の体育会部活動がある。その中で唯一動物と共に大会に挑む馬術部。馬は選手の手足の動きや体重のかけ方の指示に従って動く。人馬の信頼関係が必要不可欠であることが馬術競技の大きな魅力だ。今年度主将を務める白石のパートナーはカルロッタM。ドイツからやって来た栗毛の牝馬だ。「最初はかわいい馬が来たなという感じ。それは今も変わっていないです」と白石は語る。

パートナーを組み始めて1年が過ぎた2年次の関東学生三大大会(以下、関学)。「一番印象に残っている」と、この大会は白石に苦々しい思い出を残した。試合前の準備運動でロープを離してしまい、カルロッタMが放馬。競技直前にけがを負わせることとなり、大会への棄権を余儀なくされた。「思い通りにならない、自分が扱い切れていない」。馬術という動物を扱う競技だからこその難しさと厳しさを改めて痛感するアクシデントだった。

白石とカルロッタMが出場するのは総合馬術。馬場馬術、クロスカントリー、障害馬術の3種目で競う競技だ。1つの種目を落とすとその時点で失格となるため、人馬共に体力と精神力が求められる。

今年度の関学ではクロスカントリーで出場者1位のタイムを出したものの「いつもと同じミスをしてしまった」。結果はあと一歩届かず、準優勝で大会を終えた。それでも、明大の絶対的エースとして「(白石への)期待度は非常に高い。順当にいけば彼が個人タイトルを取るだろう」(佐藤五志監督)。大学最後の大会となる全日本学生三大大会に向け、監督からの期待も大きい。

「いろいろ経験を重ねてきて、馬のことはだいぶ分かってきた」。大学4年間をかけて築いてきた絆を全日本制覇という最高の形で示すために。人馬一体となって、大学王者への道を駆け上がる。

文提供/明大スポーツ新聞部 原田青空さん(法学部2年)

写真提供/同部 春木花穂さん(情報コミュニケーション学部3年)

※こちらの記事は、『明治大学広報』第778号(2023年10月1日発行)からの転載になります。

※ページの内容や掲載者のプロフィールなどは、『明治大学広報』第778号発行当時のものです。

※ページの内容や掲載者のプロフィールなどは、記事公開当時のものです

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