
校友会は3月20日、学業やスポーツなどの分野で優秀な成績や顕著な功績を残した卒業生・団体を表彰する、2023年度「校友会卒業生表彰式」を駿河台キャンパス・アカデミーコモンで挙行した。
表彰式には、表彰を受ける卒業生やその父母、校友会役員をはじめ、柳谷孝理事長、大六野耕作学長ら法人役員などが多数出席した。
北野大校友会長は受賞者に対して「皆さんの人生には無限の可能性がある。明治大学の卒業生として誇りを持って、努力を続けてほしい」と述べ、各賞の受賞者・団体の代表者一人ひとりに表彰状を手渡した。
柳谷理事長、大六野学長のあいさつに続いて、受賞者を代表して田中草平さん(大学院先端数理科学研究科M2)が登壇。恩師、関係者への謝辞とともに、「明治大学で過ごした日々に自信と誇りを持ち、大学での経験を自分自身のみならず周囲の人や社会へ還元できるよう、卒業生一同精進する」と、さらなる飛躍を誓った。
校友会長祝辞「卒業生およびご家族の皆さまへ」
校友会長 北野 大
卒業生の皆さん、ご卒業誠におめでとうございます。
明治大学は1881年明治法律学校としての開校以来、「権利自由」「独立自治」の建学の理念の下、個性を磨き、人格の陶冶を図る教育を伝統としてきました。最近は、この理念は「他を思いやりつつ『個』を強くする」という言葉で表されております。
皆さんはこのような素晴らしい歴史と伝統のある明治大学で学び、社会に巣立つわけです。在学時代は授業やゼミ等による学問的知識の習得、サークル活動等への打ち込み、さらにはスポーツ応援など、明治大学の学生ならではの多くの素晴らしい経験をしたことと思います。
皆さんが明治大学でこのような素晴らしい学生生活を送ることができたのは、もちろん皆さん自身の努力と、そしてまた今日まで陰になり日向になりながら皆さんを支えてくれたご家族、先生方そして友人のおかげです。そのことをまず認識し、感謝の心を持って生きてください。
皆さんは本日から校友となり校友会へ入会されることとなります。60万人の校友を代表して心から歓迎いたします。明治大学校友会は、大学支援・賛助および校友の相互の親睦を図る活動を継続し続けています。最近はこれらに加えて無理のない範囲での校友相互の支援も活動の視野に入れております。
現在、校友会は全国54支部、海外の2支部(大韓民国・台湾)を加え計56支部で構成され、それぞれ支部の傘下に224の地域支部が組織化されています。皆さんの現在のお住まいの場所、または赴任先には必ず校友会支部があります。ぜひ、お誘い合わせの上、校友会の総会や校友会の主催する種々の活動に参加してみてください。多くの先輩が新校友である皆さんの参加を心から歓迎するとともに、皆さんは改めて明治大学卒という同窓の良さ、ありがたさを感じることと思います。
ほとんどの卒業生はこれから社会に飛び立つわけですが、大事なことは一生学び続けるという姿勢です。学ぶことには卒業はありません。そしてその学びに加え、人間としての心、具体的には「おかげさま」という他者への感謝の心、そして「お互いさま」という他者を許す心を備えた人間性豊かな人になってください。
終わりに皆さんの若い力が、われらが母校明治大学と校友会のさらなる発展につながることを期待し、お祝いの言葉とさせていただきます。

記事中の役職や学年などは、原則として取材時や2024年3月時点のものです