
警視庁と東京三弁護士会は3月12日に駿河台キャンパスで体育会柔道部員ら約40人を相手に防犯講習会を行った。これは、若者に「闇バイト」や違法薬物の恐ろしさを伝えることを目的として行っているもので、警視庁暴力団対策課の山寺善三管理官や福田恵太弁護士らが講師を務めた。
講習会では、「闇バイト」に応募した若者が特殊詐欺などの犯罪に巻き込まれた事例などが紹介された。さらに、違法薬物、性犯罪、暴力事件など、大学生が被害者にも加害者にもなり得る事象について丁寧な解説が行われた。山寺管理官は「皆さんのように夢や目標に向かって努力する若者を日本の社会全体が応援している。今日聞いたことを頭の片隅に置いて、今後も楽しい大学生活を送っていただきたい」と部員らに語りかけた。
参加した柔道部員からは「身近な場所に危険が隠れているということを知る機会になった」「特殊詐欺をする人の気持ちが理解できなかったが、脅されたり巻き込まれたりすることがあるという理由が分かって良かった」といった意見が寄せられるなど、部員それぞれが重要さを理解し、受け止めている様子だった。
この日は柔道部のほか準硬式野球部への講習も行われ、他の体育会の各部についても2023年11月から5月にかけて順次実施されている。