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教育
2025.03.25

日本学園との連携プロジェクトの発表会を実施(理工学部・田中友章研究室)

理工学部高大連携
参加者全員の集合写真(前列左から、日本学園水野校長、小野教授、田中教授、熊谷教授)参加者全員の集合写真(前列左から、日本学園・水野重均校長、明治大学理工学部・小野弓絵教授、田中友章教授、熊谷知彦教授)

2026年度より明治大学付属世田谷中学校・高等学校となる日本学園と共に、本学理工学部建築学科・田中友章研究室が取り組んでいる連携プロジェクトの発表会が、3月15日、和泉キャンパス・ラーニングスクエアで開催された。

日本学園の校舎は、同学園の卒業生である著名建築家・今井兼次氏などの設計によるもので、国の有形文化財に登録されている一号館を中心とした緑豊かなキャンパスとなっている。付属校になると同時に共学化されることに伴い、一部校舎の増築・改修等が予定されていることから、田中研究室は、3Dスキャナー等の3次元計測技術を活用した「現在の校舎を、思い出とともに未来に残すプロジェクト」を構想した。

日本学園の中学1・2年生と本学の大学生・大学院生が、共同で本プロジェクトに取り組み、昨年8月からの活動を通して、一号館や解体予定の木造校舎「ホワイトハウス」、生徒たちのお気に入りの場所の3次元データ化を実現した。

和泉ラーニングスクエアのセンターアゴラで実施された発表会では、プロジェクトに参加した18人の日本学園の生徒たちが、活動グループごとに発表を行った。発表では、取り組んだ活動の概要やキャンパスの特徴、活動を通した気付きなどをプレゼンテーションした。また、両校から3人のコメンテーターを招き、質疑や講評を受けた。当日は、日本学園の関係者や保護者も参加。約1年後の付属校としてのスタートへ向けて、連携を深める場となった。

センターアゴラで実施された発表会の様子センターアゴラで実施された発表会の様子

本プロジェクトを企画当初から支えた日本学園の谷口教頭は、「日本学園にも縁がある田中教授の提案でこの企画がスタートし、学園の生徒たちに貴重な経験を与えてくださり、感謝している。発表会当日のセンターアゴラは、まさにギリシャのアゴラのように市民が集う広場のようだった。通りがかりの学生も見守るなか、開放的な雰囲気で発表が進み、豊かな時間が流れていると感じた」と述べた。(理工学部事務室)