
理工学部は6月20日、オンラインセミナー「理工系進路を家庭から考える 付属校保護者向けセミナー」を開催した。本セミナーは、理工系進路の魅力や将来性について保護者の理解を深め、進路について家庭内で話し合うきっかけにすることを目的としたもの。昨年度に続き2度目の開催となる今回は、付属校4校(付属明治・中野・八王子・世田谷)に在籍する中学生・高校生の保護者1068人が参加した。
近年、進路選択において、保護者が果たす役割は大きくなっている。理工学部では、保護者を生徒の進路選択を支える「併走者」と位置付け、「理工系の学びやキャリアの可能性」を伝えることで、家庭を起点とした進路支援を進めている。
セミナー冒頭、理工学部事務室の職員が開催趣旨を説明し、AI技術の発展や産業構造の変化など、理工系分野を取り巻く環境の変化について紹介した。
続いて、就職キャリア支援事務室の職員が、「幅広い選択肢が得られる理工系進路」をテーマに登壇。理工系学部出身の学生の進路は、研究・開発職に限らず、情報通信、金融、コンサルティングなど幅広い業界への進路が開かれており、理工系のバックグラウンドが確かな強みとなっていることを紹介した。「就職の明治」を支えるキャリア支援の体制にも触れながら、理工系だからこそ広がる進路の選択肢について説明した。
その後、公益財団法人日本数学検定協会の瀬良智也氏(1996年理工学部数学科卒)が登壇し、「AI時代を生き抜くための数学」と題して特別講演を行った。瀬良氏は、AI技術の発展を支える数学の役割について、具体例を交えながら紹介するとともに、将来の進路や職業選択を考える上でも数学的な思考力が重要であることを説明し、これからの時代に求められる学びの在り方について講演した。
最後に、本学部の松岡直之教授(数学科・高大連携担当)が「『どうして?』から見つかる専門性」と題して講演し、進路選択は、「なぜ学びたいのか」「何に興味や関心を持っているのか」という問いを出発点に考えることの大切さを説明。学内で活躍する学生に共通する特徴や、高校までの学びや問いが将来の成長につながることを紹介しながら、子どもの好奇心や探究心を支える保護者の重要性について語った。
セミナー後のアンケートでは、参加した保護者から「子どもの進路を今まで話し合えていなかったため、とても良いきっかけになった」「夫婦とも文系出身で理系を敬遠していたが、進路の選択肢を知ることができた」といった声が寄せられ、本セミナーへの高い満足度がうかがえた。
理工学部は、今後も付属校との連携を強化しながら、生徒本人だけでなく、保護者も含めた進路支援を推進していく。
(理工学部事務室)


