2023年度博士学位授与式が3月27日、駿河台キャンパス・アカデミーコモンで執り行われ、46人(課程博士42人・論文博士4人)が栄誉ある学位を取得した。
式典には、小川知之大学院長をはじめ、大六野耕作学長、柳谷孝理事長、各研究科長らが列席。博士学位取得者一人ひとりに学位記を授与後、式辞に立った小川大学院長は、「研究業績は論文として発表されると研究者の手を離れるものだが、近年、業績の私物化が進んでいる状況にあり、皆さんがこの問題に直面することもあるだろう」と述べ、「そうした問題についてよく考え、あるいは研究仲間と話し合い、必要があれば行動を起こし、より良い研究の社会をつくっていただくことを期待する」と修了生にエールを送った。
続いて、修了生による答辞では、課程博士学位取得者代表の片山德賢さん(農学研究科)が登壇した。片山さんは、「各自が研究の全てを詰め込み作り上げた博士学位請求論文は、先人たちの成果であり、これからの未来につながる物語の始まり」とした上で、「明治大学での学びを胸に、『前へ』進んでいくことを誓う」と決意を述べた。


記事中の役職や学年などは、原則として取材時や2024年3月時点のものです