2024年度の明治大学卒業式が3月26日、日本武道館(千代田区)で挙行された。学部生7061人、大学院生1015人、計8076人が学び舎を後に、新たな一歩を踏み出した。
式典は学部・大学院別に午前、午後の2部制で執り行われ、いずれも総代への学位記授与に続き、上野正雄学長の告辞、柳谷孝理事長、北野大校友会長による祝辞と進行した。
告辞で上野学長は、「入学以来、さまざまな努力をたゆまずに重ね、その結果として、この素晴らしい門出の日を迎えている。その努力に、心からの敬意を表したい」と卒業生の門出を祝った。

続く祝辞で柳谷理事長は、「それぞれの志と母校明治大学で培った揺るぎない『個』を掲げ、これからの時代を切り拓いていってください」と卒業生を激励した。

北野校友会長は、「本日から校友となる皆さんの若い力が母校明治大学および校友会の更なる発展につながる」と述べ、総会など校友会の行事への参加を呼びかけた。
卒業生代表の答辞には、午前の部は商学部の雨宮あみさんが、午後の部は理工学部の鈴木健流さんが登壇。「大学で得た知識や経験は、変化の激しい社会を生き抜くための羅針盤。この4年間で生涯をかけて探求したい事に出会えた」(雨宮さん)、「教授、先輩、同級生ら、多くの人と巡り合い、切磋琢磨し、最終的には研究室で夢中になれるものをみつけることができた」(鈴木さん)と明治大学での4年間を振り返り、家族や仲間、恩師への感謝の言葉とともに今後の飛躍を力強く誓った。


その後、学業や課外活動などで顕著な成績をあげた卒業生への連合父母会教育振興賞・校友会表彰・スポーツ表彰に続いて、校友を代表してフィギュアスケーターの樋口新葉さん(2023年商学部卒業)、音楽家の宇崎竜童さん(1969年法学部卒業)、俳優・歌手の上白石萌音さん(2024年国際日本学部卒業)の3人による卒業生に向けたビデオメッセージが放映された。


最後に交響楽団、混声合唱団、グリークラブの伴奏・演奏で明治大学校歌斉唱が行われ、卒業式は閉式。卒業生らはそれぞれの「個」をみつけ、さらに「前へ」進み続ける。