
総合数理学部の宮下芳明研究室とキリンホールディングス株式会社が共同で「第12回技術経営・イノベーション大賞」の選考委員特別賞を受賞した。
この賞は(一社)科学技術と経済の会が主催し、世の中を変革する優れたイノベーション事例を表彰するもの。
受賞テーマは「エレキソルトの開発・事業化と減塩推進」。宮下研究室とキリンホールディングス(株)は減塩食でも十分な塩味を感じることができるよう、先端から微弱な電流が食品に流れることで塩味やうま味を増強する食器型デバイス「エレキソルト スプーン」を共同開発し、2024年にキリンホールディングス(株)から発売された。
社会課題である塩分の過剰摂取の抑制や生活習慣病の予防につながる可能性がある点などが評価され、授賞式は5月16日に千代田区の如水会館で行われた。
宮下芳明教授のコメント
技術経営・イノベーション大賞 選考委員特別賞を受賞して光栄に思います。今回の受賞は、電気で味覚を制御するアイデアと、それを産学連携によって社会実装につなげた取り組みをご評価いただけた結果だと受け止めております。今後もさらなる改良・展開を図るとともに、電気味覚技術の新たな可能性を開拓し、幅広く「食と健康」に関わるさまざまな課題解決に取り組んでいきたいと思います。
共に挑戦を続けてきたキリンホールディングス(株)の皆さまをはじめ、ご支援くださった全ての方々に心より感謝申し上げます。
今年、キリンホールディングス(株)はスプーン型以外も含む第2弾デバイスをリリースするので、それに関しても全力で協力したいと思っています。
