明治大学図書館は、「明治大学図書館振興資金」により取得した中世ヨーロッパおよび江戸時代後期の特別資料を、明治大学デジタルアーカイブで公開した。
同資金は、学術資料の継承や特色あるコレクションの維持・拡充、図書館環境の整備を目的に2018年度に設立されたもので、これまでの寄付の累計は約2500万円に上る。今回、以下の2点を特別資料として収蔵した。
ブリタニア列王史

中世ヨーロッパで広く写本として流布した書物で、ブリテン島の歴史を題材とし、のちの文学にも大きな影響を与えた。今回収蔵したのは1508年に出版された初版本(全文ラテン語)で、印行はパリの印刷工房主ヨドクス・バディウスによる。
後期戯作類コレクション(全9点)


江戸時代後期に流行した戯作文学から、黄表紙4点・合巻2点・洒落本1点・滑稽本1点・浄瑠璃1点を、山東京伝・曲亭馬琴の作品を中心に収集。今後は、明治大学図書館の特色あるコレクション「江戸文藝文庫」に組み込まれ、同文庫がさらに充実することが期待される。
明治大学デジタルアーカイブ
明治大学図書館では、貴重書・準貴重書を含む特色あるコレクションの一部をデジタルアーカイブとして公開しており、学内外の利用が可能となっている。
(明治大学図書館)