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2023.03.14

【体育会少林寺拳法部】小西翔太選手「憧れの紫紺を背負って」

こちらの記事は、『明治大学広報』第769号「明大新聞部ズームアップ」からの転載になります。

小西翔太

所属 体育会少林寺拳
学部 / 学年 政治経済学部 / 4年
出身高校 和歌山県立神島高等学校
身長 176㎝

2022年11月6日。武道の聖地・日本武道館で行われた全日本大会(以下、全日本)。4年生にとっては最後の大舞台である。みんながそれぞれの思いを背負って大会に挑む中で、小西翔太(政経4=神島)は紫紺に強い思いを抱いていた。

父と兄の影響で幼い頃から競技に打ち込んでいた小西。ただ「消防士になりたい」という夢があったため、大学での競技継続は考えていなかった。転機が訪れたのは高校2年次冬。近畿大会での優勝をきっかけに「全国の頂を見たい」と思うように。そこで目指したのが、明大だった。何をすべきか考えながら競技と向き合い、個を生かす自主性。そこに引かれた小西は試合後「明治だけを狙わせてほしい。行けなかったら競技はやめる」と家族に告げた。

それからはオフも返上し、ひたすら練習。原動力は「明治に行きたい」という思いだけだった。迎えた最後のインターハイ。組演武に出場した小西は、見事2位に輝き明大のスポーツ推薦枠を獲得。努力は実を結び、憧れの門をたたいた。

入学後も全日本で優勝するなど第一線で活躍し続けた小西。その魅力は実力だけではない。「いつも太陽みたいな存在だった」(松田大毅主将・商4=桜林)。仲間からもそう評されるほど、明るく熱い拳士だ。先頭に立ち練習を盛り上げ、積極的に声を掛ける。「誰よりも熱く、誰よりもポジティブにやってきた」。唯一無二の性格は、チームにとって欠かせないものだった。

明大として出場する最後の舞台となった全日本。連覇を懸けて挑んだものの、あと一歩届かず3位に終わった。ラストを優勝で締めくくることはできなかったが「後輩たちに何か残せたものがあると思う」。競技に向き合う姿勢や、誰よりも盛り上げ続けた姿勢。これらが受け継がれると信じて。小西は憧れ続けた紫紺に別れを告げた。

提供/明大スポーツ新聞部 伊藤香奈さん(政治経済学部2年)
写真提供/同部 西村美夕さん(情報コミュニケーション学部3年)

※こちらの記事は、『明治大学広報』第769号(2023年1月1日発行)からの転載になります。
※ページの内容や掲載者のプロフィールなどは、『明治大学広報』第769号発行当時のものです。

※ページの内容や掲載者のプロフィールなどは、記事公開当時のものです

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