「駿風」2025年12月

リクルート進学総研が発表した「進学ブランド力調査2025」で、本学は関東甲信越エリアの「志願したい大学」として2年連続1位に選ばれた。これは、本学が知名度のみならず、学部の魅力や教育レベルにおいても高校生から高い信頼を得ていることを示している。大学選びで重視される項目は「興味分野が学べる」「教育水準」「就職に有利」などで、本学の教育体制がこうした需要に適合している点がうかがわれる。

一方、イメージに関する設問では、「活気」「親しみやすさ」「知的」などの項目で本学は高い評価を得た。これは本学の文化や組織的特徴が的確に認知されている結果と理解できる。しかし、進学動機の多様化や学部横断的な学びへの関心の高まりを踏まえれば、今後、ブランド力が自動的に維持される保証はない。

本学には、学修体験の質向上、学部間連携の強化、研究成果の社会発信といった「教育研究機関としての本質的価値」の一層の可視化が求められる。こうした取り組みが充実してこそ、ブランドは実体とともに継続的な信頼へと結び付いていくだろう。