商学部の菊池一夫ゼミナールは、カゴメ株式会社、同志社大学商学部の上田雅弘ゼミとのマーケティング交流会にて菊池ゼミが提案した「トマト&ベリースムージー」を、アカデミーコモン1階のカフェパンセで、6/5(水)、6/13(木)、6/21(金)、6/27(木)の4日間にわたり販売しました。
「トマト&ベリースムージー」の材料となるトマトはカゴメの直営菜園である響灘菜園で生産されました。食品ロスの観点で規格外のトマトを有効活用し、菊池ゼミの学生が味付けなどを考案しました。
今回、本イベントを主となって企画したリーダーの佐藤颯さん(商学部・4年生)にイベントに込められた思いなどを伺いました。
佐藤颯さんへのインタビュー
―規格外のトマトを使った商品を作る上で、スムージーを選んだ理由を教えてください。
佐藤 実はトマトの冷製スープも案として挙がっていました。しかし気温が高くなる夏にかけてトマトが傷みやすく、廃棄されるケースが多く出てしまうのがちょうど6月だと聞いていたので、少しでもフードロスをなくす観点から、より多くのトマトを消費できるスムージーに決定しました。また、できるだけ新鮮なトマトを使用したかったので、冷凍にすることで鮮度を保ちながら、スムージーにしやすいという点もありました。

―イベントを企画する上で大変だったことや工夫したことを教えてください。
佐藤 菊池ゼミは企業にマーケティング戦略を提案し、「どうしたら実際にその戦略を使ってもらえるのか」を考えるのですが、企業と学生がタッグを組み、フードロスを解決するための戦略を企画することが一番難しかったです。
また、「消費者参加型」でイベントを実施したいと考えていました。これは実際にスムージーを買っていただいたお客さんに1杯ごとにシールを1枚貼ってもらい、フードロスをどのくらい防ぐことができたのかを可視化するものです。こうすることで、一人ひとりにフードロスを身近に感じてもらい、よりSDGsについて関心を高めてもらいたい、という意図でした。

―スムージーを手に取ったお客さんからの感想はいかがでしたか?
佐藤 うれしかったことは、トマトがあまり得意ではない方から「おいしく飲めました!」と言っていただけたことです。スムージーはトマトベースですが、ベリーを入れることでトマトの味が強くなり過ぎないように調整しました。ゼミ生みんなで何度も味付けを試行錯誤した結果、おいしいという感想をたくさんいただくことができ、本当にうれしかったです。

―本イベントを通じて、今後挑戦してみたいことや目標を教えてください。
佐藤 自分たちが一から企画・立案したのが実際にこのような形で商品となり、販売できたことはとても貴重な機会で、ありがたかったです。また、同時にゼミ生みんなの自信にもつながりました。個人的には、これから最後の卒業研究が始まるので、そこで今回の経験を生かせたらと思っています。

4日間にわたった販売では246杯を売り上げる大盛況となり、行列ができる時間帯もありました。本来廃棄されるはずであったトマトを4日間のイベントで80kg使用することができました。「消費者参加型」のイベントにしたことで、フードロス、さらにはSDGsをより身近に感じることができる機会になりました。