
政治経済学部・ヨーク,ジェームズゼミナールは、3月10日・17日に流山市立南流山第二小学校を訪問し、4年生の児童を対象に、ゼミ生が制作した漢字教育ゲーム「漢字ドミノ」を用いた特別授業を行った。
ヨークゼミは、「遊びやゲームの教育的・社会的な可能性」をテーマに研究を行っている。今回用いた漢字ドミノゲームは、川越拓稀さん(4年)が発案し、それを基にゼミ生らがチームとなって開発した2種類のゲームで、それぞれ部首と熟語を楽しみながら学ぶことができる。
1回目の訪問では、約40分の特別授業を4クラスで実施した。1つ目のクラスでは、児童らがルールを理解するのに時間がかかったため、2つ目のクラスからはより分かりやすくルールを変更し、スムーズに授業を進めることができた。児童らは、ルール説明の段階からゲームに興味を示し、実際のプレイにも積極的に参加し楽しんでいる様子が見られた。授業後は、ゲーム一式を小学校に提供して児童らが自発的にこのゲームに触れられるようにし、初回授業から1週間の期間を設けた後、2回目の訪問を行った。
小学校の先生方からは「通常クラスでの学習が難しく特別クラスで学習していた児童が、積極的に参加していた」「勉強が苦手な児童も積極的に発言し、特に2回目の実施時に大きな変化が見られた」といった声が聞かれた。また、「本ゲームを今後の学習に生かしたい」との感想も寄せられた。
参加したゼミ生は「私たちの作成したゲームが、子どもたちの興味を引き、良い影響を与えられることを実感できた」「学習面での変化については、漢字テストの結果を基に判断する必要があるが、初回と2回目のゲーム結果を比較すると、少なからず良い効果をもたらすことができたと考えている」と述べた。(政治経済学部事務室)
