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教育
2026.04.01

高校生向け体験講座「先生図鑑」を実施――学際性の面白さを体感してもらう場に│情報コミュニケーション学部

情報コミュニケーション学部

情報コミュニケーション学部は3月7日、駿河台キャンパスで高校生を対象に、大学教員による講義を体験するイベント「先生図鑑」を実施した。これは、同学部の特色である「学際性(一つの事象を複数の学問分野を有機的に結び付けて考えること)」を体感的に理解してもらうことを目的としたもので、2講座が開催された。それぞれ、異なる学問分野を掛け合わせて一つのテーマについて考えるプログラムが展開され、高校生に「学問を横断する面白さ」に触れてもらう機会となった。

経済学 × 言語学「商品が売れる秘訣とは…?~開発フレーム×言葉で考える商品開発~」

山内勇教授、坂本祐太准教授による講座「商品が売れる秘訣とは…?~開発フレーム×言葉で考える商品開発~」は、経済学と言語学の視点を横断し、「売れる」という現象を多角的に捉える視点をテーマとした。

初めに、坂本准教授が言語学の観点から「音と印象の結び付き」「機能語や感情語等の単語の分類」「キャッチコピーと詩的効果」について講義。言葉が受け手の認知や感情に与える影響について解説した。

「言語学」の講義を行う坂本准教授

続いて、山内教授が経済学の視点から「イノベーションの定義」や「STP分析」を取り上げ、市場における位置付けや差別化の考え方を整理した。

その後、二つの講義を踏まえて参加者76人がグループワークに取り組み、「誰にどのような価値を届けるのか」という戦略的視点を考慮した上で、言語的視点と経済的視点を統合した商品企画を立案、発表した。

「経済学」の講義を行う山内教授

都市社会学 × 行政法「外国人観光客が増えると町はどうなる?」

清水晶紀准教授、中川雄大専任講師による講座「外国人観光客が増えると町はどうなる?」は、都市社会学と行政法を組み合わせ、観光客増加という現象を多面的に考察することをテーマとした。

まず、中川専任講師が都市社会学の視点について解説を行い、都市における社会現象を、文書・映像資料の分析、人々へのインタビュー、現地での観察といった調査手法を通じて明らかにしていく学問であることを示した。その上で、オーバーツーリズムの問題を取り上げ、「問題」とは誰にとっての問題なのか、どの立場から見た課題なのかという視点の重要性について解説した。

「都市社会学」の講義を行う中川専任講師

続いて、清水准教授が行政法の観点から、法政策の基礎として、オーバーツーリズムの課題をどのように法的に捉えるかを解説。さらに、規制の目的や公平性、実現可能性といった観点から、どのようにルールを設計するかという法政策の基本的な考え方と手法について説明した。

その後、参加者25人は、現状分析から利害調整、具体的なルール案の提示に至るまでをグループごとに議論してまとめ、発表を行った。

「行政法」の講義を行う清水准教授

いずれの講座においても、高校生らは自ら問いを立て、他者の意見を踏まえながら主体的に議論・発表に取り組み、学びに真剣に向き合う姿が見られた。

イベントの最後には、職員による学部紹介を実施。参加した高校生からは「一つの物事に対して、さまざまな観点から問題の解決方法を探すことができる情報コミュニケーション学部の学びを知り、非常に興味が湧いた」「学際的に考え、答えを導き出すことを大切にしたいと思った」といった声が寄せられ、学問分野を横断して考える本学部の特色への理解を深め、学際的に学ぶことの面白さを実感した様子が見られた。(情報コミュニケーション学部事務室)